摘要 桑葉に含まれるフラボノイドはカイコが宿主植物を判別する際に重要な役割を果たす一方、体内へ吸収された後に代謝変換を受け、蚕品種によっては繭を着色させるために利用されるている。当研究は、カイコにお...
摘要 10年度までに、繭解じょに影響を与えると報告されている、紫外線照射下で黄色蛍光を発する繭層成分がフラボノイドであることを明らかにした。11年度までに、笹繭Multi-Biの繭層に含まれる主要なフラボノイ...
摘要 繭層成分のうち、セリシン層に含まれるフラボノイドを単離精製し、機器分析を行い、quercetin-5-O-β-D-glucopyranosideと同定した。このフラボノイドは桑以外の一部の植物...
摘要 Autographa californica核多角体病ウイルス(AcNPV)がカイコ核多角体病ウイルス(BmNPV)のカイコ卵巣由来BmN4細胞への感染増殖に対して示す干渉効果について検討した...
摘要 桑品種「しんいちのせ」の接ぎ木苗を1/2000aポットに植え付け、天然光型人工気象室内で約2カ月、昼20℃夜15℃の条件で生育させた後、以下に示す温度処理を行った。すなわち、32℃恒温・28℃恒温...
摘要 全齢人工飼料育による通年蚕飼育技術の確立のためには、蚕種の通年孵化技術が必要である。桑葉育で必要とされる5月から10月までの孵化技術は既に完成されているが、1月~4月の早春蚕期用の孵化歩合には...
摘要 従来、原蚕種製造は桑葉育により行われてきたが、桑葉のみによる蚕種製造は春蚕~初秋蚕期に偏るため、要員の確保が大きな問題となっている。季節に拘束されない全齢人工飼料育の導入により、この問題を解決...
桑及び天蚕の特性解明及び生産・利用技術-超細繊度糸・広食性蚕品種の育成-(142)
摘要 絹の洋装分野における新需要創出に役立てるため、極細の繭糸繊度特性を持つ広食性蚕品種を育成する。8年度は13世代まで系統選抜した結果、日本種3系統と中国種3系統の繊度が2d内外になり、LPY-1...
環境ストレスに対する桑の生育反応及び生体防御機構の解明-養分及びpHストレスに対する桑の生育反応の解明-
摘要 近年、養蚕従事者の生産意欲の減退に伴い、桑園の肥培管理低下がみられる。そこで、環境ストレスに対する桑の生育・収量などを明らかにし、低投、多収の肥培管理法を確立するため養分、水分、pHのレベルを...
摘要 夏及び初秋蚕期の収穫をどのようにするかは超多回育養蚕経営を遂行する上で重要であり、この時期の適正な収穫方法を確立するため春切後生育した桑を7月の8日(■)、18日(■)、29日(■)にそれぞれ枝...
摘要 本試験では比較的最近育成された桑農林10号~桑農林16号について栽培特性を継続的に調査することにより、桑新品種の地域適応性等を明らかにする。8年度は植付3年目の各品種について枝条調査、収量調査...
摘要 桑園における肥料の効率的利用技術確立を目的として、圃場において施肥窒素の動態と桑根の養分吸収機能との関係を検討した。根の養分吸収機能はルビジウムトレーサー法により調査した。畦間250cm、株間...
摘要 組織培養を品種改良に利用するには、カルス、プロトプラスト、花粉からの安定した再分化技術や形質転換技術の確立が必要である。本研究ではクワのカルス等からの安定した再分化技術の確立、効率の高い形質転...
環境ストレスに対する桑の生育反応及び生体防御機構の解明-環境ストレスによる桑の遺伝子発現-
摘要 近年、多回育養蚕に対応して密植での低位置伐採収穫による樹勢の低下や桑園内環境の悪化により、いろいろな病気が助長されつつある。一方、桑枝で生産されるファイトアレキシンは枝枯れ性糸状菌病の抵抗性に...
摘要 近年、桑椹に対する要望が高まっていることから、8年度は260品種について椹に関する調査を行った。すなわち、花性、着椹割合、椹の大きさ、糖度、種子数について調査した。花性については、260品種中...
摘要 ケグワ♀系統×ケグワ♂系統の交雑を行ったところ、稔実率は約30%でやや低かったが、種子の発芽率は90%以上と高く、得られた実生個体は形態的な変異の幅が小さいことが観察された。ケグワと育成4倍体の...
摘要 育種目標にそって18組合わせの交雑を行い、約7,200本の実生苗から個体選抜供試用の920個体を選出した。個体選抜では植付1~4年目の35組合わせ、2,811本の実生個体から、4年目の18個体...
摘要 クワに外来遺伝子を導入してその飼料価値を高めるため、効率的な遺伝子導入法の開発を試みた。まず、アグロバクテリウムを感染させる外植片の種類や不定芽の誘導時およびアグロバクテリウム感染時の培地条件...
摘要 植付3~4年目の雄花穂培養由来の83系統について調査を行ったところ、原品種と比較して雌花穂の着生が若干多くなり、葉の欠刻が春・晩秋期とも深くなる傾向が認められた。また、モザイク病様の葉の奇形、...
摘要 桑の新しい育種法を開発するための基盤技術として、桑の花粉、プロトプラスト及び組織片等を培養し、再分化個体の作出を目指した。まず、周縁キメラ状芽状変異系統を用いた葉片培養により、不定芽を誘導し、...