要約 Tomato brown rugose fruit virus(ToBRFV)は世界で広く使われている既存の抵抗性遺伝子が効かないトマトの新興ウイルスで、世界各地に急拡大している。ゲノム編集法を用いてToBRFVが増殖に利用しているトマ...
安定して強い根こぶ病抵抗性を有するナバナ品種「CR早生-B1」
要約 「CR早生-B1」はハクサイ由来の抵抗性遺伝子座の導入により育成された安定して強い根こぶ病抵抗性を有するナバナ品種である。既存の在来品種と同等の収量性および食味を持つ。 キーワード ナバナ、アブラナ...
飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
北海道・東北地域に適したダブルローナタネ品種「ペノカのしずく」
要約 「ペノカのしずく」は北海道および東北地域に適したナタネ品種であり、成熟期および収量は「キザキノナタネ」と同程度である。種子中にエルシン酸を含まず、かつグルコシノレート含量が少ないダブルローの特...
コナガのジアミド系殺虫剤の抵抗性遺伝子の起源と抵抗性リスクレベル
要約 アブラナ科作物の害虫であるコナガのジアミド系殺虫剤の日本国内でみられる抵抗性遺伝子の一部起源は海外にある。日本国内の抵抗性リスクについては、非越冬地域でリスクレベル2(使用非推奨)、越冬地域でリ...
根こぶ病に強い暖地および温暖地向けナタネ品種「CRななしきぶ」
要約 「CRななしきぶ」は暖地および温暖地向けの無エルシン酸品種であり、栽培特性は「ななしきぶ」とほぼ同じである。ハクサイから導入した根こぶ病抵抗性を備えており、根こぶ病発生圃場において強い抵抗性を発...
水田土壌を弱アルカリ性に矯正するための転炉スラグおよび消石灰施用量の簡易推定法
要約 圃場の土壌を弱アルカリ性までの任意のpHに矯正するために必要な転炉スラグや消石灰の施用量を、土壌の粘土含有量と全炭素含有量に基づいて計算する推定式である。 キーワード 酸性土壌矯正、土壌pH、転炉ス...
要約 特異的プライマーを用いたmultiplex PCRとmultiplex nested PCRにより、アブラナ科野菜の種子や病斑から黒腐病菌と斑点細菌病菌を検出する手法である。選択培地を用いた手法では1週間以上要するのに対して1...
要約 特異的プライマーを用いたmultiplex PCRとmultiplex nested PCRにより、アブラナ科野菜の種子や病斑から黒斑細菌病菌を検出する手法である。選択培地を用いた手法では1週間以上要するのに対して1~2日で評価...
要約 選択培地を用いてダイコンの種子10,000粒×3反復から黒斑細菌病菌を分離することで、本病原細菌による汚染の有無を評価する手法である。黒斑細菌病菌の混入を正確に評価できるため、種子検査機関による無病証...
減化学肥料栽培に活用できる有機質資材の窒素肥効Web計算ツール
要約 Web上で、有機質資材の種別、施用量、施用日、収穫予定日を入力し、日本土壌インベントリーと連動した地図上の地点を選択すると、栽培期間中における資材由来の無機態窒素量の予測値が提示されるツールであ...
要約 イネの病害抵抗性遺伝子BSR2を遺伝子組換えによって導入し、高発現させることにより、4種の重要病害(灰色かび病、苗立枯病、青枯病、斑葉細菌病)に抵抗性を示すトマトを作出できる。 キーワード トマト、病...
要約 イネのBSR2遺伝子を高発現することにより、イネ及びシロイヌナズナで紋枯病を含む複数の病害に対し抵抗性を示し、生育はやや遅れるものの花や種子のサイズは増大する。 キーワード イネ、病害抵抗...
要約 イネは細胞表面にあるタンパク質OsCERK1を介してバクテリア由来の分子LPSを認識する。これはシロイヌナズナとは大きく異なる認識システムである。OsCERK1はカビに特有の分子キチンのセンサーでもあり、イネ...
要約 非病原性細菌と病原性細菌を処理した場合に大きく発現量が変化する植物タンパク質の中に、病原細菌の感染に鋭敏に反応する葉緑体にあるタンパク質脱リン酸化酵素がある。葉緑体にこの酵素をもたない植物では...
天敵温存植物スカエボラが飛ばないナミテントウ成虫の定着促進に及ぼす効果
要約 施設栽培ナス圃場にスカエボラを導入すると、飛ばないナミテントウ成虫が花粉等を食べることにより作物への定着が促進される。飛ばないナミテントウが長期間圃場内に維持されることで、アブラムシ防除効果を...
要約 世界中から集められた約1000系統のシロイヌナズナ間の多様性に寄与するゲノム全体にわたるDNAメチル化パターンと遺伝子発現パターンの多様性を明らか...
野外の粘着トラップに捕殺されたコナガ成虫は8日以内までPCRに利用できる
要約 野外に設置する粘着トラップから回収するコナガ成虫を、薬剤抵抗性遺伝子診断等のPCRに利用する場合、放置期間が長いほど紫外線によるDNAの劣化が進むが、放置期間が8日以内であればPCR成功率はほぼ9割を超...
年明けどりに向く根こぶ病抵抗性ハクサイF1品種「CR寒次郎」
要約 マーカー選抜により2つの根こぶ病抵抗性遺伝子を付与された両親をもつF1品種「CR寒次郎」は、根こぶ病菌病原型グループ1、2、4に抵抗性を有する。「CR寒次郎」は年明けどりの作型に適し、栽培適...
遺伝子組換え作物の生物多様性影響評価に必要なツルマメおよびナタネ類の生物情報集
要約 遺伝子組換え(GM)ダイズや GM セイヨウアブラナの生物多様性影響評価に必要な近縁種(ツルマメやナタネ類)の植物学的情報、生育特性、生態特性、繁殖生物学、遺伝子浸透、雑種後代の特性等を集約した生物...