オイルパーム古木の慣例的農地還元は土壌環境に負の影響を及ぼす
要約 オイルパーム古木の慣例的農地還元による影響を確認するために、パーム古木繊維を混合した土壌で植物栽培を行った結果、生育不良や土壌に糸状菌Trichocladium属菌が有意に増殖する。パーム古木繊維の直接的...
減化学肥料栽培に活用できる有機質資材の窒素肥効Web計算ツール
要約 Web上で、有機質資材の種別、施用量、施用日、収穫予定日を入力し、日本土壌インベントリーと連動した地図上の地点を選択すると、栽培期間中における資材由来の無機態窒素量の予測値が提示されるツールであ...
安定生産のために地温情報を組み入れた畝立後太陽熱土壌消毒「陽熱プラス」
要約 現場の地温の実測、あるいはアメダスデータを利用した日最高地温推定値から、消毒効果や土壌窒素無機化量等を評価する。畦立後太陽熱土壌消毒に適した肥料を組み合わせることで、実エンドウ施設栽培やトマト...
台木用ピーマン品種を用いた接木栽培で可食部カドミウム濃度が低減する
要約 ピーマン類を高カドミウム土壌(2.1 mg/kg)で栽培すると、可食部カドミウム濃度には品種間差があり、国際基準値(0.05 mg/kg)を超える場合があるが、台木用ピーマン品種「台助」に接木すると、可食部カドミウ...
アーバスキュラー菌根菌宿主跡のダイズ栽培ではリン酸施肥を3割削減できる
要約 北海道でダイズを栽培する場合、アーバスキュラー菌根菌の宿主植物栽培跡地ではリン酸施肥を現行基準から3割削減可能である。この技術はダイズ収量水準が標準レベルの場合に適用できる。 キーワード アーバ...
要約 サトウキビ糖蜜由来のエタノール蒸留残渣液はカリ含量が高い。カリ成分の1/3を残渣液で代替した場合、トマトとハツカダイコンの輪作において、トマトの収量とハツカダイコンの株重に悪影響は見られない。 キ...
要約 蒸気散水処理により盛夏期ホウレンソウ栽培で発芽率が向上し、収量が増加する。土壌伝染性病害に対して高い防除効果を示し、雑草の発生も抑制する。土壌表層の養分の多くは一時的に下層部に移動するが、移動...
オゾンガス消毒が土壌化学性およびホウレンソウの生育へ及ぼす影響
要約 オゾン処理直後の土壌は、土壌の種類に拘わらずpHの急激な低下が起こり無機態窒素が増加する。特にアンモニア態窒素は処理前に比べておおよそ30倍増加するが、速やかに硝酸態窒素へと硝化されるため、ホウレ...
要約 コマツナ無農薬ハウス栽培体系の導入は、無農薬栽培コマツナの食害葉率を低下させ、収量を向上させる。その結果、所得は導入前の2.2倍の10a・1作当たり約29万円に、1時間当たり所得は約1,500円に増加し、...
コマツナ連作は、糸状菌の指標リン脂質脂肪酸割合の増加とリン脂質脂肪酸の多様性低下を引き起こす
要約 糸状菌バイオマスと相関のある糸状菌の指標リン脂質脂肪酸(18:2ω6,9)の含有率はコマツナの作付回数とともに増加する傾向にある。また、微生物由来の全リン脂質脂肪酸組成の多様性はコマツナの作付回数とと...
要約 微生物資材A、B、C、Dのいずれかを10a当たり500kg、または有機物資材E、Fのいずれかを10a当たり1t全面全層施用することにより、レタス根腐病の発病度が低下した。 キーワード 微生物資材、有機物資材、レタ...
要約 黒ボク土・多湿黒ボク土で簡易耕を行うと、土壌硬度・固相率が上昇、気相率は低 下する。スィートコーンやてんさいで増収、小麦は同等の収量、豆類は減収する危険性が ある。秋まき小麦の簡易耕では残渣処理...
要約 豚ぷん堆肥の連用土壌では、銅および亜鉛の蓄積傾向に対し、カドミウム(Cd)の顕著な蓄積は認められず、pHは堆肥無施用土壌に比べて高い。そのため、根群域の土壌溶液中Cdは連用土壌の方が低濃度になり、葉...
黒ボク土での夏秋ピーマンのかん水施肥栽培による尻腐れ果低減効果
要約 黒ボク土での夏秋ピーマン「さらら」のかん水施肥栽培は、好適土壌水分値が維持され、尻腐れ果の発生が低減する。また、3~5割減肥しても慣行栽培に比べ肥効が高く、果実収量は慣行栽培を10~15%上回る。 キ...
半促成長期どりアスパラガスにおける初年目牛ふん堆肥の適正施用量
要約 半促成長期どりアスパラガスにおける牛ふん堆肥は、10a当たり10t~30t施用すると、初年目の収量は安定する。しかし、堆肥施用量が30tになると下層土壌の硝酸態窒素濃度が高く推移する。 キーワード アスパラ...
要約 DMI耐性ナスすすかび病菌の発生が現地圃場で認められた。本剤耐性菌に対しDMIの治療効果は著しく低いが、発病初期から予防的に散布すると効果がある。中程度のDMI耐性菌が発生している圃場でも発生初期から...
要約 〔要約〕マルチ栽培によって、キャベツの施肥窒素利用率を高め、土壌中に無機態窒素を保持するため、収量を低下させずに慣行基準(28kgN/10a)の3割減肥でき、圃場外への施肥窒素の流出量を花こう岩風化土壌...
雨よけ栽培小ネギの長期連作で養分が集積した土壌における施肥窒素の削減
要約 小ネギ栽培で長期連作により養分が集積した土壌では、施肥窒素を削減できる。作土に無機態窒素が35kg/10a以上集積している場合、初夏~初秋(6~11月)にかけては、無窒素で栽培しても標準施肥とほぼ同等の...
イチゴ炭疽病無病徴感染親株における菌の動態と雨よけによる苗立枯れの防除
要約 イチゴ炭疸病無病徴感染親株において、病原菌はランナー発生直前の4月中旬にはすべての部位に存在し、隣接株へ伝染する。本病の伝染期間である育苗期に雨よけを行い、薬剤防除と組み合わせると、苗の発病(...
要約 ダイコン栽培で、牛糞堆肥、豚糞堆肥を施用する場合、マルチを利用することにより、岐根の発生を抑制し化学肥料と同等以上の秀品収量水準を維持できる。またマルチにより作土層からの窒素の溶脱を防止できる...