牛枝肉への3週間の乾燥熟成処理は歩留を下げるが肉質を改善する
要約 枝肉庫内で約3週間の乾燥熟成処理を行うと、脱水により枝肉重量は約1%減少し、部分肉重量は約9%減少するが、硬さの低下や旨味の増加など肉質が改善される。 キーワード 枝肉熟成、歩留、肉質、肉用牛 背景・...
要約 ジャージー種雄子牛は、離乳後から3ヵ月間放牧肥育することにより、出荷時体重が約200kg、枝肉重量は約90kgになる。ロース、バラおよびモモのたんぱく質含量は約20%、脂質含量は1%以下であり、市販肉と比べ...
たちすずかWCS給与による適度な脂肪交雑で良質な肉生産のための肉用牛肥育
要約 WCS調製した高糖分飼料イネ「たちすずか」を黒毛和種去勢牛に対して濃厚飼料から代替給与することで、肉質3等級程度の牛肉の生産が可能となり、また、牛肉内のビタミン含量が増加し、保水性の向上が期待でき...
要約 窒素付加牛ふん堆肥ペレットの施用に伴う一酸化二窒素の発生は、窒素施用量あたりで、バラ状堆肥よりは高いものの、非窒素付加堆肥ペレットより少ない。特に施用後の一酸化二窒素発生ピークが低減する。 キ...
黒毛和種肥育牛の仕上げ期における玄米と食品残さによる配合飼料代替給与法
要約 玄米、カンショ焼酎粕濃縮液、乾燥豆腐粕などを混合した発酵飼料を大型の黒毛和種去勢牛の仕上げ期5ヵ月間に乾物ベースで配合飼料の60%程度代替給与しても、良好な枝肉成績が得られる。 キーワード 黒毛和...
要約 放牧草の嗜好性に対し、高消化性繊維(Oa)を除く主な繊維分画は負の、Oaおよび水溶性糖類(WSC)+Oaは正の影響を及ぼす。N過剰施用、ゲートからの距離、掃除刈り残渣の存在が嗜好性を低下させる要因となる...
黒毛和種牛肉の脂質酸化抑制に必要な肥育後期の稲発酵粗飼料給与量
要約 黒毛和種去勢牛の肥育後期における稲発酵粗飼料給与量の違いは、増体や枝肉成績に影響しない。肥育後期に稲発酵粗飼料を現物で5kg以上給与すると、牛肉中のビタミンE含量は抗酸化機能が期待されるレベルに...
要約 購入チモシー乾草のβ-カロテン含量はロットによる影響が大きい。黒毛和種にビタミンA(VA)を投与した場合、VA製剤の種類、投与方法の違いにより血中VA濃度の推移に差が生じる。肥育後期の一時的なVA補給で...
要約 黒毛和種去勢牛に給与する濃厚飼料中の分解性蛋白質割合を前期70%程度、後期60%程度とすることにより、ばらの厚さ、締まり、締まり・きめ等級および肉質等級等が良好で、経済性も向上する。 背景・ねらい ...
要約 日本短角種の牛肉の小売・飲食店での販売実態は、価格水準と独自評価の2基準で分類でき、類型ごとに、粗利益・原価率、不足部位、差別化戦略等は異なる。販売促進のためには、短角種の特徴を引き出す加工・...
交雑種肥育牛における混合飼料中の適正な栄養水準及び栄養成分の配合割合
要約 混合飼料中の繊維含量を前期15%、中期13%、後期8~7%とし、蛋白質とでんぷんの比率を前期1:3.7、中期1:4.1、後期1:4.5~5.4に設定することにより、飼料摂取量が増し肉質の向上が図られる。 キーワード 交雑...
肉用牛にグルタチオン強化酵母を給与すると半膜様筋の剪断力価が低下する
要約 グルタチオン含量を高めた乾燥酵母(グルタチオン強化酵母)粉末の黒毛和種への給与により、血液中の還元型グルタチオン濃度は増加しγ-GTP活性は減少する。また肉質に関しては半膜様筋の剪断力価が低下す...
細断型ロールベーラを活用した高水分トウモロコシの排汁抑制技術
要約 高水分トウモロコシに配合飼料を混合して細断型ロールベーラでサイレージ調製すると、貯蔵中の排汁損失が大きく抑制され、高水分トウモロコシのみのロールベールサイレージと異なり冬季でも凍結しにくい。発...
要約 製麺残さ(乾燥ゆでそば)の濃厚飼料に対する代替率を原物重量比で0%、15%、30%とした3試験区を設定し肥育試験を実施したところ、増体成績および枝肉成績に悪影響は認められず、濃厚飼料の30%まで乾燥...
要約 日本短角種のロース芯面積、バラの厚さ、皮下脂肪の厚さ、日増体量を生産者の希望に応じて改良するための指標として、総合経済育種価を求める式を開発した。さまざまな種畜選抜の機会に各形質に応じた総合経...
黒毛和種肥育牛の筋肉中遊離アミノ酸及びイノシン酸含量に及ぼす種雄牛の影響
要約 黒毛和種去勢牛の筋肉中の遊離アミノ酸およびイノシン酸含量は種雄牛による遺伝的影響を大きく受けることが明らかとなる。さらに、これら美味しさ成分と枝肉形質との関連性ではアスパラギン酸、アンセリン、...
要約 植物性食品製造残さを原料とした飼料を市販配合飼料に25%~50%混合して、交雑種肉用牛への給与を行うと、市販配合飼料と比較して飼料摂取量、発育状況で差は認められず、枝肉成績もほぼ同等となり、交雑種...
要約 ビタミンA給与制限の開始時期が12カ月齢と16カ月齢では、体格の異なる黒毛和種去勢牛においても増体量および脂肪交雑に差が認められない。しかし、胸最長筋脂肪中の脂肪酸組成は早期からのビタミンA制限によ...
黒毛和種去勢子牛への粗飼料給与割合が発育と産肉性に及ぼす影響
要約 去勢子牛において4~10か月齢の育成期に粗飼料を多給すると、育成期間中の増体量が小さく飼料効率は悪いが、第1、2胃の重量及び容積は大きくなる。30か月齢まで肥育すると肉質では大きな差は無いが、枝肉重量...
交雑種(黒毛和種雄×ホルスタイン種雌)肥育における父系統に適した飼養管理
要約 交雑種肥育は父系統の影響が大きく、糸桜系は但馬系より増体が多く枝肉重量が優れる。また、但馬系は糸桜系より肥育中期の血中ビタミンA量の低下が遅いことから、肥育中期を2ヶ月程度長くし血中ビタミンA量...