要約 アズキ茎疫病菌レースの地理的分布を明らかにする。本病の薬剤による防除は、 開花期間前半(8月上旬)までの発病を抑えるための予防的な茎葉散布が重要である。ま た、培土処理は、排水の悪い圃場で有効であ...
マメアブラムシによるレンゲ萎縮ウイルスの媒介条件とウイルス感染に抵抗性を示すダイズ品種
要約 マメアブラムシがレンゲ萎縮ウイルス(MDV)を媒介するためには、15℃で3. 4日以上の獲得吸汁を要する。スズカリなど一部のダイズ品種は、マメアブラムシを使ってウイルスを接種しても感染が起こらず、抵抗性...
システインプロテアーゼインヒビター遺伝子を導入した害虫抵抗性組換えイネ
要約 トウモロコシ胚乳由来のシステインプロテアーゼインヒビター(シスタチン)遺伝子を導入した組換えイネ種子は、鞘翅目の貯穀害虫であるコクゾウに対する抵抗性を示す。 キーワード システインプロテアーゼイ...
要約 インゲンマメとその近縁種であるテパリービーンには、阻害特異性の異なる4種のα-アミラーゼインヒビタータンパク質(αAI)分子種が分布している。昆虫種に応じてαAI分子種を使い分けることにより、殺虫性遺...
パキスタン大麦遺伝資源から得られた優性の大麦縞萎縮病抵抗性遺伝子
要約 パキスタンにおいて収集した大麦遺伝資源からこれまで明らかにされた遺伝子とは異なる単因子優性の大麦縞萎縮病抵抗性遺伝子を持つ六条・皮性・並性の系統が得られ、本病抵抗性品種育成に利用できる。 キー...
ダイズわい化ウイルス(SbDV)YP系統に対する大豆の抵抗性遺伝資源
要約 大豆品種ツルコガネおよびツルムスメは、東北地方で問題となるダイズわい化ウイルスエンドウヒゲナガアブラムシ媒介黄化系統(SbDV-YP系統)に感染しても収量構成要素(株当たり粒重・百粒重)に対する影響...
要約 マメゾウムシの幼虫に対して高い殺虫活性を有する食用ツルアズキ種子に含まれる殺虫成分の分離精製を行った。分離された5つの殺虫成分について解析を行い、構造を決定した結果、2つの化合物は新規物質であっ...
高11Sグロブリン・低アレルゲンダイズ新品種候補系統「東北124号」
要約 だいず「東北124号」は、放射線育種法により蛋白質組成を改変し、世界で初めて大豆の主要アレルゲンを低減させた低アレルゲン系統であり、11Sグロブリン含有率と含硫アミノ酸含有率が高い。ダイズモザイク病...
ジャガイモヒゲナガアブラムシ抵抗性の育種的解明およびダイズわい化病抵抗性素材の作出
要約 ジャガイモヒゲナガアブラムシ抵抗性は、ダイズわい化病抵抗性の1因子であり、同抵抗性を持つ遺伝資源を交配母本にして、わい化病抵抗性がより強い品種を育成できる。 背景・ねらい 北海道大豆のわい化病抵...
要約 強い耐塩性を示すコウライシバ遺伝資源から、ベタイン合成酵素遺伝子であるベタインアルデヒド脱水素酵素(BADH)の構造遺伝子全長を単離した。このBADH遺伝子のcDNA配列はイネと86%及び、ソルガムと76%の相...
要約 種属間交雑により導入された小麦赤さび病抵抗性遺伝子Lr9、Lr19、Lr24、Lr25、Lr28、Lr29は、日本国内から採取される小麦赤さび病菌レースすべてに抵抗性である。 背景・ねらい 小麦赤さび病抵抗性遺伝子は...
小麦判別品種を用いたコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)の系統の類別
要約 日本国内の小麦育成場所の圃場から採集されたコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)分離株は、ナンブコムギ・フクホコムギ・早熟赤毛・北海240号の各判別品種に対する病原性により3系統に類別できる。 背景・ねらい コ...
要約 オオムギ斑葉病菌(Pyrenophora graminea)に対して、二条大麦の品種間で抵抗性に大きな差が認められ、「きぬゆたか」は抵抗性が高く、「にらさき二条」は低い。福岡県農業総合試験場・病害虫部・普通作病害...
要約 大豆のRAPD分析の結果、ダイズわい化病の発病度に関するQTLが連鎖群Gに存在することが認められた。RFLP解析により連鎖地図を作成し、インターバルマッピングを行ったところ、発病度に関する2つのQTLの存在が...
カイコ濃核病ウイルス1型に対する優性の非感受性遺伝子Nid-1の座位
要約 カイコ濃核病1型(DNV-1)に完全抵抗性の蚕品種として知られる「大成」は、DNV-1に対する優性の非感受性遺伝子Nid-1を保有している。遺伝分析の結果、Nid-1の座位は第17連関群の31.1であることが明らかにな...
要約 チャ秋芽の生育停止期は、10月下旬~12月中旬で品種差異があるが、一番茶萌芽期との相関は低い。生育停止期の遅い品種は、裂傷型凍害抵抗性が弱く、チャノホソガ越冬世代の発生量が多い傾向がある。宮崎県総...
要約 2種類のサブグループからなるキュウリモザイクウイルスについて、それぞれのサブグループに特有な塩基配列を見いだし、その配列を利用して両者を識別して検出する遺伝子診断法を開発した。 背景・ねらい キ...
要約 噴霧接種法によるかさ枯病抵抗性検定法を確立し、戻交配とこの検定法により実用品種に近い粒形、粒色で、「姫手亡」並かそれ以上のかさ枯病抵抗性を示す13系統群21系統79個体1564粒を得た。 背景・ねらい 重...
要約 植物に新たな病害抵抗性を付与するために、昆虫由来の抗菌性ペプチド遺伝子をタバコに導入した。得られた組換え植物は、種々の病原細菌や病原糸状菌の感染に対して抵抗性を示した。 背景・ねらい 病原体感染...
コムギ縞萎縮ウイルスのコムギ体内での増殖と病徴発現の温度条件
要約 寒冷地では、秋播コムギは秋のうちにコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)に感染し、積雪条件下でもウイルスは増殖する。縞萎縮病の病徴は融雪後に現れ、生育後期には見かけ上消えるが、ウイルスは生育後期まで高頻度...