植物のRNAサイレンシング増幅機構を試験管内で解析する実験系
要約 植物において小分子RNAを介したRNAサイレンシングは、ウイルスに対する重要な防御機構の一つである。この機構ではウイルスのRNAに相同な配列を持つ21塩基程度の小分子RNAを宿主作物が増幅し、ウイルスの増殖...
要約 カラムナータイプのリンゴでは、地上部で異所的に発現した新規ジオキシゲナーゼが活性型ジベレリンを減少させることにより、節間が短く、側枝の発生が少なくなり、円柱状の樹形を示すようになると考えられる...
害虫抵抗性誘導物質としてのロリオライドの発見と害虫に対するその防除効果
要約 カロテノイドの一種であるロリオライドに殺虫活性はないが、これをトマトに前処理するとナミハダニやハスモンヨトウの生存率や産卵数が低下する。 キーワード 抵抗性誘導、カロテノイド、害虫防除、ロリオラ...
要約 二酸化炭素または窒素で生成した常温大気圧プラズマをタバコ葉に数秒照射した後、タンパク質を含む溶液に浸すことによりタンパク質を直接タバコ葉の...
要約 アミノ酸の一種であるL-ヒスチジンをトマトの根部に処理することにより、難防除病害である青枯病の発病が抑えられる。L-ヒスチジンは青枯病菌に対す...
カラムナータイプのリンゴを正確に選抜できるDNAマーカーの開発
要約 リンゴのカラムナー性の原因と考えられる挿入変異周辺のゲノム配列から設計した3種類のプライマーを用いたPCRにより、カラムナータイプのリンゴを正...
要約 形質転換体由来の蛍光タンパク質をマーカーとして用い、キク植物体の培養葉切片の癒合と癒合部分からの植物体再分化を介して、キク周縁キメラ植物を作出できる。 キーワード 周縁キメラ、キク、組織培養、蛍...
要約 病害抵抗性反応が誘起されたタバコから青枯病を抑える物質としてジテルペン化合物である「スクラレオール」と「cis-アビエノール」を単離した。これらの物質を与えると、トマトは青枯病、タバコは...
要約 遺伝子組換え体において生じる導入遺伝子の不活性化(サイレンシング)を抑制するDNA配列を、ハイグロマイシン抵抗性の獲得を指標として、DNAライブラリーから探す方法を開発し、この手法によってミヤコグサ...
トマトモザイクウイルスの増殖に必須な宿主タンパク質ARL8の同定
要約 宿主タンパク質ARL8がトマトモザイクウイルス(ToMV)の複製タンパク質と結合していることを見いだした。ARL8遺伝子を破壊した植物体は正常に生育したが、接種したToMVの増殖は完全に抑制された。こ...
タバコマイルドグリーンモザイクウイルスの宿主特異性を決定するメカニズムの一端の解明
要約 タバコの病原体であるタバコマイルドグリーンモザイクウイルス(TMGMV)は、同じナス科植物であるトマトには感染できない。その原因が、トマトtm-1タンパク質の結合により引き起こされるTMGMV複製タンパク質...
要約 ネギアザミウマには17の新規のミトコンドリアCOIハプロタイプが存在する。カキへの寄生や殺虫剤抵抗性発達で問題となる系統は2タイプに分類され、遺伝子レベルで判別できる。それら問題系統は海外から侵...
要約 リンゴの成熟果の果皮で発現するMYB様転写因子遺伝子(MdMYBA )は、果皮の着色が誘導される低温等の条件下で発現量が増加する。これを過剰発現させたリンゴ子葉等では着色が誘導されることから、MdMYBA ...
トマトモザイクウイルス (ToMV)ゲノム複製を阻害する遺伝子
要約 ToMV抵抗性遺伝子Tm-1をもつトマトの細胞抽出液に、試験管内ToMV RNA複製阻害活性を検出し、これを精製することによりTm-1遺伝子産物を同定した。さらにこのタンパク質が、ToMVのRNA複製...
要約 単離したシクラメンの耐暑性に関与する脂肪酸不飽和化酵素遺伝子(CpFAD)から作製したRNAiベクターを用いた遺伝子組換えにより、葉におけるリノレン酸含量が著しく低下した形質転換「ビクトリア」(2倍体)を...
要約 飼料イネ用新品種「タチアオバ」は、通常の収穫作業では脱粒はほとんど見られず、麦跡等の普通期移植栽培・直播栽培およびたばこ跡等の晩期移植栽培のいずれでも糊熟期~黄熟期での稲発酵粗飼料としての収穫...
要約 「秋音色」を早植栽培(5月中旬移植)すると、春キャベツとの栽培体系が可能である。その場合、疎植栽培が有効であり、施肥は残さ物の窒素発現を考慮し、基肥及び晩期穂肥を省略しても慣行栽培並みの収量が...
キーワード チューリップ、えそ病、ネクロウイルス、病原性 背景・ねらい チューリップえそ病の病原はタバコネクロシスウイルスTobacco necrosis virus (TNV)とされてきたが、その分類は十分に整理されていない。...
要約 幼虫1頭からDNAを抽出し、rDNA-ITS領域をPCRで増幅後、制限酵素Alu IとHinfIで別々に切断した電気泳動像から、ジャガイモシストセンチュウと同属近縁の3種線虫を識別できる。 キーワード ジャガイモシスト...
改変エチレン受容体遺伝子(Cm-ETR1/H69A)導入による雄性不稔キクの作出
要約 69番目のヒスチジンをアラニンに置換したメロン由来改変エチレン受容体遺伝子を遺伝子組換え技術によってキクに導入することで、花粉が全く形成されない雄性不稔キクの作出が可能になる。 キーワード キク、...