要約 エリアンサス(Erianthus arundinaceus (Retz.) Jeswiet)の完熟種子および葉鞘からMS培地に2,4-DとBAを添加した培地で再分化能のあるカルスを誘導できる。カルスは植物ホルモンを除いた培地に移植す...
要約 国内各地のケヤキ天然林から試料を採取し葉緑体DNAと核DNAそれぞれの遺伝的多様性を明らかにしました。遺伝的多様性に配慮した植栽や精密な林木遺伝資源の保存に活用できます。 背景・ねらい 国内各地に分布...
要約 迅速PCR法により同定されるイタリアンライグラスサイレージ由来乳酸菌は、様々な至適生育温度等の表現型を示し、多様な発酵環境に対応する飼料添加剤への応用が期待される。本分離株の一部は、公的微生物保...
乳化ブスルファン液を用いた効率的な生殖細胞置換キメラニワトリの作製法
要約 乳化したブスルファンを卵黄内へ投与したニワトリ胚を宿主として始原生殖細胞を移植した生殖系列キメラニワトリでは、生産する配偶子の99.5%が移植した細胞由来となり、ほぼ完全に生殖細胞が置換する。 キー...
要約 日本由来の野生ダイズ系統「JWS156-1」は非常に高いアルカリ塩耐性を示す。QTL解析では、第17染色体に効果の大きな量的形質遺伝子座(QTL)が認められる。このQTLは既往の塩化ナトリウム塩耐性に関与するQTL...
要約 タイ国で収集したエリアンサス属植物の遺伝資源は、形態や開花期、乾物生産等の農業特性において多様な変異を示す。これらは、Erianthus procerusおよびE. arundinaceusの2種を含み、E. ar...
要約 イネ遺伝資源36品種等の中でもブラジル原産の陸稲品種IAC25は高い生物的硝化抑制活性をもつ。IAC25は硝化抑制活性の弱い日本晴よりも土壌中で硝酸態窒素の蓄積を抑制する。 キーワード イネ、根分泌液、硝酸...
要約 ヒノキの森林面積のうち天然林はごくわずかです。分布範囲全体を網羅するように北限のいわきから南限の屋久島まで、25カ所の天然林の遺伝的な特徴を明らかにしました。 背景・ねらい ヒノキの森林面積は針葉...
Bacillus amyloliquefaciensを用いたα-グルコシダーゼ阻害活性を有する機能性食品素材の製造方法
要約 Bacillus amyloliquefaciensを用いることにより、α-グルコシダーゼ阻害活性を有する納豆様の機能性食品素材の製造が可能である。 キーワード Bacillus amyloliquefaciens、α-グルコシダーゼ阻...
圃場抵抗性遺伝子Pi34はいもち病菌侵入後の菌糸伸展を抑制する
要約 圃場抵抗性遺伝子Pi34導入準同質遺伝子系統では、いもち病菌の表皮細胞への侵入率はPi34非保有品種と差がないが、葉鞘における菌糸伸展および葉身の病斑数・病斑面積率は減少する。これはP...
要約 供試系統をセルトレイであらかじめ養成し、オオムギ雲形病発生圃場に直接設置することにより圃場抵抗性を評価できる。本検定法は多雪年の雪害が回避できるとともに、簡易であるため現地発生圃場等多地点での...
始原生殖細胞と生体の同時保存によるニワトリ遺伝資源の効率的保存システム
要約 ニワトリ遺伝資源の保存において、ニワトリ胚の採取血液より分離した始原生殖細胞を凍結保存するとともに、採血後の胚の孵卵を継続し、孵化させることによって生体としても維持することにより受精卵を最大限...
要約 「ねぎ中間母本農1号」は、既存の品種に比べてさび病による病斑の発生が少なく、強い抵抗性を示す。抵抗性は部分優性に遺伝し、さび病抵抗性品種を育成するための育種素材として利用できる。 キーワード ネ...
ミツバカイドウに認められる腐らん病抵抗性と育種素材としての有用性
要約 リンゴ腐らん病菌液を点滴接種して病斑長を測定することでリンゴ属植物の抵抗性を評価すると、ミツバカイドウの4系統は強い抵抗性を示す。ミツバカイドウ「サナシ63」、「早成サナシ1」とリンゴ品種との種間...
リンゴの根頭がんしゅ病抵抗性遺伝子に強く連鎖するDNAマーカー
要約 ミツバカイドウ「サナシ63」の第2連鎖群に位置する根頭がんしゅ病抵抗性遺伝子に強く連鎖するDNAマーカーを用いることで、リンゴ台木育種において根頭がんしゅ病抵抗性のマーカー選抜が可能である。 キーワ...
アブシジン酸分解酵素遺伝子変異の利用によるコムギ種子の発芽抑制
要約 日本のコムギには、「タマイズミ」などDゲノム上のアブシジン酸(発芽を抑制する植物ホルモン)分解酵素遺伝子に挿入変異を有する品種がある。この「タマイズミ」のAゲノム上の同祖遺伝子に欠失変異を併せ持た...
要約 「きたほなみ」と「チクゴイズミ」の交配後代から製粉性で選抜した小麦系統は、軟質で「きたほなみ」並に製粉歩留が高く、アラビノキシラン含量は「きたほなみ」と同様に低く、暖地においても飛躍的に製粉性...
イタリアンライグラスのエンドファイトは切り穂交配でも種子親から後代に伝染する
要約 イタリアンライグラスに共生するNeotyphodium属の糸状菌エンドファイトは、茎葉から切断した切り穂を液耕状態で交配した場合でも種子親から後代種子に種子伝染するため、感染植物の育種や関連研究に切...
人為突然変異によって得られた半矮性ダッタンソバの遺伝子座および収量性
要約 人為突然変異に由来するダッタンソバの半矮性系統に劣性ホモで発現する2つの遺伝子座sdA、sdBが関与している。sdAとsdBともに耐倒伏性を示すが、sdAの方が収量性に優れ、育種素材として有望である。 キーワ...
アルカリ-CARV法によるテンサイからの効率的バイオエタノール生産技術
要約 テンサイ根冠部を原料として、磨砕物のNaOH処理・中和後に粘性低下処理を行うエタノール製造工程(アルカリ-CARV法)によりバイオエタノールを製造する。アルカリ処理により粘性低下効率が大幅に向上し、理論...