要約 アジアおよびアフリカで得られたイネいもち病菌菌系の病原性およびイネ遺伝資源の抵抗性に関する遺伝的変異の情報をもとに開発した国際判別システムは、いもち病抵抗性品種の開発や防除に活用できる。 キー...
残差解析の活用によるコムギ遺伝資源の放射性セシウム蓄積性の推定
要約 圃場内の交換性カリ含量のバラツキを残差解析で補正することにより、コムギの放射性セシウム蓄積性の多様性を解析できる。本解析により、放射性セシウムの蓄積性が特徴的な系統を選定できる。 キーワード コ...
要約 地球温暖化による生育地の著しい縮小が懸念されているブナの種子の超低温(-170℃)保存技術を確立しました。これにより、従来は困難であったブナ種子の長期保存が可能となりました。 背景・ねらい ブナは日...
要約 ソルガムは倒伏すると糖の代謝や輸送に関わる特定の遺伝子が強く発現し、そのため茎部の糖含量が低下し、更に糖組成が主にショ糖からグルコースとフルクトースに変化する。これらの遺伝子を用いて茎部の糖の...
大量のブタ未成熟卵子を効率的に超低温保存するための新しいプロトコル
要約 従来のブタ未成熟卵子の超低温保存技術のうち、ガラス化液による卵子処理時間、ガラス化液に含まれる高分子化合物の選択、卵子内の細胞骨格の異常の抑制、凍結保護物質による平衡処理時の温度の4要素につい...
チャノミドリヒメヨコバイに対するチャ遺伝資源の抵抗性要因は師管液摂取の阻害である
要約 チャノミドリヒメヨコバイに抵抗性を持つチャ遺伝資源上では、本種による師管液の摂取時間と回数が著しく減少する。師管液摂取の阻害が本種に対する抵抗性の要因である。 キーワード チャ、チャノミドリヒメ...
要約 大豆遺伝資源「Y2」の短節間遺伝子qSI13-1は、節数、開花期、成熟期に影響を与えずに節間長を短くする効果を持つ。この遺伝子は、主茎長を短くして耐倒伏性を向上させた品種育成に寄与できる。 キ...
農研機構およびナショナルバイオリソースプロジェクトのイネおよびコムギの遺伝資源情報横断検索システム
要約 NAROとNBRPが有するイネ・コムギ遺伝資源のパスポートデータを統合し横断的に検索できるシステムである。本システムの活用により、我が国の民間事業者等の育種関係者が遺伝資源情報に効率的にアクセスできる...
要約 ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を...
サトウキビの新しい育種素材となるサトウキビとエリアンサスの属間雑種の作出
要約 サトウキビ普及品種とその近縁遺伝資源エリアンサスを交配して作出した属間雑種は...
ダイズ重要形質の遺伝解析のための野生ダイズの染色体断片置換系統群
要約 栽培ダイズ品種の遺伝的背景を持ち、染色体の一部のみが野生ダイズに置換された>...
要約 サトウキビより出穂が早い日本で収集されたエリアンサスの出穂は、電照処理により遅延させることが可能である。株出し時期を遅らせた材料に処理を実施することで遅延効果が高まる。出穂を遅延させた穂は花粉...
葉緑体ゲノム情報に基づくエリアンサス、ススキ、サトウキビの系統分化の解明
要約 エリアンサスおよびススキの葉緑体ゲノムサイズは、それぞれ141,210bpおよび141,416bpであり、イネ科植物に共通の76種類のタンパク質コード領域を含む。これらの塩基配列を用いた系統解析の結果は、サトウキ...
日本で収集されたエリアンサスの遺伝学的特性の解明とSSRマーカーの開発
要約 日本で収集されたエリアンサスは、染色体数に違いはないものの、温帯地域(九州以北)で収集された遺伝資源のDNA含量は、沖縄を含む熱帯・亜熱帯地域で収集された遺伝資源のそれより有意に高い。これらの遺...
要約 リョクトウとその近縁野生種については、分類が混乱している。そこで、種の記載文と基準標本の精査、rDNA-ITS領域の塩基配列、形態の多様性解析の結果に基づく新分類体系を提案する。新分類体系を用いて、ジ...
要約 播種箱を用いたイネ冠根の伸長方向および数を分布として評価する簡易検定法は、従来のバスケット法に比べて、調査期間を短縮し、かつ単一面積当たりの調査個体数を大幅に増やすことができ、多様な遺伝資源や...
バングラデシュにおけるいもち病菌レースの分化とイネ遺伝資源の抵抗性変異
要約 バングラデシュにおける、イネ遺伝資源のいもち病抵抗性変異は多様である。イネいもち病菌レースは栽培されているイネ品種の抵抗性遺伝子型に対応しており、天水田と灌漑水田では異なるレースが分化している...
要約 デュラムコムギの祖先、野生エンマーコムギのゲノム配列解析により同定された遺伝子をデュラムコムギの遺伝子と比較することで、野生コムギから栽培コムギへの遺伝的進化が判る。例えば、デュラムコムギは、...
Aspergillus versicolor Im6-50株によるジャガイモ粉状そうか病の発病抑制
要約 ジャガイモ根部から分離されたAspergillus versicolor Im6-50株を種いも接種して栽培することにより、ジャガイモ粉状そうか病の発病を抑制することができる。本菌はジャガイモ根圏に定着し、子いも...