阿蘇中標高地におけるロールベール乾草及びラップサイレージの高位生産体系の実証
要約 阿蘇高原・中標高地の標高500mの採草地4haにおいて、イタリアンライグラスとライ麦の混播及び自生のイヌビエの利用により年間乾物収量約14~20t/haを生産するロールベール乾草及びラップサイレージ生産体系...
イタリアンライグラス草地における肉用肥育素牛の冬季放牧育成技術
要約 4カ月齢の黒毛和種去勢雄牛をイタリアンライグラス草地で10月から翌年の5月まで約210日間放牧飼養し、0.76~0.82kgの高い日増体量を得る肉用肥育素牛の冬季放牧育成技術を開発した。 背景・ねらい 従来から...
要約 サイレージ用とうもろこしの簡易なTDN含量の推定法を作成した。とうもろこしの黄熟期における雌穂割合から次の推定式によってTDN含量(Y)を推定でき、暖地に適用できる。Y=雌穂割合×0.885+(100-雌穂割合)×0.5...
有機物を施用した湛水土壌中における二価鉄生成とソルガムの生育
要約 湛水土壌へのイタリアンライグラス残さの混入は、一定量以上ではソルガムの生育を抑制する。これは、土壌の還元生成物である二価鉄の生成を誘起し、根の鉄含量を増大させることが一因と推定される。堆厩肥な...
要約 耐倒伏性品種「タチワセ」に比べて耐倒伏性が優り、収量は同程度かやや劣るイタリアンライグラス新品種「ニオウダチ」を育成した。出穂期は「タチワセ」と同程度の早生である。関東以西に適応するが、冠さび...
イタリアンライグラス耐倒伏性晩生新品種「ヒタチヒカリ」の育成
要約 耐倒伏性・冠さび病抵抗性が強い4倍体の長期利用型イタリアンライグラス新品種「ヒタチヒカリ」を育成した。出穂期は「ヒタチアオバ」と同程度の晩生で、収量は「ヒタチアオバ」よりやや多収である。多雪地...
要約 えん麦「冠」は、冠さび病抵抗性に極強の青刈り・サイレージ用品種である。熟期は、育成地では極早生であるが、西南暖地では早生に属し、冬季の青刈り用および春季のサイレージ用に適する。西南暖地以南の秋...
細胞質雄性不稔イタリアンライグラスの生長点由来カルスからの植物体再分化
要約 細胞質雄性不稔イタリアンライグラスの生長点を2、4-DとBAPを添加したMS培地で培養してカルスを誘導後、ホルモン無添加のMS培地に移すことにより植物体を再分化させることができた。これらの再分化植物では...
病原菌の混合接種によるイタリアンライグラスの複合抵抗性検定法
要約 イタリアンライグラス冠さび病、斑点病、網斑病に対する品種の抵抗性について、それぞれの病原菌を混合接種し幼苗で検定する複合抵抗性検定法を確立した。本法は育種母材の病害複合抵抗性検定に活用できる。...
要約 サイレージ用とうもろこしの簡易なTDN含量の推定法を作成した。とうもろこしの黄熟期における雌穂割合から次の推定式によってTDN含量(Y)を推定でき、暖地に適用できる。Y=雌穂割合×0.885+(100-雌穂割合)×0....
要約 乳牛におけるチモシー乾草の自由採食量は、酵素分析法の低消化性繊維、高消化性繊維、細胞内容物、および酸性デタージェントリグニンと高い相関を持つことから、これらの成分含量から推定が可能である。 背...
要約 乳牛におけるVFA混合液のエネルギー利用効率は、VFA組成には大きく影響されなかったが、維持のための利用効率および増体のための利用効率とも乾草給与時より濃厚飼料多給時の方が高かった。また、維持のため...
要約 水稲から切り替えた畑期間3か年において、小麦の前後作への飼料作物の導入や冬作飼料作物後作へ大豆を組入れることによりトウモロコシを主体とした主要な水田畑作物(飼料作物、麦、大豆)組合せによる3年4作...
要約 マメ科の緑肥作物であるヘアリーベッチを秋播( 10月~11月上旬)すると、春~初夏に繁茂し、ほぼ完全な雑草制御が可能である。寒天培地を用いた根からの浸出物検定法によって、この作用にはアレロパシーが...
要約 斑点米を多発させるアカスジメクラガメは岩手県内で年3世代発生する。主に第2世代成虫が出穂期から乳熟期のイネに飛来し吸汁加害する。玄米検査品質を落等させる密度は0.2頭/株程度と低く、これを掬い取り等...
要約 アカスジメクラガメによる斑点米は乳熟期後期に寄生があった場合に最も多い。加害部位については、この時期までは頂部被害粒、側部被害粒とも同程度の発生を示すが、以降、次第に後者の割合が高まった。また...