要約 茶園において、樹冠下まで施肥幅を拡大すると、減肥をしても慣行施肥と同等の収量・品質が得られるのは、施用窒素の吸収利用効率が高まるためである。また、施肥幅を拡大すると、うね間土壌の強酸性が改善...
要約 蒸気散水処理により盛夏期ホウレンソウ栽培で発芽率が向上し、収量が増加する。土壌伝染性病害に対して高い防除効果を示し、雑草の発生も抑制する。土壌表層の養分の多くは一時的に下層部に移動するが、移動...
オゾンガス消毒が土壌化学性およびホウレンソウの生育へ及ぼす影響
要約 オゾン処理直後の土壌は、土壌の種類に拘わらずpHの急激な低下が起こり無機態窒素が増加する。特にアンモニア態窒素は処理前に比べておおよそ30倍増加するが、速やかに硝酸態窒素へと硝化されるため、ホウレ...
要約 ちりめんじわの発生には子実肥大盛期前後の作物体の老化が関係し、施肥等による生育後半の栄養状態の改善が発生低減に有効である。亀甲じわは成熟期後の乾燥過程において発生するが、収穫時期を早めることに...
要約 土壌環境基礎調査等の土壌実態調査による長期的データによれば、各地目とも心土がち密化しており、pHの低い地点が多い。水田ではリン酸の蓄積及びケイ酸の不足、普通畑では作土深の増加、全炭素・全窒素の減...
コマツナ連作は、糸状菌の指標リン脂質脂肪酸割合の増加とリン脂質脂肪酸の多様性低下を引き起こす
要約 糸状菌バイオマスと相関のある糸状菌の指標リン脂質脂肪酸(18:2ω6,9)の含有率はコマツナの作付回数とともに増加する傾向にある。また、微生物由来の全リン脂質脂肪酸組成の多様性はコマツナの作付回数とと...
要約 コマツナ無農薬ハウス栽培体系の導入は、無農薬栽培コマツナの食害葉率を低下させ、収量を向上させる。その結果、所得は導入前の2.2倍の10a・1作当たり約29万円に、1時間当たり所得は約1,500円に増加し、...
リモートセンシングと生態プロセスモデルの協働によるCO2フラックスの動的評価手法
要約 土壌-植物-大気系の熱・水輸送および光合成過程のプロセスモデルのパラメータをリモートセンシング実測値によって随時最適化する協働システムを構築した。これによりCO2フラックスや植物生長,土壌水分等の...
要約 水稲「ヒノヒカリ」の移植栽培において被覆尿素(リニア型100日タイプ)を全量基肥施用したとき、水稲の施肥窒素吸収量は、気象変動、有機物(牛ふん堆肥)施用、水管理および地力による影響を受け難い。総...
要約 非黒ボク土の連用畑圃場での土壌炭素含有率の増減は、土壌群に関わらず、連用当初の土壌炭素含有率の値と有機質資材投入量に大きく左右される。さらに、投入量3t/年以上の場合には副資材の種類に影響される...
要約 微生物資材A、B、C、Dのいずれかを10a当たり500kg、または有機物資材E、Fのいずれかを10a当たり1t全面全層施用することにより、レタス根腐病の発病度が低下した。 キーワード 微生物資材、有機物資材、レタ...
コシヒカリ施肥対応を目的とした陽イオン交換容量の地理情報システム化
要約 土壌陽イオン交換容量は5月上旬移植コシヒカリの玄米窒素含有率・収量に対するカテゴリー基準となる。15me以下では基肥増肥で増収効果がある。20me以上では基肥は少なくする。地理情報システム化により、施...
要約 非黒ボク土の連用畑圃場での土壌炭素含有率の増減は、土壌群に関わらず、連用当初の土壌炭素含有率の値と有機質資材投入量に大きく左右される。さらに、投入量3t/年以上の場合には副資材の種類に影響される...
要約 黒ボク土・多湿黒ボク土で簡易耕を行うと、土壌硬度・固相率が上昇、気相率は低 下する。スィートコーンやてんさいで増収、小麦は同等の収量、豆類は減収する危険性が ある。秋まき小麦の簡易耕では残渣処理...
半促成長期どりアスパラガスにおける初年目牛ふん堆肥の適正施用量
要約 半促成長期どりアスパラガスにおける牛ふん堆肥は、10a当たり10t~30t施用すると、初年目の収量は安定する。しかし、堆肥施用量が30tになると下層土壌の硝酸態窒素濃度が高く推移する。 キーワード アスパラ...
要約 重粘土転換畑で、耕うんしながら同時に畝を立て、大豆を播種する作業技術である。アップカットによる同時作業のため、作業時間が短縮するとともに所要動力が削減される。さらに土中酸素濃度が高くなり、生育...
要約 豚ぷん堆肥の連用土壌では、銅および亜鉛の蓄積傾向に対し、カドミウム(Cd)の顕著な蓄積は認められず、pHは堆肥無施用土壌に比べて高い。そのため、根群域の土壌溶液中Cdは連用土壌の方が低濃度になり、葉...
黒ボク土での夏秋ピーマンのかん水施肥栽培による尻腐れ果低減効果
要約 黒ボク土での夏秋ピーマン「さらら」のかん水施肥栽培は、好適土壌水分値が維持され、尻腐れ果の発生が低減する。また、3~5割減肥しても慣行栽培に比べ肥効が高く、果実収量は慣行栽培を10~15%上回る。 キ...
中国紅壌丘陵地帯水稲二期作地域におけるアンモニア揮散とその制御〔研究〕
要約 中国湖南省祁陽県においては、水田からのアンモニア揮散ポテンシャルが極めて高い。肥効調節型肥料の適切な利用により、アンモニア揮散による肥料成分の損失と環境負荷を大幅に軽減し、収量の維持向上と減肥...
対抗作物の栽培によるダイズシストセンチュウ卵寄生菌の寄生率上昇
要約 ダイズシストセンチュウの対抗作物であるクロタラリア(Crotalaria spp.)やアカクローバ(Trifolium pratense)を栽培すると線虫卵に寄生する天敵糸状菌の寄生率が上昇し、線虫の増殖を抑制する。 キーワード ...