稲ワラや藻類等に含有する難分解性有機物の水田における発生実態
要約 水中有機物分画法による有機物分画により、難分解性有機物の水田における発生実態を調査した。湖沼における有機物蓄積の原因とされる難分解性有機物の濃度は田面水中で高く、浸出水中で低いことが明らかにな...
要約 代かきローター(なたづめ)を用いた播種機で高さ10cm程度の小さな畦を立てて大豆を栽培することにより、水田での梅雨期の湿害が回避でき、初期生育が旺盛となり収量が安定する。 キーワード ダイズ、湿害...
要約 れき質灰色低地土の水田へケイ酸石灰200kg/10a程度を施用してから2週間以内に代かきをすることで,ECが上昇して懸濁物質(SS)の沈降が早まり,代かき時に発生する懸濁物質のほ場からの流出を低減できる。 ...
要約 5月中旬に移植した飼料イネにおけるイネツトムシの発生は少なかったが、6月中旬に移植した飼料イネではイネツトムシが多発生する。また、施肥量の多いイネで発生が多い傾向がある。 キーワード 虫害、飼...
要約 プランターを用いた少量土壌培地耕でカーネーションを採花始めから4月まで短茎で収穫する場合、施肥量を減らしたEC0.5dS/m養液でも24cm幅プランターでは高い収量を得られる。この栽培方法は隔離ベンチを持...
農耕地からの亜酸化窒素の排出係数は現在のIPCCデフォルト値よりも低い
要約 世界の農耕地における亜酸化窒素発生量のデータベースを作成し解析した結果から,水田からの直接発生および農耕地からの溶脱による間接発生の排出係数は,それぞれ0.31%および1.24%と推定される。 背景・...
要約 水稲の乾田直播、小麦、大豆の播種作業に適用できる汎用ロータリシーダは砕土、施肥、播種を1工程で行い、作業幅の拡大と工程の省略により作業時間を短縮できる。開発機の導入により慣行体系に比べて限界規...
基盤整備した汎用田の透排水性と先端的技術導入による多収栽培の実証
要約 大区画に基盤整備した汎用田では透排水性が改善され、サブソイラなどの営農的排水対策も透排水性向上に効果的である。また、大豆の狭畦密植栽培、秋まき小麦の大豆間作栽培、春まき小麦の初冬まき栽培など先...
要約 水田土壌は、水田の汎用化に伴い乾田化が進み、pHは低下し、次表層のち密度は増加している。しかし、稲わらや転作作物の残渣を鋤きこむことにより、全窒素量および全炭素量は維持できる。 キーワード 乾田化...
水稲早期栽培におけるオガクズ牛ふん堆肥連用田の窒素発現と水稲生育の特徴
要約 オガクズを副資材とする牛ふん堆肥を水田へ連年施用した場合、施用3年目以降で窒素発現量が安定し年次による差が小さくなる。水稲の窒素吸収量は生育初期には少なく、最高分げつ期頃に急速に増加する。 キー...
要約 飼料イネに対して、メタン発酵消化液を中間追肥・穂肥として流入施用すれば田面水中の窒素濃度低下が速く、施肥効率も向上し、慣行並の乾物生産が確保できる。 キーワード 飼料イネ、家畜ふん尿、サイレージ...
要約 堆肥連用水田土壌中全窒素集積量は、内田の式による予測値にほぼ適合する。この予測値から求められる窒素放出予測量は、連用年数の経過に伴い増大し、水稲の施肥窒素削減栽培試験で求めた最大削減可能量とも...
要約 福井県内の水田の作土深が浅くなってきている。深耕(15cm)で根域拡大することにより、下層根率が高くなり収量品質が向上する。 キーワード 耕深、下層根、収量、品質、コシヒカリ 背景・ねらい 圃場の浅耕化...
冬期掛け流し灌漑を行う場合の水田の硝酸性窒素除去能力の推定式
要約 水田において通年掛け流し灌漑によって硝酸性窒素除去を行う場合、脱窒活性の低い冬期においては降下浸透による除去量が表面流去のそれを上回る。提案した式を用いれば、降下浸透水の水収支を考慮したうえで...
要約 早期水稲「さきひかり」に適した施肥法は、基肥窒素施用量が0.7kg/a、穂肥窒素施用量が0.3kg/aで施用時期は出穂前20~25日である。刈取適期は、成熟期前4日~成熟期後2日(登熟期の積算気温:摂氏940度~111...
飼料イネ新品種候補「西海飼253号」の異なる作期における窒素施肥法
要約 「西海飼253号」の黄熟期における乾物収量および推定TDN収量は、「ニシアオバ」および「ヒノヒカリ」と比べ、それぞれ10%程度高い。また、早植え栽培・多肥・前半型窒素施肥法とすることにより、最も低収の...
ダイズ作後に残される粗大残渣が後作コムギの窒素吸収に及ぼす影響
要約 ダイズ作後は跡地土壌の可給態窒素の増加のために後作コムギの窒素供給量が増加する。ダイズ作後に残される粗大残渣から春先に窒素が放出されるが、後作コムギの窒素吸収に及ぼす影響はダイズ作後の跡地土壌...
要約 水稲「むさしの飼9号」は、「はまさり」より出穂期や成熟期が10日前後早く、10%程度多収な飼料イネである。 キーワード 飼料イネ、むさしの飼9号、晩生、多収 背景・ねらい 埼玉県は、全国に先駆けて飼料イ...
要約 飼料イネ栽培において、家畜排せつ物処理施設等から排出される牛糞尿由来の曝気液を、2回の追肥あるいは穂肥に用いると慣行栽培と同等の収量が得られる。 キーワード 飼料イネ、はまさり、家畜糞尿、液肥、...
牛糞堆肥を連用した飼料イネの湛水条播栽培における適切な減肥量
要約 湛水条播栽培した飼料イネ「ホシアオバ」は、牛糞堆肥2t/10aに加えて被覆尿素で窒素8.3kg/10a施用すると、リン酸・カリ無施肥で1.6t/10aの高乾物収量が得られる。牛糞堆肥連用3年目において高収を維持するた...