要約 水稲「空育158号」は寒地では中生の大粒系統であり、玄米に酒造好適米特有の心白を発現し、酒造適性が高い。 背景・ねらい 北海道にはこれまで心白を多く発現する酒造好適米品種がなかった。しかし、近年の...
要約 りんご新品種候補「HC15号」は極早生系統であるが、既存の早生品種と比べて果実が大きく、良食味で、日持ち性に優れる。 背景・ねらい 既存のりんごの早生品種は日持ち性に乏しく、普及されている品種が限ら...
要約 水稲「山形71号」は熟期が極早生の良質、良食味の粳種である。品質は「みちのくわせ」より明らかに優り、食味は「ササニシキ」に近い良食味である。平成12年度から山形県で「みちのくわせ」に代えて山間部対...
要約 水田土壌にリン酸が蓄積している実態にもとづき、水稲のリン酸吸収量と土壌中の可給態リン酸(トルオーグ法)水準に対応したリン酸施肥基準を策定し、可給態リン酸30mg/100g以上では無施用とした。 背景・ね...
要約 シバ属種間雑種後代の遺伝解析により、耐凍性の遺伝様式について情報を得た。 F2世代におけるQTL解析及び分離比によって、耐凍性と連鎖する主要なQTLマーカーの存在が明らかになった。 背景・ねらい ...
要約 北海道及び東北地方の水稲作農家を対象に行った試算によれば,現行の農作物共済のような収量保険方式に比べて収入保険方式の方が農家にとって魅力的であるためには,保証水準を十分に高く(足切り水準を低く...
冬期寡日射条件下での無加温パイプハウスにおけるコマツナの無被覆栽培
要約 冬季に寡日射条件となる秋田県におけるコマツナの無加温パイプハウス栽培では、保温資材で被覆すると軟弱に生育し、糖やビタミンC含有率が下がり、栄養価が低下する。また、作物体の耐凍性も高まらず、凍害...
要約 ワークステーションを用いて日々の東北地方1kmメッシュ気温データを自動作成し、その分布図をホームページ上で公開するシステムを作成した。 背景・ねらい 東北地方における冷害を詳細かつ早期に予測するた...
上位葉の葉いもち発生量とBLASTAMを用いた首いもち発生量の予測
要約 出穂期における上位葉(止葉・次葉)の株当たり病斑数とBLASTAMで推定された出穂前10日間における感染好適条件出現頻度から、首いもち発病穂率を予測できる。 背景・ねらい 不必要な薬剤散布を避け、農薬の使...
要約 合計窒素施肥量130kg/haを基肥を含め13回に分けて施用(多数回分施)することによって、冷害年に障害型不稔率の低下をもたらすことができる。なお、平年には慣行並の収量が確保てきる。 背景・ねらい 窒素施肥...
要約 青森県品種「むつほまれ」、「かけはし」の乳苗移植栽培における障害不稔発生危険期は、葉耳間長が-8cm~+5cm、幼穂長が5cm~18cmの時期となる。この期間中で最も危険期穎花率が高い最危険期は葉耳間長-2cm...
要約 水稲「東北160号」は、寒冷地中部では”晩生の早”に属する粳重で、耐冷性が極強、いもち病抵抗性が強、穂発芽性が難の良質・良食味系統である。1999年から宮城県で奨励品種に採用され「ひとめぼれ」の一部に...
宮城県における耐冷、耐病、良食味、晩生水稲新品種候補「東北160号」の採用
要約 水稲「東北160号」は、宮城県では”晩生の早”に属し、いもち病抵抗性が強、耐冷性が極強の良食味系統である。障害型冷害に対する危険分散と熱期の異なる品種との組み合わせによる刈取適期幅の拡大を図るため...
要約 水稲新品種「信交糯144号」は長野県で「コシヒカリ」よりやや晩い“中生の晩"の紫黒糯で脱粒性“難"の、良質な品種である。平成10年度から長野県の特産的品種として普及に移した。 背景・ねらい 本県では、特...
要約 測色計を用いた葉色値により,イネ体のいもち病感受性程度を評価できる。コシヒカリ,ササニシキでは葉色値(明度)が38~39以下ではいもち病感受性が高くなる場合がある。 背景・ねらい 近年,いもち病抵抗性弱...
要約
要約 穂ばらみ期稲体栄養と不稔の関係から茎炭水化物の重要性を示した。各種資材の不稔軽減効果を検討した結果、ケイ酸資材は、ケイ酸/窒素比・茎炭水化物含有率・葯長を増加させ、アミノ酸資材は、プロリン比率...
要約 水稲育種に利用できる簡便な開花期耐冷性検定法として、15×5×高さ10cmの方形ポットで検定材料を養成し、50%遮光幕付人工気象室で出穂日から17.5℃15日間処理する方法を考案し、本法で北海道96品種を極弱~極...
要約 チャ秋芽の生育停止期は、10月下旬~12月中旬で品種差異があるが、一番茶萌芽期との相関は低い。生育停止期の遅い品種は、裂傷型凍害抵抗性が弱く、チャノホソガ越冬世代の発生量が多い傾向がある。宮崎県総...
要約 チャ冬芽の凍害率は、耐凍性獲得までは、5日間移動平均気温の推移と同調する。また、この時期スプリンクラー防霜により、冬芽の水分含有率が高まり凍害をやや受けやすいが、耐凍性を獲得する時期は変わらな...