大豆における開花期低温抵抗性の機作と検定条件および間接選抜指標
要約 既存品種に優る開花期低温抵抗性品種を育成するための検定条件を確立し、有効な間接選抜指標を見出すとともに、抵抗性の機作として受精能力の差異が関係していることを明らかにした。 背景・ねらい 平成5年...
要約 葉しょう褐変病は出すくみ穂率5%以上の発病で被害を生じ、稲体ケイ酸含有率が止葉期6%、成熟期10%以上で被害は回避できる。褐変穂による減収はほとんどない。着色米の発生は玄米の老化による生理現象であり...
要約 極早生で耐冷性強く、良食味で安定多収の水稲「信交488号」を育成し、長野県で奨励品種に採用予定である。良食味の特性を生かし、高位良質安定生産を行うためには、作期・栽植密度とも標準植がよく、基肥量...
要約 耐冷性、いもち病抵抗性、耐倒伏性が強く、低蛋白で良食味の極早生の水稲新品種「広系21号」を葯培養法を用いて育成した。平成10年度から広島県北部及び内陸の標高350~ 600m地帯における極早生~早生品種...
要約 消費者の特徴ごとに米購入時の選択基準を調べた結果、「所得の多い世帯の年配の女性」は品質を、「一人暮らしの若者」はプレゼンテーションを、「高齢者のいる家庭の主婦」「消費者グループに加入している主...
要約 ストックの直播きの栽培で、10月中旬~2月下旬に収穫するためには、極早生品種を用いて、8月第1半旬~9月第1半旬に播種する。また、12月以降では最低5度Cに加温することが必要である。 背景・ねらい ストッ...
要約 高層気象データを用いてやませを7つのクラスターに分類した。それぞれのクラスターごとにやませの出現時期や低温の強さが異なり、東北地方の冷害年にはクラスター2に属するやませが多く出現する。 背景・ね...
要約 水稲新奨励品種「信交485号」の良質良食味・安定多収栽培のためには、「コイヒメ」の基肥水準よりやや減肥し、密植を避けて倒伏を抑え、幼穂10mm期に穂肥を施用するのがよい。 背景・ねらい 早生・良食味品...
低温時の土壌水分制限によるキャベツ幼植物の耐凍性向上と糖蓄積
要約 キャベツ幼植物の低温順化時に土壌水分を制限すると、十分に灌水した場合より、さらに耐凍性が向上する。脱順化時にも土壌水分が少ない方が、耐凍性が維持される。低温順化時には糖が増加するが、土壌水分...
要約 イネの雄しべには、花粉の生育に同調して高濃度のアラビノガラクタンプロテインとアラビノガラクトオリゴ糖が順に蓄積する。低温(12℃)はこれら糖質の代謝を阻害するが、耐冷性の強い品種ほど阻害されない...
要約 冷害予測を目的として,高層気象データを用い事前に日射量の減少・気温の低下を予測できる指数(YPI ;Yamase Predictive Index)を創案した。オホーツク海高気圧の消長を示す極東気圧の峰,梅雨前線の挙...
気象情報と作物モデルによる水稲生育過程リアルタイム推定システム
要約 アメダスや気象衛星等から推定した気温・日射量の分布と水稲生育・収量推定モデルをもとに,低温や日照不足によって生ずる水稲生育の遅れや乾物重変化等の分布をリアルタイムで推定できる「水稲生育過程リ...
要約 平成5年の水稲冷害において,気象・品種・栽培条件がほぼ同一な圃場間に見られた被害程度の局地的変動は,透水性が過小・過大な土壌で被害が大きく,作土が深いと軽減されるなど土壌要因とも関連していた...
要約 水稲の幼穂における低温感受性の高い穎花の割合と幼穂長の関係から,幼穂長50~150mmを冷害危険期の指標とすれば,幼穂形成期間の日平均気温によって危険期間と最危険期を推定することができる。 背景・ねらい...
早生、耐冷、良質・良食味水稲新品種「ふさおとめ」の好適生育相と基肥窒素施用量
要約 水稲品種「ふさおとめ」の早期栽培において、倒伏に伴う千粒重や品質の低下を防ぎ54~60kg/aの収量を確保するには、穂数470~500本/m2、籾数28,000~32,000粒/m2が必要である。幼穂形成期における目標茎数は...
要約 耐寒性に優れた緑茶用新品種`むさしかおり'を育成した。本品種は摘採期が`やぶきた'より2~6日遅い中晩生である。一・二番茶とも`やぶきた'より多収である。製品の色沢は濃緑で細くよれ、すっきり爽やかな香...
要約 水稲群落の分光反射スペクトルは茎葉が増加する栄養生長期間と生殖生長期間、穂による反射が加わる出穂期、色素が崩壊する登熟期間に固有の特徴を示す。また、クロロフィル含有量と関係するレッドエッジ(red...
要約 心白発現率高く、醸造適性の高い酒造好適米水稲「ひとごこち」を育成し、奨励品種に採用した。大粒で醸造適性の高い高品質米の安定生産には、基肥を抑え幼穂長5~10mm期に追肥を行う。 背景・ねらい 本県の...
要約 水稲品種コシヒカリにおいて幼穂形成期窒素吸収量と幼穂形成期~成熟期の窒素吸収量によって玄米窒素濃度を推定することが可能である。また、目標玄米窒素濃度のコシヒカリを生産するための窒素吸収パターン...
背景・ねらい 現在わが国の民有人工林は、伐採が手控えられる傾向にあり、齢級構成の中心は幼齢から壮齢へと移動してきている。一方で、気象災害や火災、病虫害などの様々なリスクにさらされており、伐期を延長し...