要約 モモせん孔細菌病の春型枝病斑を予測するため、階層ベイズモデルに基づく発生予測モデルを構築した。このモデルは、平均正解率84.7%の精度で発生予測ができるため、今後、迅速な防除計画策定に活用が期待さ...
Xylella属細菌の感染植物を早期発見するためのPCR検定法
要約 Xylella属細菌は、世界的に分布が拡大している重要病原体であり、日本への侵入も警戒される。果樹類を中心に葉焼けや枝枯れなどの症状を引き起こすが、他要因による類似症との区別が必要であり、感染植物を...
ニホンナシの交雑育種における重要形質に関連したDNAマーカー情報の整理
要約 主要なニホンナシ59品種・系統におけるニホンナシの重要な育種形質(黒星病抵抗性、自家和合性、早生性、果皮色、黒斑病抵抗性)の遺伝子型および表現型情報を利用することで、ニホンナシ品種育成を加速化する...
「Chimarrita」、「Coral」はモモせん孔細菌病抵抗性の有望な育種素材である
要約 ブラジルからの導入品種「Chimarrita」、「Coral」およびその後代系統は、「もちづき」および「つきかがみ」よりもせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の強い実生を高頻度で獲得するための交雑親として有効であ...
輸出促進のための輸出対象国における国産農産物の嗜好性データベースの活用
要約 国産農産物の輸出促進のためには、輸出対象国の消費者の嗜好性を把握したうえで、好みに応じた品種を輸出する必要がある。そこで、機器分析などを活用した効果的な嗜好性調査プロセスを明らかにし、調査結果...
要約 「さくひめ」は早生で果実肥大に優れ食味良好なモモ新品種である。本系統の休眠覚醒するために必要な7.2°C以下の低温要求時間は約560時間であり...
非病原性細菌試作液剤は各種キサントモナス属病害に防除効果を持つ
要約 非病原性細菌11-100-01株試作液剤を1E+08cfu/mLの濃度に希釈して散布することで、モモせん孔細菌病、カンキツかいよう病、ブロッコリー黒腐病に対して、既存の無機銅水和剤や化学農薬と同等の防除効果を示す...
新梢への付傷接種法によるモモのせん孔細菌病の拡大抵抗性の品種間差異
要約 せん孔細菌病菌液を新梢に接種して形成された病斑長を測定することで、モモ品種・系統のせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の程度を評価できる。「Chimarrita」、「もちづき」、「錦」は比較的抵抗性が強く、育...
良食味で無袋栽培が可能な晩生の生食用黄肉モモ新品種「つきかがみ」
要約 モモ新品種「つきかがみ」は、黄肉モモ系統間の交雑により育成した晩生の生食用黄肉品種である。大果であり、肉質が緻密で糖度が高く食味が良い。果皮が滑らかで裂果が少ないため無袋栽培が可能である。 キ...
要約 食品添加物カワラヨモギ抽出物の主成分であるカピリンは、モモ灰星病菌(Monilinia fructicola(Winter)Honey)に対して高い抗菌活性を持つ。カワラヨモギ抽出物を収穫後のモモに処理することによって、...
要約 イネもみ枯細菌病菌とイネ苗立枯細菌病菌の両菌に感染するファージをイネ種子の催芽時に処理することにより、育苗期に発生する2つの病害を防除することができる。 キーワード イネ、ファージ、イネもみ枯細...
黄肉で食味の優れたモモ新品種候補「つきあかり」(系統番号:モモ筑波121号)
要約 モモ新品種候補「つきあかり」は、「まさひめ」×「あかつき」の交雑実生から選抜された系統である。「黄金桃」より2週間あまり早く収穫される中生の黄肉系統で、果皮は黄色、果肉は溶質で糖度が高く、酸...
枝垂れ性・八重咲きで、生食可能な観賞用モモ新品種「ひなのたき」(モモ筑波125号)
要約 モモ新品種候補「ひたのたき」は、枝垂れ性で、花は重弁、桃色で美しい。成熟期は「あかつき」とほぼ同時期で、果実は150g前後、果肉は黄色、糖度はやや低いが酸味が少なく生食可能で、育種素材や観賞用品種...
要約 モモ新品種候補「ひめこなつ」は、早生個体の「182-3」の自然交雑実生から選抜した。成熟日数は60日余りで、「ちよひめ」より約10日早く収穫出来る極早生であり、果肉は黄色で糖度は比較的高く、酸味が少な...
AFLP法による東・南アジアのメロン遺伝資源の遺伝的関係の解析
要約 AFLP法によると日本の網メロンとマクワ・シロウリ類は、どちらも遺伝的変異の小さい集団である。マクワとシロウリ類は一つのグループに分類され、また、南アジアの小粒系と密接に関係する。一方、インドのメ...
日本産のモモ、アンズ及びウメ黒星病菌はスモモ果実に病斑を形成しない
要約 日本産のモモ、アンズ及びウメの黒星病菌は同一種であり、モモ、アンズ及びウメ果実には感染するが、スモモ果実には病斑を形成しない。 キーワード 黒星病、核果類、耐病性 背景・ねらい 核果類の黒星病は、...
要約 青森県の「りんご病害虫防除暦」では、夏期(7~8月)、約10日間隔で6回の薬剤散布を行っているが、薬剤の効果的な使用により散布間隔を15日とし、防除回数を1回削減できる。 キーワード リンゴ、病害虫、防...
要約 近年、静岡県内のもも産地で多発傾向にあるももせん孔細菌病多発園周辺のおうとう、うめ、にわうめに見られるせん孔症状の病原はももせん孔細菌病と同種の菌である。 キーワード おうとう、うめ、にわうめ、...
要約 モモせん孔細菌病の発病は、強風雨(風速10m以上)で生じる傷によって助長される。防風ネット(網目4mm、高さ4m)または防風樹を設置することにより、園内の相対風速は防風ネット、防風樹からの距離とともに減少...
果実が大きく着色抑制栽培に適するモモ新品種候補「モモ筑波 113 号」
要約 モモ新品種候補「モモ筑波 113 号」は、「う-9」に「C2R19T182」を交雑して育成 した中生系統である。生理落果が少なく、果実は大玉で着色が少なく、食味も比較 的良好なことから着色抑制栽培に適する。 ...