Xylella属細菌の感染植物を早期発見するためのPCR検定法
要約 Xylella属細菌は、世界的に分布が拡大している重要病原体であり、日本への侵入も警戒される。果樹類を中心に葉焼けや枝枯れなどの症状を引き起こすが、他要因による類似症との区別が必要であり、感染植物を...
要約 新規に開発したカンキツグリーニング病原細菌(CLas)培地により、人工条件下でCLasを再現性よく高効率に培養できる。さらに、本培地にオキシテトラサイクリンを添加することで、CLasの増殖促進作用が認められ...
植物検疫におけるファイトプラズマとキシレラの効率的診断マニュアル
要約 世界的に重要な植物病原細菌であるファイトプラズマおよびキシレラを、多様な植物から簡易に同時検出するマニュアルである。偽陽性や偽陰性のリスクが低く、種の推定も可能であり、植物検疫業務を効率よく進...
トマト種子における植物検疫対象のポスピウイロイド全8種の網羅的検査法
要約 ナス科植物に被害を及ぼす国内未発生種を含む8種のポスピウイロイドを網羅的に検出し、さらに種識別を可能とする検査法である。本法は、国際的に検疫対象とされるポスピウイロイド全種を対象としてトマト種...
要約 世界的に重要な植物病原細菌であるファイトプラズマとキシレラの全種・亜種の感染を、宿主植物を内在性コントロールとしてユニバーサルに同時診断する方法であり、多様な植物種を対象とし、両属細菌の感染と...
要約 ナス科・キク科植物を中心に被害を与える国内未発生種を含む8種のポスピウイロイドを網羅的に検出し、さらにウイロイド種の識別を可能とする新たな検査法である。本法により、種苗類からのポスピウイロイド...
輸出促進のための輸出対象国における国産農産物の嗜好性データベースの活用
要約 国産農産物の輸出促進のためには、輸出対象国の消費者の嗜好性を把握したうえで、好みに応じた品種を輸出する必要がある。そこで、機器分析などを活用した効果的な嗜好性調査プロセスを明らかにし、調査結果...
検疫有害植物Candidatus Liberibacter solanacearumを検出できる新規プライマーセット
要約 新規に開発したPCRプライマーにより検疫有害植物Candidatus Liberibacter solanacearum(Lso)を特異的かつ高感度に検出できる。本プライマーは、コンベンショナルPCRおよびリアルタイムPCRのいずれ...
要約 ジャガイモやせいもウイロイドおよびトマト黄化萎縮ウイロイド、トマトアピカルスタントウイロイド、コルムネアラテントウイロイドは主にナス科およびキク科の野菜と花き類に感染する。 キーワード 園芸植物...
日本の輸入植物検疫のための病害虫リスクアナリシス(PRA)のフレームワーク
要約 輸入許可制を採らない我が国の植物検疫制度に適したPRAのフレームワークは、検疫有害動植物リスト作成のための病害虫種を対象とするPRAと、検疫措置を決めるための経路を対象とするPRAの組み合わせからなる...
要約 三重県の観葉植物栽培施設内で発生したヘデラの害虫について分類学的研究を行った結果、未知の種であることが判明したため、新種ヘデラアカアシカタゾウムシMetapocyrtus (Trachycyrtus)<...
チャの侵入新害虫チャトゲコナジラミとカンキツ害虫ミカントゲコナジラミの識別法
要約 チャの新害虫チャトゲコナジラミは、カンキツ害虫ミカントゲコナジラミとは遺伝的に異なる別種の侵入害虫である。両種は、mt-COI遺伝子、成虫前翅の白紋数、4齢幼虫外縁の白帯幅の違いなどにより識別できる...
輸出上の障害となるコーヒーオオハリセンチュウの植木産地からの初記録
要約 千葉県植木生産ほ場内のイヌツゲ根辺土壌から検出されたオオハリセンチュウは、植木・盆栽類の海外輸出に際し輸入国植物検疫で厳しい検疫措置の対象となる本邦未記録のコーヒーオオハリセンチュウおよび未記...
要約 クリの主要害虫であるクリシギゾウムシを、高圧炭酸ガスを用いて殺虫する。温度25℃、圧力3MPaの条件下で30分処理後、ガスを10分かけて放出するとクリシギゾウムシはほぼ完全に殺虫できる。 キーワード 臭...
要約 開発した洗浄機は、果実の凹部に高速気流と微粒子水の混合流を揺動噴射するバッチ式洗浄機である。ナミハダニ休眠雌成虫を除去する打力で隙間なく噴射するため、慣行作業と同等以上にハダニを除去でき、処...
要約 開発した洗浄機は、果実の凹部に高速気流と微粒子水の混合流を揺動噴射するバッチ式洗浄機である。ナミハダニ休眠雌成虫を除去する打力で隙間なく噴射するため、慣行作業と同等以上にハダニを除去でき、処...
国内カンキツ樹からのカクヘキシア病病原ウイロイドの検出と遺伝子診断
要約 海外では重要病害として知られるが国内での発生は確認されていなかったカンキツカクヘキシア病の病原であるホップ矮化ウイロイドの変異株は国内に局在して分布し、遺伝子診断法によって特異的に検出できる...
要約 ブロッコリー中のナトリウム、ストロンチウム含有量は輸入品(米国および中国産)に多く、国産品に少ない。逆にバリウム含有量は輸入品に少なく国産品に多い。これ ら三元素のクラスター分析によりブロッコ...
要約 リンゴ火傷病菌は、果梗に接種すると成熟果にも侵入し、維管束に沿って拡がる。接種後3~4日でがくあ部側に達し、維管束周辺では約108cfu/cm3になる。9月下旬から10月上旬に結果枝へ接種すると、成熟果実内...
侵入害虫クロテンオオメンコガ(新称)の国内における広範囲での発生確認
要約 クロテンオオメンコガ(新称)はチョウ目ヒロズコガ科に属し,海外では観賞用植物,バナナ,サツマイモ,トウモロコシなどの害虫として知られている。これまで,わが国では小笠原での採集記録のみであったが...