要約 モモせん孔細菌病の春型枝病斑を予測するため、階層ベイズモデルに基づく発生予測モデルを構築した。このモデルは、平均正解率84.7%の精度で発生予測ができるため、今後、迅速な防除計画策定に活用が期待さ...
非病原性細菌試作液剤は各種キサントモナス属病害に防除効果を持つ
要約 非病原性細菌11-100-01株試作液剤を1E+08cfu/mLの濃度に希釈して散布することで、モモせん孔細菌病、カンキツかいよう病、ブロッコリー黒腐病に対して、既存の無機銅水和剤や化学農薬と同等の防除効果を示す...
交信かく乱剤を設置したモモ圃場におけるモモハモグリガの発生消長調査法
要約 交信かく乱剤を設置したモモ圃場において、交信かく乱剤のディスペンサー5本を性フェロモントラップの誘引源に使用することでモモハモグリガのオス成虫の発生消長を把握できる。この時、誘引源として用いる...
要約 一般的なモモ(普通モモ)では成熟後期にオーキシン量が急増してエチレン生成が起こり軟化するが、硬肉モモではオーキシン量が増加しないため軟化しない。普通モモをオーキシン生合成阻害剤で処理すると、果肉...
新梢への付傷接種法によるモモのせん孔細菌病の拡大抵抗性の品種間差異
要約 せん孔細菌病菌液を新梢に接種して形成された病斑長を測定することで、モモ品種・系統のせん孔細菌病に対する拡大抵抗性の程度を評価できる。「Chimarrita」、「もちづき」、「錦」は比較的抵抗性が強く、育...
良食味で無袋栽培が可能な晩生の生食用黄肉モモ新品種「つきかがみ」
要約 モモ新品種「つきかがみ」は、黄肉モモ系統間の交雑により育成した晩生の生食用黄肉品種である。大果であり、肉質が緻密で糖度が高く食味が良い。果皮が滑らかで裂果が少ないため無袋栽培が可能である。 キ...
要約 複合交信かく乱剤など成分カウントのない農薬の活用、地域重要病害の特定に基づく薬剤選択で、落花10日期以降の殺菌剤散布を15日間隔に広げることなどにより、リンゴの主要病害虫の被害を実用的な水準に抑制...
要約 コウモリの発する超音波に似た特性を持つ断続的パルス音を発振する装置を、モモ園地に設置することにより、ヤガ類の侵入を阻止して果実への加害を防ぐ技術。 キーワード 超音波、ヤガ類、果樹、防除、中山間...
エチレン生成阻害剤と作用阻害剤の併用処理によるモモ果実の軟化抑制
要約 モモ果実に対し、収穫後にエチレン生成阻害剤(AVG)とエチレン作用阻害剤(1-MCP)の両剤を併用処理すると軟化が抑制される。AVGは収穫7日前または1日前に処理しても収穫後に1-MCPを併用処理することに...
昆虫病原性線虫剤、スタイナーネマカーポカプサエ剤を使ったコスカシバ防除
要約 5月下旬~7月上旬の雨天時に、スタイナーネマカーポカプサエ剤(2500万頭/25L)をモモ主幹部全面に散布(1~2L/樹)することにより、コスカシバ幼虫に対する高い防除効果が得られる。 キーワード ス...
樹種複合地域における農協果樹部会役員の省力共通防除技術に対する意識
要約 農協果樹部会役員には、果樹薬剤散布のドリフト対策として隣接作物にも登録のある薬剤を使用する技術が評価され、体系として重要視されるのはまず「現在より高くならない薬剤費」、次に「現在より少ない薬剤...
枝垂れ性・八重咲きで、生食可能な観賞用モモ新品種「ひなのたき」(モモ筑波125号)
要約 モモ新品種候補「ひたのたき」は、枝垂れ性で、花は重弁、桃色で美しい。成熟期は「あかつき」とほぼ同時期で、果実は150g前後、果肉は黄色、糖度はやや低いが酸味が少なく生食可能で、育種素材や観賞用品種...
黄肉で食味の優れたモモ新品種候補「つきあかり」(系統番号:モモ筑波121号)
要約 モモ新品種候補「つきあかり」は、「まさひめ」×「あかつき」の交雑実生から選抜された系統である。「黄金桃」より2週間あまり早く収穫される中生の黄肉系統で、果皮は黄色、果肉は溶質で糖度が高く、酸...
リンゴ園でのスピードスプレーヤによる農薬散布時のドリフト対策
要約 オウトウ園やモモ園に近接するリンゴ園でのスピードスプレーヤによる農薬散布において、風の条件や片側散布、農薬の選択、防薬ネット等の対策を組み立てることで、近接園へのドリフトを低減できる。 キーワ...
小型粘着トラップ利用による果樹マルカイガラムシ類のふ化時期把握法
要約 果樹の枝に小型粘着トラップを設置し、トラップに捕獲された幼虫を調査することにより、マルカイガラムシ類のふ化時期を把握できる。 キーワード モモ、オウトウ、小型粘着トラップ、マルカイガラムシ類、ふ...
要約 モモ新品種候補「ひめこなつ」は、早生個体の「182-3」の自然交雑実生から選抜した。成熟日数は60日余りで、「ちよひめ」より約10日早く収穫出来る極早生であり、果肉は黄色で糖度は比較的高く、酸味が少な...
要約 生物農薬である昆虫病原性線虫Steinernema carpocapsaeを製剤化した「バイオセーフ」を、モモシンクイガが幼虫態で土中に潜伏している時期(5月下旬から6月下旬)に25万頭/m2壌面散布することにより、果...
要約 交信攪乱剤のうちモモシンクイガ対象の単剤を利用し、モニタ-トラップと気象要因から防除適期を把握することで、コストを低減したモモシンクイガやキンモンホソガ等のリンゴ害虫の同時防除が可能である。[...
要約 青森県の「りんご病害虫防除暦」では、夏期(7~8月)、約10日間隔で6回の薬剤散布を行っているが、薬剤の効果的な使用により散布間隔を15日とし、防除回数を1回削減できる。 キーワード リンゴ、病害虫、防...
要約 わい化栽培もも台木のゆすらうめは、ひこばえからの節培養によって得られたシュートを二相培養することにより大量増殖ができる。また発根・馴化過程で培地支持体にフロリアライトを用いると発根・馴化率が高...