サツマイモの食物繊維含量向上による機能性強化は育種的に可能である
要約 サツマイモ塊根に含まれる食物繊維は、ビフィズス菌類を活性化する機能を有し、その食物繊維含量には明確な品種間差異が認められ、広義の遺伝率は比較的高い。また、水溶性食物繊維含量と収量との関連は認め...
要約 北海道米の高アミロース米はレジスタントスターチ含量が多く、ラットへの投与試験で盲腸内短鎖脂肪酸生成量が増加するほか、人血糖値の食後上昇量が低いなど、難消化性成分の機能性を活かした食品素材として...
要約 コムギの越冬能力に関わるフルクタンの合成に関わる酵素遺伝子を2種類単離した。それらはsucrose:fructan 6-fructosyltransferaseとsucrose:sucrose 1-fructosyltransferaseをコードする。両遺伝子はコムギ...
要約 鹿児島県特産のタンカン、ケラジミカン、ポンキツの果皮抽出物は、培養細胞における腫瘍壊死因子の産生抑制を示し、高い炎症抑制機能が期待される。抗炎症成分の一つとしてノビレチンが含有される。 キーワ...
新規用途向け食用ひえ品種の育種素材となる低アミロース含有系統
要約 岩手県で栽培されていたひえ在来系統は、アミロース含有量が低く、栽培地域・年度による変動が小さい。本系統のデンプンは、既存品種に比べて粘度が高く冷めても硬くなりにくい糊化特性を有しており、新規加...
要約 チャ生葉1枚のカテキン類およびカフェイン含有量を近赤外法を利用して測定する装置とその検量モデルを開発した。装置の測定面積は直径2mm、6箇所の同時測定が可能であり、測定時間は1枚約2分と迅速で...
要約 黒大豆「新丹波黒」および茶大豆「秋田在来」の種皮には、重合度8を中心にしたプロアントシアニジンが存在する。黒大豆プロアントシアニジンは、抗酸化活性およびアンギオテンシンⅠ変換酵素阻害活性を示す...
赤米品種「ベニロマン」に含まれる抗酸化性物質プロアントシアニジン
要約 赤米品種「ベニロマン」のアセトン抽出液は、白米・紫黒米のアセトン抽出液よりも高い抗酸化活性を示す。抗酸化活性を示す主要成分はプロアントシアニジンと推定され、このプロアントシアニジンは種子島在来...
要約 ガンマ線およびイオンビームなど放射線の種類によりダッタンソバの生存率および変異率等への効果が異なること、効率的な放射線育種のための適正線量が異なることが明らかとなった。 キーワード ダッタンソバ...
赤米品種「ベニロマン」に含まれる抗酸化性物質プロアントシアニジン
要約 赤米品種「ベニロマン」のアセトン抽出液は、白米・紫黒米のアセトン抽出液よりも高い抗酸化活性を示す。抗酸化活性を示す主要成分はプロアントシアニジンと推定され、このプロアントシアニジンは種子島在来...
要約 黒大豆「新丹波黒」および茶大豆「秋田在来」の種皮には、重合度8を中心にしたプロアントシアニジンが存在する。黒大豆プロアントシアニジンは、抗酸化活性およびアンギオテンシン?変換酵素阻害活性を示す...
要約 ダイズグリシニン遺伝子をイネの主要な貯蔵タンパク質であるグルテリン遺伝子プロモーターを用いて胚乳特異的に発現させ、グリシニンを可食部の胚乳中に高度に集積させた組換えイネの作出に成功した。 キー...
茎葉利用のためのカンショ葉の栄養成分およびポリフェノール含量
要約 茎葉利用のためのカンショ葉はビタミン、ミネラルを豊富に含んでおり、機能性食品素材としての利用が可能である。抗酸化能など各種機能性が明らかにされているポリフェノール含量も他の野菜類に比べて高い。...
要約 近赤外分光分析法により、ソバ粉中の水分・脂肪・蛋白質含量が、簡易・迅速・非破壊的に測定できる。九州農業試験場・作物開発部・上席研究官、資源作物研究室 背景・ねらい ソバは、日本人の嗜好にあった、...
黄橙肉色ばれいしょ新系統「島系575号」の食品化学成分の特徴
要約 カロチノイド高含有ばれいしょ新系統「島系575号」の塊茎の食品化学的性質を調べた。カロチノイド組成はゼアキサンチンに富み、クエン酸と蛋白質の含量が高く、また活性酸素(*OH)消去能と褐変抑制効果が高い...
要約 発がん抑制効果の高い物質として注目されるプロビタミンAのβ-クリプトキサンチンは、特にウンシュウミカン、ポンカン等のミカン類と、キンカンに多く含まれる。 背景・ねらい
カンキツの果実には、数十...
要約 リポキシゲナーゼ完全欠失大豆の豆乳は、ビタミンE力価が高く、ラジカル消去能も強い。また本豆乳に残存している青臭み・苦渋味は、脱皮・脱胚軸処理とサイクロデキストリン添加によりさらに低減できる。九...
要約 サトウキビ酢は、各種発癌物質に対して幅広い抗変異原活性を示し、ポリフェノール含量も高い。さらに、サトウキビ酢はアンギオテンシンI変換酵素に対しても阻害活性を示す。九州農業試験場・畑地利用部・畑...
要約 紫カンショ品種「アヤムラサキ」の塊根のアントシアニン色素の色価は内部組織より表皮も含めた約5 mmの部分の外部組織で高く、色素成分として抗変異原活性の強いシアニジンを多く含んでいる。九州農業試験場...
カンショ繊維による発癌物質の吸着と食中毒細菌に対する抗菌作用
要約 カンショ繊維には発癌物質の吸着能及び食中毒細菌に対する抗菌作用がある。クエン酸発酵粕ではこれらの活性は弱くなる。原因として、クエン酸発酵粕中のペクチン含量の減少が推察される。九州農業試験場・畑...