要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
カンキツの健康機能性成分β-クリプトキサンチンを高含有化する遺伝子セット
要約 カンキツ果実に蓄積されるβ-クリプトキサンチンはカロテノイド代謝系の中間に位置しており、高含有品種・系統では上流のフィトエンシンテース遺伝子座に対立遺伝子PSY-aが、下流のゼアキサンチンエポキシダ...
要約 ダイズの機能性成分であるソヤサポニンやカンゾウの有効成分であるグリチルリチンの合成に必要なC3位グルクロン酸転移酵素は、セルロース合成酵素ファミリーから派生した新規な配糖化酵素である。本酵素を用...
要約 ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を...
高リジン変異の導入による大麦穀粒のGABA及び遊離アミノ酸含量の増加
要約 大麦に高リジン変異を交配により導入すると、穀粒のGABA及び遊離アミノ酸含量が増加するため、高リジン変異導入麦は育種素材や食品素材として活用できる。 キーワード 大麦、高リジン変異、GABA、アミノ酸、...
大麦の複数の機能性成分を増加させるADP-グルコーストランスポーター遺伝子
要約 大麦のADP-グルコーストランスポーターをコードするlys5遺伝子の変異遺伝子型は、β-グルカンに加えて難消化性デンプン、フルクタン、γ-アミノ酪酸、アラビノキシラン...
要約 「くすもち二条」は暖地・温暖地の平坦地に適応する皮性のもち性二条大麦である。「ニシノホシ」と比較して、出穂期は同等で、成熟期は2日程度早い。短稈で穂が長く、穂数および整粒歩合は同等だが整粒重は...
リンゴ高分子プロシアニジンによるマウス腸内細菌叢の変化と体重増加抑制
要約 リンゴ由来プロシアニジン類の腸内細菌叢の変化と肥満予防効果を検討する。5量体以上の高分子プロシアニジンを摂取させた肥満マウスでは、体重増加が抑制されるとともに、腸内細菌の一種であるアッカーマン...
「はねうまもち」のもち性遺伝子を判別するDNAマーカーの開発
要約 「はねうまもち」は「ファイバースノウ」に突然変異処理を行って作出したもち性大麦系統である。DNAマーカー「dCAPS-waxy-Sac II」又は「dCAPS-waxy-Sal I」を使用することで、「はねうま...
ウンシュウミカンの親がキシュウミカンとクネンボであることをDNAマーカーで推定
要約 206種類のSNPマーカーを用いたカンキツ67品種系統のDNA鑑定により、ウンシュウミカンの種子親がキシュウミカン、花粉親がクネンボと推定される。
要約 リンゴの親水性抗酸化能(H-: Hydrophilic, H-ORAC値)と機能性成分のプロシアニジンを測定する。加工用品種は、H−ORAC値で約4.3倍、プロシアニジン量で約3倍生食用品種よりも高く、H−ORAC値とプ...
乳酸菌由来カロテノイドは乳酸菌のマルチストレス耐性向上に利用できる
要約 Enterococcus gilvus から分離したカロテノイド生合成遺伝子crtNM を発現させることで、カロテノイドを生産することができる。カロテノイド生産によって、乳酸菌のマルチストレ...
要約 紫イネは、良好なサイレージ発酵品質を示し、抗酸化物質のアントシアニンを多く含む。その家畜への給与は抗酸化酵素の活性を上昇させることから、機能性物質の供給源として有効である。 キーワード ウシ、紫...
要約 ウンシュウミカンから単離したゲルマクレンA合成酵素遺伝子は、既存のセスキテルペン合成酵素遺伝子に固有にみられるゲノム構造を持ち、その遺伝子産物は基質のファーネシルピロリン酸からゲルマクレンAと微...
カンキツ果実のカロテノイド組成に関わるZEP遺伝子のアレル特異的遺伝子発現
要約 カンキツ果実のカロテノイド組成の品種間差異に関与するZEP遺伝子のゲノム配列のうち、果実成熟期のカロテノイド蓄積に関連する遺伝子座のアレル間では、果実成熟期の遺伝子発現量および5'上流域に存...
カフェインレスチャ品種育成のための育種素材とカフェインレス形質の遺伝様式
要約 チャ近縁種「タリエンシス赤芽」に見出されたカフェインレス形質は、チャとの種間雑種後代にも遺伝し、1遺伝子座に支配される劣性形質と推察される。カフェインレス遺伝子をホモまたはヘテロに有する系統は...
人為突然変異によって得られた半矮性ダッタンソバの遺伝子座および収量性
要約 人為突然変異に由来するダッタンソバの半矮性系統に劣性ホモで発現する2つの遺伝子座sdA、sdBが関与している。sdAとsdBともに耐倒伏性を示すが、sdAの方が収量性に優れ、育種素材として有望である。 キーワ...
機能性多糖β-グルカンおよびアラビノキシランを多く含む裸麦新品種「ビューファイバー」
要約 二条裸麦新品種「ビューファイバー」は、機能性多糖のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含有し、アラビノキシラン含量も高い。大麦粉としての利用や、β-グルカンやアラビノキシランの抽出用など、機能性食品原...
要約 ナスの1系統、近縁野生種2系統の果皮にはそれぞれデルフィニジン3-グルコシド、ペチュニジン3-(ρ-クマロイルルチノシド)-5-グルコシドが存在する。日本ナスの果皮にはナスニンよりも高い抗酸化活性を示すデ...
セサミンとセサモリンが多く、早生な白粒のごま新品種「ごまひめ」
要約 白ごま「ごまひめ」はセサミンとセサモリンを多く含み、早生で収穫期が早い。 キーワード 白ごま、リグナン、早生 背景・ねらい ごまは戦後の日本各地で一万haを越える面積で栽培されてきたが、省力化への対...