栽培限界地帯でも安定して登熟する超極早生サイレージ用トウモロコシ品種「ハヤミノルド」
要約 「ハヤミノルド」は、早晩性が "超極早生"で、寒地のトウモロコシ栽培限界地帯においても十分に雌穂の登熟が進む。すす紋病抵抗性、ごま葉枯病抵抗性、耐倒伏性に優れる。また、赤かび病抵抗性も...
自給飼料活用型TMRセンターのTMR製造における費用構造と低コスト化
要約 自給飼料活用型TMRセンターがTMR製造価格を低下させるためには、製造費用の半分以上を占める購入飼料費の削減が重要となる。その手段として、配合飼料価格が高値条件下では、トウモロコシサイレージの多給、...
要約 牧草サイレージ給与時にイアコーンサイレージ(ECS)を圧片トウモロコシの代替に飼料中15%給与すると乳中揮発性成分のラクトン類が増加する。一方、トウモロコシホールクロップサイレージ多給時はECS代替給与...
要約 近赤外分析計を用いて、自給飼料の飼料成分を迅速かつ正確に定量できる汎用性の高い検量線である。対象は水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗灰分、中性および酸性デタージェント繊維であり、飼料給与診断の基礎...
大型ハーベスタによるトウモロコシ収穫事業の成立条件と酪農所得向上効果
要約 大型ハーベスタ等の利用により、大面積のトウモロコシ生産が可能であり、共同利用組織等では、6500円/10aの収穫受託料金と年間160haの稼働面積で採算を確保できる。酪農経営では、トウモロコシの増産と30kg/...
周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛では内臓廃棄個体の発生率は極めて低い
要約 周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛は代謝疾患を発症しにくく、内臓廃棄個体の発生率が0%と慣行肥育(畜舎で牛を飼養し配合飼料を多給する肉用牛生産方法)される褐毛和種去勢雄牛および黒毛和種去勢雄牛の発生...
トウモロコシ新品種「きみまる」は赤かび病抵抗性が強く、かび毒の濃度も低い
要約 飼料用トウモロコシの赤かび病抵抗性とフモニシン濃度には大きな品種間差がみられる。農研機構育成の新品種きみまる(北交72号)は、赤かび病抵抗性が強くフモニシン濃度が顕著に低い。また、他のかび毒に関し...
紫トウモロコシのアントシアニンを含む色素は反芻家畜の酸化防御を向上させる
要約 強い抗酸化活性を示す紫トウモロコシのアントシアニンを含む色素は、給与によって血液の抗酸化酵素および酸化抵抗性を向上させることから、反芻動物向けの機能性飼料として活用できる。 キーワード 乳牛、紫...
要約 機械収穫したイアコーンは細断型ロールベーラで密封梱包でき、1年間保存可能な良質サイレージができる。TDN含量は約80%DMで圧片トウモロコシの代替に約2kgDM/日は泌乳牛に給与できる。収量905kgDM/10a以上で...
時間制限放牧とオーチャードグラス採草兼用地利用による省面積な放牧システム
要約 畑地型酪農地帯では時間制限放牧により昼夜放牧の1/3~2/3の面積で放牧を導入でき、採草兼用地の草種をチモシーからオーチャードグラスとすると、さらに面積を削減可能である。通年舎飼よりも労働時間が126...
乳牛におけるイネホールクロップサイレージの可消化養分総量と粗飼料価指数
要約 各種イネホールクロップサイレージを乳牛に給与した場合の可消化養分総量は47~55%、粗飼料価指数は56~95(分/kg乾物)である。これらは代表的な輸入粗飼料であるチモシー乾草と同程度である。 キーワード...
根釧・道北地域向きの耐倒伏性サイレージ用トウモロコシ新品種「北交66号」
要約 「北交66号」は、熟期が“早生の早”に属し、同熟期の品種「ぱぴりか」と比べ、乾物収量やTDN収量は同程度であるが、雌穂収量が同等以上で雌穂中の子実割合が高い。また、耐倒伏性が強く、極強レベルのすす紋...
自給飼料や食品製造副産物多給TMRは、泌乳牛用飼料として有用である
要約 飼料価格の高騰対策として、泌乳中期の乳牛にトウモロコシサイレージと食品製造副産物の給与割合を高めたTMRを給与しても、乳生産に影響を及ぼさず、かつ飼料コストの低減が可能である。 キーワード トウ...
畑地型酪農経営におけるトウモロコシサイレージ多給技術の経営的効果
要約 中規模畑地型酪農経営でトウモロコシサイレージを多給すると、配合飼料価格が48.0円/kg以上で所得は慣行を上回る。収穫労働の制約で経産牛77頭、所得20,094千円が上限となるが、飼料生産の外部化で106頭、2...
アントシアニン高含有トウモロコシサイレージの発酵品質とアントシアニンの安定性
要約 アントシアニン高含有トウモロコシ系統は通常型品種と同様にpHが低い良質なサイレージが調製できる。また、長期間貯蔵しても、品質の変化は小さい。トウモロコシのアントシアニン含量はサイレージ貯蔵中に減...
細断型ロールベーラを活用した自給粗飼料主体発酵TMRの調製給与
要約 トウモロコシサイレージを主たる粗飼料源とし、細断型ロールベーラを活用して調製したロール発酵TMRは、安定した良好な発酵品質を長期間保持することができる。泌乳牛における飼料の消化性、乳生産性は当日...
細断型ロールベールサイレージのTMR調製の作業性と泌乳牛への給与指標
要約 細断型ロールベーラで調製したトウモロコシサイレージは、固定サイロで調製したものと比べ、TMR調製に要する作業時間を短縮できる。また、トウモロコシサイレージの給与割合を乾物で35%まで高めても、採食量...
要約 稲発酵粗飼料をトウモロコシサイレージが不足しがちな夏~秋季の粗飼料として利用する場合、泌乳前期牛では、オーツヘイとの代替が可能である。また、泌乳中後期の牛へ給与する場合、トウモロコシサイレージ...
飼料用トウモロコシにおけるデオキシニバレノールの汚染実態と乳牛に及ぼす影響
要約 道内のトウモロコシサイレージ中デオキシニバレノール(DON)濃度は平均1.18ppm(n=245)であり、飼料安全法による許容基準値(4ppm)を超えるものの割合は4%である。汚染は主に圃場立毛中にFusarium gramine...
要約 年間乳量8500kg程度の乳牛を、メドウフェスク草地の集約放牧ととうもろこしサイレージを最大限活用して飼養する場合、1頭当たり所要圃場面積と購入飼料量は分娩月により63~65a、1400~1900kgと試算される...