要約 果実の成熟過程は品質・日持ち性に強く影響するため、その制御法が求められている。トマトの成熟制御を司る転写因子RINに対し、ゲノム編集法による変異創出で成熟パターンに変化を生ずることを利用して、成...
要約 カボチャ品種の貯蔵前のスクロース含量に対するグルコース含量の比(G/S比)は、高貯蔵性品種で有意に低く、長期(90日間)貯蔵後のデンプン含量と高い負の相関がある。本指標を用いることにより、カボチャ品種...
日持ち性の優れる切り花用ダリア新品種エターニティシリーズの育成
要約 「エターニティトーチ」、「エターニティロマンス」、「エターニティルージュ」は、それぞれ暗赤色セミカクタス咲き、桃色フォーマルデコラ咲き、深赤色フォーマルデコラ咲きの良日持ち性ダリア品種で、日持...
東北地域向きサイレージ用トウモロコシの多収新品種「北交72号」
要約 「北交72号」は、早晩性が普及品種「36B08」および「セシリア」の中間で、東北地域では“早生”に属する。初期生育に優れ、乾物収量が多い。すす紋病抵抗性は“強”で、赤かび病毒素の...
すす紋病抵抗性の強いサイレージ用トウモロコシ新品種「きよら」
要約 「きよら」は、熟期が“中生の早”に属し、すす紋病抵抗性が極強で、初期生育に優れる。収量性や耐倒伏性は、同熟期の普及品種「ブリザック」と同程度である。 キーワード トウモロコシ、サイレージ、品種、す...
易分解性糖質を蓄積する稲わら稈部の並行複発酵によるバイオエタノール生産
要約 易分解性糖質は、稲わらの茎から葉鞘を除去した部分(稈部)に蓄積する傾向があり、品種系統のみならず収穫後の貯蔵法により質や量が変化する。稈部のみを回収して並行複発酵を行うことにより、5%以上の高濃...
花持ちの優れるデルフィニウム系統「B-10」におけるエチレン生成およびエチレン感受性の解明
要約 花持ちの優れるデルフィニウム系統「B-10」は自然老化時のエチレン生成能は有しているが、エチレン感受性は対照品種に比べ低下している。また、エチレン阻害剤処理により、さらに花持ちが延長する。 キーワ...
根釧・道北地域向きの耐倒伏性サイレージ用トウモロコシ新品種「北交66号」
要約 「北交66号」は、熟期が“早生の早”に属し、同熟期の品種「ぱぴりか」と比べ、乾物収量やTDN収量は同程度であるが、雌穂収量が同等以上で雌穂中の子実割合が高い。また、耐倒伏性が強く、極強レベルのすす紋...
TDN含量の高い寒地・寒冷地向きサイレージ用トウモロコシ新品種「北交65号」
要約 「北交65号」は北海道では“晩生の早”、東北地域では“早生”に属し、同熟期の標準品種と比較して、乾物中のTDN含量が2~2.5ポイント高い。TDN収量は北海道では同等で、東北地方ではやや高く、初期生育、耐倒伏...
花持ち性の優れるカーネーション新品種「ミラクルルージュ」(系統番号:つくば1号)、「ミラクルシンフォニー」(系統番号:つくば2号)
要約 切り花の花持ち日数を指標とした選抜とその選抜系統間での交配を繰り返すことにより、遺伝的に優れた花持ち性を有するカーネーション「つくば1号」、「つくば2号」を育成した。両品種は、自然老化時のエチレ...
雌穂重割合が高い根釧地域向けサイレージ用トウモロコシ新品種「ぱぴりか(北交62号)」
要約 寒地向きサイレージ用トウモロコシの新F1品種「ぱぴりか(北交62号)」は、“早生の早”の熟期で、栽培限界地帯である根釧地域を適地とする。本品種は、初期生育に優れ、多収で、乾物中の雌穂の割合...
要約 バラ切り花の花持ちが短い大きな原因は可溶性糖質の不足である。バラ切り花の花持ちには著しい品種間差があり、品種デリーラにおいて、花持ちが長く、完全に開花する性質は花弁に多量に蓄積する糖によると判...
簡便なソルガムサイレージの嗜好性評価法の開発とソルガム育種への利用
要約 ソルガムサイレージの嗜好性を簡便に評価するために、評価の基準となる標準品種系統を選定することと、嗅覚による牛の鋭敏な選択行動を観察することで、一対比較法による嗜好性試験の簡易化を図り、ソルガム...
要約 「守口ダイコン」の小胞子培養で胚様体を誘導する技術を開発し、これを植物体に養成し順化・鉢上げした後、自殖することで完全固定系統を作出することができ、これを活用した F1育種が可能になった。 背景・...
要約 促成イチゴ完熟果実の常温保存では、外観劣化からみた日持ち性には主として光沢低下と着色進化が関与する。光沢低下の原因となる果肉軟化の指標には、収穫時の果肉硬度及び果皮貫入までの変形量の保存過程に...