北海道の水田転換畑から発生する一酸化二窒素は黒ボク土より泥炭土で大きい
要約 一酸化二窒素発生量は、黒ボク土水田転換畑に比べ泥炭土水田転換畑で顕著に大きい。泥炭土水田転換畑の高い一酸化二窒素発生は9月~10月にかけて観測される。さらに、泥炭土水田転換畑では、慣行耕起栽培に...
要約 ペレット状に成型した牛鶏ふん混合堆肥のリン酸の利用率は未成型のバラ堆肥と同等以上であり、過燐酸石灰と遜色ない。 キーワード 堆肥ペレット、利用率、リン酸、牛ふん堆肥、乾燥鶏ふん 背景・ねらい 近年...
圃場排水性を改善して施肥・播種を1工程で行うチゼル式不耕起播種機
要約 条毎にチゼルで排水溝を作溝し、同時に施肥・播種を行うトラクタ直装式の不耕起播種機で、降雨後の排水が促進され、大豆収量は1割程度向上する。作業幅は1.5~2.4mで、条間は30~80cmまで変更でき、30kW(40P...
発酵リキッド飼料へのチョコレート添加は肥育豚の脂肪色の明度を高める
要約 肥育後期豚へのチョコレート給与により、色の明るい脂肪の豚肉を作出できる。チョコレートにはアルカロイドであるテオブロミンが含まれるため、給与量に注意する必要はあるが、豚の飼料資源として有効活用で...
要約 イネ、トマト、タマネギ、ヒマワリ、ダイズを供試して水耕栽培を行い、イノシンを添加すると、イネ、トマト、ヒマワリ、ダイズで根、特に根毛の発育促進効果が認められる。この効果はイノシンの窒素成分によ...
赤外カラー空中写真と基盤整備前の地形図を用いた浅礫層分布域の推定手法
要約 水田転換畑を対象にダイズ成熟始期の赤外カラー空中写真から生育不良区域を抽出する。生育不良区域と基盤整備前の地形図で畑の区域を重ね合わせることで、ダイズ生育阻害要因の一つとなっている作土直下に出...
ロータリシーダを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できる作溝・畦成形ユニット
要約 市販のロータリを簡単に小明渠浅耕播種機に改造できるユニットである。市販されている2機種に対応できる。受注生産で市販化され、以前に提案したモデルに比べて播種機構成がコンパクトになり種子・肥料の補...
西アフリカサヘル地域におけるMother-Baby手法を用いた肥沃度管理技術の普及可能性の評価
要約 サヘル地域で普及確度の高い技術は、トウジンビエとササゲの間作、トウジンビエ脱穀残さ、家畜糞尿の利用や化学肥料との併用である。普及可能性は技術の有効性と投入資材の入手しやすさによって決定される。...
トウジンビエとササゲの4列配置間作、ローテーションと栽植密度の組合せにより作物バイオマスとトウジンビエ収量は増加する
要約 トウジンビエ(栽植密度6300本/ha)とササゲ(栽植密度6300~2000本/ha)を4列配置間作で配置し、両作物をローテーションすることで、合計バイオマスは4割、トウジンビエ収量は5割増加する。 キーワード 西...
復元田では土壌酸化鉄還元との競合によりメタン発生量が低減する
要約 水田を畑利用した後に復田すると、土壌有機物を起源とする電子供与体の供給が少ない。そのためFe(Ⅲ)還元とメタン生成の電子をめぐる競合関係が栽培期間を通して持続し、メタン発生量が少なくなる。田畑輪換...
要約 農民参加型手法により、土壌水分を活用した野菜の節水栽培法の技術指針を策定した。東北タイの乾期でも、土壌水分を活用することで多種野菜を栽培することができる。 キーワード 東北タイ、節水野菜栽培、農...
苦土石灰と化成肥料のうね内部分施用によるダイズカドミウム濃度の効率的低減
要約 うね中央部の播種位置付近の幅20cm・深さ20cmの範囲に苦土石灰と化成肥料を同時に帯状に施用すると、従来の全面施用と比べてダイズ子実のカドミウム濃度を同等程度またはそれ以下に低減することが可能であり...
要約 水田冬期湛水の環境保全コストとしては、環境保全型稲作の除草コストが最も大きい。必要除草量に応じた除草コスト投入は収量安定要件となり、生産米の高価格販売と合わせ、水田冬期湛水の持続性に重要な要因...
黒ボク土の土壌バイオマスリンはインゲンマメのリン吸収量の指標の一つとなる
要約 収穫時のインゲンマメ地上部リン吸収量と土壌バイオマスリン量との間に有意な正の相関があったことから、黒ボク土でインゲンマメを栽培する場合に土壌バイオマスリン量はリン吸収量の指標の一つとなる。 キ...
要約 亜熱帯サバンナ地域において、連作大豆畑に農牧輪換システムを導入すると大豆の生産性は回復し、放牧草地期間が長く粗放牧利用の方が、放牧草地期間が短く集約利用するより、その効果は大きい。これには、有...
熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根から分泌する生物的硝化抑制物質ブラキアラクトンの同定
要約 熱帯牧草Brachiaria humidicolaの根から分泌される硝化抑制作用を持つ物質「ブラキアラクトン」を同定した。Brachiaria humidicolaを栽培した圃場の土壌ではアンモニア酸化が抑えられ、土壌か...
寒冷地の水稲~ダイズの田畑輪換田における可給態窒素の維持技術
要約 寒冷地における水稲~ダイズ体系の田畑輪換田では、稲わら堆肥2t/10aを連用し、ダイズ2作に対して水稲3作の作付けにすると、可給態窒素を低下させずに維持できる。 キーワード 田畑輪換、水稲、ダイズ、可給...
要約 前作物収穫後不耕起圃場において、浅いチゼル耕と同時に肥料・種子を落下散布することにより、高能率な作目切替作業が1行程でできる。小麦・ソバの他、大豆・ナタネにも適用可能である。ロータリ耕方式と比...
不耕起播種大豆に対する化成肥料の基肥施用による株数の減少と減収
要約 水田転換畑の大豆不耕起栽培では苗立ち不良が生じやすいが、これに加えて化成肥料の播種時施用は苗立ち不良や立ち枯れの発生を助長し、立毛数の減少による減収を生じることが多い。そのため関東地域の大豆不...
土壌リン酸肥沃度と前作物からみたダイズ栽培でのリン酸減肥可能性
要約 低リン酸土壌ではVA菌根菌宿主作物の前作効果による収量増はリン酸肥沃度が標準的な土壌よりも大きいものの、リン酸減肥は宿主作物跡でも収量低下傾向を示す。高リン酸土壌では前作に関わらずリン酸減肥が可...