排せつ物のリサイクルに立脚する牧草生産全体から発生する温室効果ガスのLCA
要約 牧草栽培、排せつ物処理、肥料製造、機械作業を含めた牧草生産システム全体から発生する温室効果ガスは、スラリー施用より堆肥施用の方が少ない。 キーワード 永年草地、一酸化二窒素、二酸化炭素、メタン、...
WCS用稲「たちすずか」の高品質サイレージ調製には黄熟期以降の収穫が良い
要約 「たちすずか」を乳熟期にサイレージ調製すると、材料草の乾物率・単少糖類含量が低いため、乳酸菌を添加しても不良発酵するが、黄熟期以降は材料草の乾物率・単少糖類含量が高まるため良好に発酵し、窒素多...
要約 牛ふん堆肥ペレットは土壌中で外側から分解が進み体積が減少して、それに見合う量と形態の孔隙が周囲の土壌との間に形成される。ペレット内部の微細形態の経時変化は明瞭でなく、孔隙の少ない微細構造が施用...
堆肥はスラリーより採草地の土壌炭素収支を改善する効果が大きい
要約 採草地で乳牛の堆肥またはスラリーと化学肥料を適切に併用すると、収量は同等であるが、土壌炭素の減少を抑制する効果は堆肥の方が大きい。炭素投入量はスラリーより堆肥の方が多く、炭素分解量はスラリーよ...
くず大豆および大豆ホールクロップサイレージは発酵TMR原料として有用である
要約 くず大豆および黄葉中期に調製した大豆ホールクロップサイレージを、大豆粕等の輸入タンパク質飼料の代替として用いた発酵TMRは、泌乳牛に給与しても産乳性は代替前と変わらない。また飼料中の植物性エスト...
飼料用稲麦二毛作体系によるホールクロップサイレージの生産技術
要約 水田を活用したダイレクト収穫による飼料用稲麦二毛作体系において、地域に適した品種を用い、乳苗移植栽培や堆肥と液肥を活用した栽培技術、作業競合回避技術等の導入により、年間実乾物収量で1.8t~2.0t/1...
超高濃度有機性排水を浄化できるハイブリッド伏流式人工湿地ろ過システム
要約 有機物濃度が極めて高いバレイショデンプン工場廃液や養豚尿液を浄化するハイブリッド伏流式人工湿地ろ過システムを開発し、性能評価を行った。既存システムより省スペースで低コストな人工湿地システムを、...
耕種農家主体の地域資源を活用した堆肥づくりシステムの形成と運営の要点
要約 耕種農家を主体とした地域資源活用による堆肥づくりシステムの形成・運営には、堆肥づくり技術の普及や堆肥材料の収集を促す工夫による農家の活動意欲向上、農家が満足する堆肥の品質と販売価格の維持、一般...
要約 総資産に対する純資産が小さい等の特徴を持つ農業法人の経営診断を行う際の判断材料となる、経営類型別の財務指標の標準値とランク区分である。農業法人や指導機関が経営類型と規模を考慮した経営診断を実施...
定植前の透明ポリマルチによる牛ふん堆肥連用圃場の土壌窒素無機化促進
要約 牛ふん堆肥連用圃場で、堆肥を慣行よりも1ヶ月早く施用し、堆肥施用後から定植までの間、透明ポリマルチで被覆することにより地温が上昇し、土壌窒素の無機化が促進され、年内どり作型キャベツでは堆肥のみ...
要約 木質系の副資材を含む堆肥を表面散布した永年草地からの一酸化二窒素の年間発生量は、堆肥散布量の増加とともに増加するが、その排出係数(0.068%)は、堆肥散布量に依存しない。堆肥散布後のメタンの発生量は...
要約 栃木県那須地域における稲発酵粗飼料の生産・利用による耕畜連携事例では、窒素の余剰は533kg/ha、利用効率は0.27である。稲発酵粗飼料の生産拡大や余剰堆肥のシステム外搬出等により、余剰を約34%低減し、...
集約的酪農地帯ではふん尿を起源とするアンモニアは多くが地域内に沈着する
要約 集約酪農地帯中央部を対象とする地域内での乳牛ふん尿に起因するアンモニア発生量に対する沈着量(湿性+乾性)の割合は、湿性沈着量が26%、乾性沈着量が30%、合計56%と推定され、地域で発生したアンモニアの半...
要約 濃度勾配法を用いたアンモニアフラックス観測の結果、集約的酪農地帯に立地する草地はアンモニアのシンクとしてはたらき、年間の乾性沈着量は16.5kg N ha-1である。 キーワード 濃度勾配法、アン...
要約 窒素付加牛ふん堆肥ペレットの施用に伴う一酸化二窒素の発生は、窒素施用量あたりで、バラ状堆肥よりは高いものの、非窒素付加堆肥ペレットより少ない。特に施用後の一酸化二窒素発生ピークが低減する。 キ...
要約 メタン発酵消化液は、施用後速やかに土壌と混和すれば、畑地において硫安よりやや劣る程度の速効性窒素肥料として利用できる。消化液由来窒素は、硫安由来窒素と同様の溶脱特性を示す。一方、硫安を施用した...
要約 メタン発酵システムは、原料の収集・運搬、メタン発酵、メタン精製、消化液の近隣での利用などに係る運営組織、技術向上、制度への適合を一体的につなぐことにより、資源の地産地消に資する。 キーワード メ...
牛ふん剪定残さ混合堆肥は夏作前施用で秋冬期レタスに肥料効果が得られる
要約 牛ふん剪定残さ混合堆肥を夏作前に施用することにより、堆肥による土壌窒素の取り込み時期を避けてレタスの栽培できるため秋冬期レタスの生育が良好になる。ジャーガルにおける施用量は3.5t/10aとするが、未...
要約 消化液を施用した畑地からの亜酸化窒素発生量は、硫酸アンモニウムを施用した場合と同様に、消化液施肥直後から2週間程度でピークを迎える。また、消化液施用量が多くなるにつれて、施用窒素のうち亜酸化窒...
要約 放牧草の嗜好性に対し、高消化性繊維(Oa)を除く主な繊維分画は負の、Oaおよび水溶性糖類(WSC)+Oaは正の影響を及ぼす。N過剰施用、ゲートからの距離、掃除刈り残渣の存在が嗜好性を低下させる要因となる...