要約 アサリの人工稚貝(20mm)を生産するため、屋外大型水槽で年間1,000万個以上の2mm稚貝を生産し、この2mm稚貝を海水池に移植して格安肥料を施肥しながら20mmまで低コストかつ高歩留りで大量育成する技術を開...
要約 一般の乗用トラクタで除染作業が困難とされている15~30°の急傾斜草地を無線操作の低重心トラクタで草地更新を行う。牧草の放射性セシウムは未除染の37~78%に低減する。実証地における一連の草地更新の...
ガーナの河川氾濫原が畔のない天水条件でも生産性の高い稲作適地となる
要約 ガーナで未利用の河川氾濫原は、畦畔および灌漑設備のない天水条件においても、土壌炭素量の高い土地の選定と、欠乏する硫黄成分の施用を組み合わせることで、施肥窒素の利用効率に優れ、最大5.4 t ha-...
フィリピンのサトウキビ単作地域における地下水への窒素負荷量の推定
要約 地下水の窒素汚染が懸念されるフィリピンの代表的なサトウキビ栽培地域での窒素負荷量を推定した。地表面への窒素の負荷源として、肥料・家畜排泄物・人排泄物・降雨があるが、地下への潜在的な窒素負荷の多...
稲わら堆肥連用はメコンデルタ水田に増収をもたらし、炭素隔離に貢献する
要約 ベトナム・メコンデルタの水田における長期連用試験より、ヘクタールあたり6 tの稲わら堆肥の施用は、無施用に比べ、水稲収量を乾期作で0.75~0.87 t、雨期作で0.91~0.96 t高め、土壌炭素量を年間356~401 ...
要約 簡略化したpH(KCl)測定法は土壌酸性を簡易迅速安価に評価できる手法であり、バレイショのそうか病対策のための土壌酸性の指標として、生産者自身による測定や現場での即時診断に活用できる。 キーワード バ...
WCS用稲「たちすずか」の高品質サイレージ調製には黄熟期以降の収穫が良い
要約 「たちすずか」を乳熟期にサイレージ調製すると、材料草の乾物率・単少糖類含量が低いため、乳酸菌を添加しても不良発酵するが、黄熟期以降は材料草の乾物率・単少糖類含量が高まるため良好に発酵し、窒素多...
水田輪作体系乾田直播栽培における収量マップを用いた基肥可変の施肥増収効果
要約 大区画圃場の水田輪作体系乾田直播栽培において収穫情報マッピングシステムの収量マップを利用して基肥窒素を可変施肥することにより水稲収量が7~17%増収する。基肥窒素の可変施肥による単収の増加により60...
アンモニアガス回収で製造した液体硫安の水田への簡易で均一な流入施肥技術
要約 堆肥化過程で発生するアンモニアガス回収に由来する液体硫安を水田に簡易でかつ均一に流入施肥するためには、水口に波板等で仕切り壁を設置し、一定の高さに設置した容器中の液体硫安をサイフォン方式でチュ...
カリ固定土壌においてもカリ施用はそばへの放射性セシウム移行低減に有効
要約 カリ固定土壌では、施用されたカリがバーミキュライトの層間に固定されるため、土壌の交換性カリ含量が高まりにくい。しかし、層間に固定されたカリは植物可給性であるため、カリ固定土壌においてもカリ施用...
要約 冬季に窒素肥料を施用するとニホンナシの開花率が低下する。多くの施肥基準では冬季に基肥を施用する施肥体系になっており、施肥基準を見直す必要が...
果樹園での草生管理または堆肥の施用は清耕管理より土壌炭素を増加させる
要約 果樹園の地表面を清耕状態で管理し続けるよりも、草生で被覆して管理、または化学肥料単用よりも堆肥を併用し続ける方が、土壌表層0~20cmの炭素蓄積...
要約 強酸性茶園土壌から酸性環境に耐性を持つ新規硝化菌(アンモニア酸化細菌)を分離し、新属新種であることを提案する。 キーワード 硝化、アンモ...
アラビノースおよびキシロース濃度はカボチャ貯蔵性を反映する指標である
要約 カボチャ成分は貯蔵性の違いを反映する。貯蔵性の高い品種ではアラビノース、キシロースの濃度が初期において低濃度で推移することを利用し、貯蔵開始時の濃度から貯蔵性の評価が可能である。 キーワード カ...
公共牧場等における草地管理の効率化を支援する「草地管理支援システム」
要約 本システムは放牧草地の地理情報に基づく電子地図に、施肥や更新等に関連する情報を重ね合わせて各作業が必要なエリアを抽出し、資材や作業時間の削減を可能とする。加えて飲水場等の施設位置や作業軌跡の記...
要約 我が国ブロイラーおよび採卵鶏の窒素・リン・カリウム排せつ量原単位を最新のデータに基づき推定したところ、窒素排せつ量原単位は従来のものより29-33%小さく、鶏ふんに由来するN2O排出量の算定...
要約 東北および北陸地域におけるタマネギの春まき夏どり作型の開発により、これら地域での生産性が慣行の秋まき作型より向上し、端境期出荷も可能となる。公表した栽培マニュアルから、適品種選定等栽培技術情報...
ニホンナシ発芽不良障害の発生は窒素施用時期の変更により軽減できる
要約 暖地のニホンナシにおいて、秋冬期が高温となる年に発生する発芽不良障害は、窒素施用が耐凍性の獲得を阻害し、凍害が発生することが主因である。窒素施用時期を慣行の秋冬期から翌年春に変更することにより...
要約 吸収リン量に対する乾物生産量を示す一つの重要な指標であるリン利用効率(PUE)に関する量的形質遺伝子座(QTL)は、イネゲノムの第1および11染色体上にある。 キーワード イネ, リン利用効率, ゲノムワイド連...
モモ栽培では硫酸カリウムと同様に塩化カリウムを肥料として利用できる
要約 果樹栽培で主要なカリウム肥料である硫酸カリウムと比較して安価な塩化カリウムを、モモ栽培に肥料として同等量施用した場合、樹に対する塩素の濃度障害や塩基の溶脱などの問題はなく、硫酸カリウムと同様に...