要約 黒毛和種繁殖牛では暑熱期に鈍性発情の発生が増加する。また乗駕許容牛と比較すると鈍性発情牛では黄体退行開始後1日目の黄体ホルモンが高い。このことから、緩慢な黄体退行は鈍性発情の原因となる。 キーワ...
アマニ油脂肪酸カルシウム給与で交雑種牛の出荷月齢が短縮できる
要約 アマニ油脂肪酸カルシウムを肥育後期の交雑種雌牛に給与することで、増体日量が高まり、出荷月齢を1ヶ月短縮しても通常肥育と体重や枝肉成績に差はない。 キーワード アマニ油脂肪酸カルシウム、交雑種雌牛...
要約 2010年の口蹄疫発生事例について、疫学調査により農場間伝播のリスク要因を分析したところ、発生の中心地域では、人や車両の出入りがない場合であっても農場間に疾病が伝播するリスクが高く、それ以外の地域...
要約 牛白血病ウイルスの感受性が高い羊に、凍結融解処理した牛白血病陽性牛の初乳から分離した白血球を接種しても、感染が成立しない。牛白血病ウイルス伝播防止対策の一つとして凍結融解した初乳の使用が有効で...
要約 飼料用サトウキビKRFo93-1 サイレージは乳牛に対し一般的な牧草と同様に給与できるが、泌乳牛では完全混合飼料(TMR)に混合して給与した場合、混合割合が高くなると残飼が増え、栄養状態に影響するため、混合...
水田を利用した省力・低コスト肉用子牛生産に活用できる「水田放牧の手引き」
要約 水田放牧に適した牧草や飼料イネの栽培と放牧利用技術、放牧飼養による繁殖への影響、放牧に伴うリスクとその低減方策、環境への影響、営農への導入効果を解説した手引書である。水田を利用した省力・低コス...
要約 ウシの発情持続時間は16-21時間とされるが、黒毛和種繁殖牛の牛群によっては乗駕許容行動の持続時間が1/3~1/2に短縮している可能性がある。授精適期推定には乗駕許容行動の開始時間の把握が重要となる。 キ...
要約 飼養条件が異なる肉用肥育牛の筋肉内において、産肉形質を反映する遺伝子の発現を測定し、その違い明らかにし、飼養条件の違いが肉用牛の成長に及ぼす影響を推測する。 キーワード 筋肉、遺伝子、発現、産肉...
1日2回の制限哺乳は哺乳期の胚回収成績に影響せず空胎期間延長を軽減する
要約 1日2回の制限哺乳は黒毛和種分娩牛の分娩後60日以内の過剰排卵処置・胚回収成績に影響せず、自然哺乳個体と同等数の移植可能胚、凍結可能胚が採取できる。また、胚回収後の初回排卵までの日数が短縮され、分...
要約 小規模稲単一経営の多い中山間地域では、年金生活者の家計を維持できる所得確保の可能な放牧畜産経営により、農地管理と家畜飼養管理作業を低減しながら農地の活用と肉用牛の増頭が可能となり地域全体の所得...
要約 飼料イネ収穫圃場周囲の牧草地において、イネWCSを利用して繁殖牛を冬季屋外飼養できる。給餌に当たっては電気牧柵や給餌柵の利用により残餌量を低減できる。これによりイネWCSおよび堆肥の運搬作業等が軽減...
要約 牧草と飼料イネを組み合わせ、1頭当たり約33aの水田で、妊娠牛の約7か月間の放牧が通年可能なモデルである。このモデル導入による繁殖成績は良好で、肉用牛経営では飼養管理の省力化と飼養頭数の拡大がはか...
収益性と環境影響の関連性を農場レベルで評価できる肉用牛経営計画モデル
要約 肉用牛繁殖経営において、水田の飼料利用による所得と環境影響の評価が可能な営農計画モデルである。各種の水田の飼料利用に対応して、最適な所得と環境影響の関連性を農場レベルで評価できる。 キーワード ...
要約 食肉の品質と価格に影響する食肉脂肪の結晶度および結晶多形の種類と含量は、可搬型ラマン分光装置を用いることで、食肉生産や格付の現場において非破壊かつ簡便に評価できる。 キーワード 脂肪、結晶度、結...
乳用牛および肉用繁殖牛における牛白血病ウイルスの全国浸潤状況
要約 近年の全国的な牛白血病ウイルスの抗体陽性率は、乳用牛で約40%、肉用繁殖牛で約30%であるが、それぞれ地域差が認められる。また0歳時点で乳用牛の約20%、肉用繁殖牛の約15%が抗体陽性を示し、その後抗体陽...
周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛では内臓廃棄個体の発生率は極めて低い
要約 周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛は代謝疾患を発症しにくく、内臓廃棄個体の発生率が0%と慣行肥育(畜舎で牛を飼養し配合飼料を多給する肉用牛生産方法)される褐毛和種去勢雄牛および黒毛和種去勢雄牛の発生...
飼料用サトウキビ品種「KRFo93-1」の栽培方法とその利用技術
要約 「KRFo93-1」は、年2回収穫等により多収かつ作業性の良い栽培ができる。従来牧草よりも低コストで生産でき、そのサイレージは発酵品質に優れ、繁殖牛、肥育素牛、泌乳牛において、慣行給与体系に劣らない飼...
莢膜欠損が豚心内膜炎からの血清型別不能豚レンサ球菌株分離頻度に影響する
要約 豚レンサ球菌(Streptococcus suis)による豚心内膜炎からは莢膜を失った血清型別不能株が多く分離される。莢膜欠損により心内膜炎発症に重要な血小板付着能が高まることが型別不能株の高い分離頻度...
ブロムクロロメタン製剤は消化率を落とすことなく、反すう家畜のメタン抑制ができる
要約 ブロムクロロメタンを8%含有するシクロデキストリン製剤(BCM-CD)を飼料に添加することで、消化率を落とすことなく山羊のメタンを大幅に減少することができる。 キーワード メタン、ブロムクロロメタン、山羊...
要約 茎葉型の飼料イネ専用品種タチアオバの茎葉TDNは冬季でも高く、晩植、出穂期追肥、ストリップ放牧により、水田10aあたり180日頭以上の牛の放牧飼養が可能であり、耕種農家の冬季就農機会確保と畜産農家の家...