要約 豚丹毒生ワクチンを使用する農場において、慢性型豚丹毒を発症した病豚から分離された155株の遺伝子型を豚丹毒生ワクチン株同定用の簡易PCR法により解析し、101株が生ワクチン株に由来する株と同定する。 キ...
要約 系統学的に九州型と本州型とに大別される国内で流行している豚丹毒菌強毒株は、マルチプレックスPCR法で容易に型別できる。 キーワード 豚丹毒、国内流行株、マルチプレックスPCR、遺伝子型別 背景・ねらい ...
かび毒および内因性エンドトキシンに反応する新しい牛肝臓由来細胞株の樹立
要約 牛の肝臓から新たに樹立した2種類の肝類洞壁細胞株は、内因性エンドトキシン(LPS)およびフザリウム属かび毒であるデオキシニバレノールに応答し、炎...
近年我が国で流行した豚流行性下痢ウイルスには病原性が異なる変異株がある
要約 豚流行性下痢ウイルスの変異株について、子豚への感染実験を通じて、臨床症状や感染動態などの特徴を調べた結果、本ウイルス株は主要な国内流行ウイ...
アミノ酸バランス改善飼料の給与による豚舎汚水中の「硝酸性窒素等」低減効果の実証
要約 アミノ酸バランス改善飼料の豚への給与は、現有の汚水浄化処理施設のままで豚舎汚水処理水中全窒素を、慣行飼料給与時に比べて約35%低減することが可能である。水質改善効果に加え、温室効果ガスも低減する...
豚由来病原性大腸菌における伝達性コリスチン耐性遺伝子保有率の増加
要約 国内で分離された豚由来病原性大腸菌において、高い伝播能を持ち2007年に初めて確認されたコリスチン耐性遺伝子mcr-1を保有する株が2011年以降に急増している。 キーワード 豚由来病原性大腸菌、コ...
要約 2000年代中頃より、大腸菌症および浮腫病罹患豚からの病原性大腸菌ST88系統の分離が急増している。本系統は高度な多剤耐性を有し、ほとんどの分離株...
要約 豚流行性下痢(PED)発生農場は、非発生農場より哺乳中死亡率が高く、出荷頭数が少ない。PED発生による経済損失は、母豚当たり¥31,400である。PED...
ベトナムにおける豚インフルエンザウイルスの越境性伝播と種間伝播
要約 ベトナムの豚インフルエンザウイルスの出現には、海外からの豚の輸入に伴うウイルスの侵入や農場内でのヒトから豚への感染が繰り返し起こっているこ...
規模の大きい農場では豚インフルエンザウイルスの不顕性感染と遺伝子再集合が起こりやすい
要約 飼養頭数の多い養豚場では、豚インフルエンザウイルス(IAV-S)の不顕性感染が起こりやすく、そうした農場では豚やヒトで流行しているインフルエンザウ...
2010年に日本で分離された口蹄疫ウイルスの感染性cDNAクローンの構築
要約 2010年口蹄疫ウイルス日本分離株のゲノムを基に感染性cDNAを構築した。これを用いて得られたウイルスは、親ウイルスと同様の性状や豚への病原性を示...
動く遺伝子ISApl1が関与する血清型別不能な豚胸膜肺炎菌変異体の分離
要約 血清型別不能の豚胸膜肺炎菌は、元々血清型15であったが動く遺伝子ISApl1の関与によって莢膜合成遺伝子が変異した株である。 キーワード 豚胸膜肺炎菌、型別不能、血清型15、変異、ISApl1 背景・ね...
口蹄疫ワクチン投与後にウイルス感染した豚は識別キットで摘発できない
要約 口蹄疫ウイルス感染動物とワクチン投与動物の識別キットは、ワクチン投与後にウイルス感染した牛は検出できる。一方、ワクチン投与後にウイルス感染...
豚レンサ球菌の莢膜欠失弱毒株は動物体内で莢膜を発現し、強毒化しうる
要約 豚レンサ球菌は、莢膜を欠失すると病原性が低下する。しかし、莢膜欠失株には、動物体内での遺伝子変異により、莢膜を発現し、強毒化する株がある。<...
新たな遺伝子系統の豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)ウイルスの性状解析
要約 我が国で新たに分離された豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)ウイルス株の遺伝子配列全長は北米で流行する病原性の強い株と近縁で、動物試験により解析し...
要約 2010年に発生した口蹄疫の流行データを用いて、埋却に関連する地理的要因と口蹄疫の発生の関係について分析すると、近隣の埋却地や埋却道路の存在は、周辺農場の発生と有意な関係はなく、近隣の豚農場での発...
新しい実験動物マイクロミニピッグを用いた有機フッ素化合物の体内動態
要約 マイクロミニピッグ(MMPigs)に10種の有機フッ素化合物を投与し、体内動態を解析した結果、これらの化合物は豚の組織中に長期に残留すると考えられる。またMMPigsは、安全性評価分野において非常に優れた新規...
口蹄疫伝播モデルを用いた感染拡大の評価と効果的な防疫対策の検討
要約 国内の主要な畜産生産地域を対象に、口蹄疫の感染拡大をシミュレーションすると、牛農場と豚農場の密集地域では大規模な流行が起きやすく、早期終息のためには、初発農場の早期摘発やワクチン接種などの追加...
養豚場離乳豚に共感染した豚インフルエンザウイルスの遺伝学的性状
要約 養豚場において、1頭の離乳豚への2つの異なる亜型のA型インフルエンザウイルス感染が認められた。感染豚の鼻腔拭い液から16種類の遺伝子再集合ウイルスを分離し、養豚場における遺伝子再集合ウイルスの出現...
遺伝子内の特徴領域を用いた豚流行性下痢ウイルスの分子疫学解析法の開発
要約 新たにプログラムを開発し解析した結果、2013-2014年に流行した豚流行性下痢ウイルスはゲノムの全長に計8種類の遺伝的特徴領域を共有している。同じ特徴領域を有する株が複数の国から分離されたことから、各...