要約 多くの動物種で多様な化膿性日和見感染症を引き起こすTrueperella pyogenesについて、新規同定用PCR法を開発し、既報のPCR法では正確に同定できなかった株も含め異なる動物種由来のT. pyogenesを迅速かつ正...
西太平洋で初めて分離されたバンドウイルカ由来ブルセラ菌(Brucella ceti)
要約 西太平洋の海棲哺乳類から初めて分離されたBrucella ceti菌株は、人獣共通感染症の原因としても報告されている遺伝子型27に分類される株である。本菌株のゲノム解析で得られた塩基配列情報は、本菌の宿主特...
2010年に日本で分離された口蹄疫ウイルスの感染性cDNAクローンの構築
要約 2010年口蹄疫ウイルス日本分離株のゲノムを基に感染性cDNAを構築した。これを用いて得られたウイルスは、親ウイルスと同様の性状や豚への病原性を示...
新規に樹立されたLFBK-αvβ6細胞の口蹄疫ウイルスの分離率は高い
要約 新規に樹立された豚胎子腎株化細胞LFBK-αvβ6の口蹄疫ウイルスの分離率は、既存の山羊胎子舌株化細胞ZZ-R 127と同様に高く、より確実かつ効率的な病性鑑定が可能となる。 ...
家畜由来Salmonella Enteritidisにおける遺伝子型の経年的変化
要約 1975年から2009年に分離された鶏、牛、豚、および山羊由来S. Enteritidis分離株のMultilocus variable-number tandem repeat analysis(MLVA)による遺伝子型別の結果は、1989年ごろから新たな遺伝子...
口蹄疫ウイルスO/JPN/2010株の牛および山羊に対する病原性
要約 口蹄疫ウイルスO/JPN/2010株接種牛は接種1日後から舌、口唇、鼻および蹄に水疱を形成し、同居牛にも同居5日後から同様の症状がみられる。ウイルス接種山羊は接種3日後から蹄に水疱を形成し、同居山羊にも同...
要約 新たに樹立された山羊胎子舌株化細胞ZZ-R 127による、口蹄疫ウイルス感染試験で得られた検体からのウイルス分離率および力価は、現行で使用される豚腎株化細胞IB-RS-2よりも著しく高い。 キーワード ウイル...
サブサハラアフリカの水田土壌肥沃度向上に資する在来有機物資源
要約 サブサハラアフリカの稲作において、在来有機物資源を活用した土壌肥沃度改良技術を提案するため、ガーナ国を対象としてまずこれらの賦存量を明らかにする。ガーナにおける農業活動由来の在来有機資源の賦存...
産肉性、抗病性、繁殖性に優れた新しいランドレース種の系統造成
要約 産肉性、抗病性、繁殖性を主な改良形質とするランドレース種の系統造成を実施し、平成21年度から育成雌を配布する。 キーワード 豚、ランドレース種、系統造成 背景・ねらい 平成元年に完成した系統豚ミヤギ...
要約 ヤギはサルに対して関心を示す行動が認められ、サルが出没する農地付近でヤギを放飼することにより、猿害軽減効果が期待できる。 キーワード ヤギ、サル、猿害、放飼 背景・ねらい 本県の中山間地域ではサル...
要約 飼料中に存在する動物由来DNAを検出するために、散在性反復配列であるSINEおよびLINEの塩基配列を用いてPCRプライマーを作成した。本方法では飼料中に0.01%肉骨粉が混入した場合でも検出が可能である。 キ...
日本で分離された口蹄疫ウイルスO/JPN/2000株の動物に対する病原性
要約 口蹄疫ウイルス日本分離株(O/JPN/2000)を種々の偶蹄類動物に接種し、その病原性や水平伝播あるいは接触感染の有無について検討した。本株は豚に典型的な症状を示し、接触感染も起こしたが、反芻動物に対し...
要約 牛流産胎子の各臓器におけるネオスポラ原虫の検出率を調べ、ネオスポラ症の免疫組織化学的診断にあたっては、脳、腎臓、舌および脊髄等を検査する必要があることを明らかにした。さらに、ネオスポラ症の免疫...
フロルフェニコール耐性を指標としたSalmonella Typhimurium DT104の簡易スクリーニング法
要約 近年欧米において問題化しているSalmonella Typhimuriumファージ型DT104の簡易検出を目的としてDT104に特徴的なフロルフェニコール耐性を利用した検出法を開発したところ,ファージ型別結果との相関性も高く...
要約 制限給餌により体重が一定でと殺日齢が異なるミヤギノポーク(LWD)では、豚肉の柔らかさはと殺日齢が約30日と60日増加すると8%~19%硬さが増す。また、肉の柔らかさはロースの部位で異なり、第5-6胸椎部位が...
要約 小笠原諸島に固有の絶滅危惧種オガサワラグワの繁殖動態を調べた。遺伝マーカーを使って、成木では、父島の73%、母島では48%が導入種シマグワとの雑種、弟島の1集団のみ純血、と判定した。また、母島の実...
要約 複数のプライマーを使用するマルチプレックスPCRを利用した肉種鑑別法を開発した。この方法はPCR産物を電気泳動し,バンドのサイズを見るだけでウシ,ブタ,ヒツジ,ヤギ,ウマ,ニワトリの主要食肉6種を同時に鑑...
要約 複数のプライマーを使用するマルチプレックスPCRを利用した肉種鑑別法を開発した。この方法はPCR産物を電気泳動し、バンドのサイズを見るだけでウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ニワトリの主要食肉6種を...
要約 従来,豚の組織内IgEの検出はできなかったが,ヒトIgEε鎖に対する抗体を用い,免疫組織化学的に局在の証明が可能である事を明らかにした。アレルギー性炎症や免疫の関与する病態の形態学的解析に広く利用が...