要約 ブタ血中の代謝物である分岐鎖アミノ酸濃度の高さは、豚の筋肉内脂肪含量の高さを推定する指標となるため、育種効率化が期待される。 キーワード 豚肉質、筋肉内脂肪含量、メタボロミクス、分子マーカー、分...
要約 液体クロマトグラフィー質量分析法(LC-MS/MS)を用いた豚の組織・体液中のフモニシンB1(FB1)を高精度で検出できる手法である。本法では前処理により生体由来のマトリックス効果を除去でき、豚のFB1の体内動態...
要約 多くの動物種で多様な化膿性日和見感染症を引き起こすTrueperella pyogenesについて、新規同定用PCR法を開発し、既報のPCR法では正確に同定できなかった株も含め異なる動物種由来のT. pyogenesを迅速かつ正...
伝染病発生時のサーベイランスにおいて感染農場を効率的に摘発するサンプリング手法
要約 豚舎の四隅と中央からの採材は、省力的でありながら豚舎内の感染動物を効率よく摘発することができ、無作為抽出に匹敵する摘発確率が得られる。このため、この手法は農場での無作為抽出の代替となるサンプリ...
要約 開発した遺伝子検査法は、制限酵素認識配列を挿入した陽性対照試料を使用することで、検体の交差汚染による誤判定を避けつつ、豚熱を迅速かつ高精度に判定できる。本法は国が定める防疫指針に基づいて都道府...
北米型豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス(PRRSV)による感染免疫は欧州型PRRSVの病態を軽減しない
要約 我が国に広く常在する北米型PRRSVに感染して免疫を獲得した豚でも、欧州型PRRSVに感染すると感染経歴のない豚と同程度の肺炎を起こす。一方、欧州型PRRSVの感染による免疫は、豚の体内で増殖した北米型PRRSV...
発育鶏卵を用いた豚デルタコロナウイルスの培養・分離技術の開発
要約 豚デルタコロナウイルスを発育鶏卵に接種することにより、当該ウイルスを培養・分離することを可能とする技術である。本技術は、罹患豚から得られた糞材料から直接当該ウイルスを分離することを可能とし、新...
アフリカ豚熱ウイルスの感染動態・伝播様式および感染豚の特徴的な病変
要約 アフリカ豚熱ウイルスは筋肉内接種であれば極めて微量でも感染が成立する。接種ウイルス量に応じて接種後2~5日程で発症し、特徴的な脾臓および胃周囲リンパ節の暗赤色化と腫大が認められる。同居試験では、...
豚雌性繁殖形質間の因果構造を利用した里子処置に影響されない遺伝的能力評価モデル
要約 豚の生存産子数は21日齢生存頭数および21日齢腹体重に影響し、21日齢生存頭数は21日齢腹体重に影響するという因果関係があり、この因果構造を反映させた統計モデルによって、生存産子数の影響を取り除いた21...
家畜の遺伝的パラメーターを高精度に推定できるNo-U-Turn Sampler法
要約 No-U-Turn Sampler法は既存の手法にくらべて高精度に遺伝的パラメーターを推定できるため、家畜の遺伝的能力評価に有効である。 キーワード No-U-Turn Sampler法、Gibbs Sampling法、遺伝的パラメーター、遺...
豚腎臓マクロファージ不死化細胞の豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス解析への利用
要約 豚腎臓マクロファージ不死化細胞(IPKM)は豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス(PRRSV)の生体外(in vitro)での解析に利用できる。PRRSV野外株の分離・同定やワクチン株の研究開発・生産へのIPKM細胞の活用が期待さ...
ブタリンパ球細胞表面抗原(白血球表面マーカー)は採血2日後まで測定可能
要約 家畜の健康状態を数値化する指標として有効なブタリンパ球の細胞表面抗原マーカーは採血2日後まで採血日の測定と同様の値が得られる。冷蔵保存血液移送後にフローサイトメーター測定する方法が可能となる。 ...
肉料理の「こく」認識に関係する味覚表現用語のアンケート調査による推定
要約 一般消費者および調理従事者を対象としたアンケートから、「こく」が重要視される肉料理とその料理の「こく」の知覚に関係すると推定される味覚表現用語を示す。本成果は食肉の「こく」の評価に用いる用語の...
要約 養豚における飼料用米と酒粕の利用により、肥育豚の低コスト生産が可能となり、特色ある豚肉を生産することで高付加価値化が可能となる。また、トコトリエノールを多く含む飼料用米「オオナリ」の給与で、脂...
我が国肥育豚の栄養素排せつ量原単位の改定および養豚用飼料中CP含量の推移
要約 我が国肥育豚の窒素・リン・カリウム排せつ量原単位を最新のデータに基づき推定したところ、従来の値と比較して窒素およびリンは高く、カリウムは低い。飼料成分の年次推移から、飼料中の粗蛋白質(CP)含量は...
要約 流入水のBOD/t-N比が2~4の養豚廃水の活性汚泥処理において、低溶存酸素濃度の連続曝気、および間欠曝気の両者で窒素除去を生起させることができるが、流入水のBOD/t-N比が2になると、いずれの手段でも十分...
アナモックス菌が高濃度に自生する活性汚泥処理システムの微生物および窒素除去特性
要約 アナモックス菌が高濃度に自生する養豚廃水処理施設においては、その主体となるアナモックス菌はCandidatus Jetteniaであり、曝気槽中の溶存酸素濃度が0.3 mg/L 以下の場合に、窒素除去率が高い。 キーワー...
減化学肥料栽培に活用できる有機質資材の窒素肥効Web計算ツール
要約 Web上で、有機質資材の種別、施用量、施用日、収穫予定日を入力し、日本土壌インベントリーと連動した地図上の地点を選択すると、栽培期間中における資材由来の無機態窒素量の予測値が提示されるツールであ...
水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系
要約 水田転換畑での子実用トウモロコシ栽培では、播種床造成をロータリ耕体系からプラウ耕体系に変えることで収量を維持しつつ高速作業が行え、倒伏による被害を軽減でき、収穫にトウモロコシキットを装着した国...
東北地域における子実用トウモロコシの生産と子実サイレージ調製に係る費用
要約 子実用トウモロコシ生産に係る作業時間は2.58時間/10aで、費用は約6.4万円/10a、約76円/現物1kg当である。フレコンラップ法によるトウモロコシ子実サイレージ調製に係る費用は、100ロール調製で18.1円/現物1...