乾燥した生育環境への適応性を評価するスギの遺伝子発現 マーカーの開発
要約 気候変動を背景として、スギの林木育種においても、今後想定される気象条件を踏まえて品種改良を 行うことが求められています。しかし、ストレスをもたらす環境条件をつくりだして系統を評価する のには多く...
要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
要約 ラピッドビスコアナライザーの測定容器(RVA缶)を用いて炊飯から物性測定までを行う炊飯米物性評価法である。物性測定容器を用いて炊飯することで5 gと少量の精白米で一日に最大50点程度の炊飯米物性が評価可...
ニホングリ在来品種「奴」の易渋皮剥皮性は「ぽろたん」と同様に劣性主働遺伝子支配である
要約 ニホングリ在来品種「奴(やっこ)」は「ぽろたん」と同程度の易渋皮剥皮性を有しており、「ぽろたん」と同一遺伝子座の劣性主働遺伝子に支配される。その易剥皮性遺伝子は「ぽろたん」と異なるか、古い共通祖...
食感・形状の定量的評価法を用いた多様なキュウリの果実品質の特徴付け
要約 キュウリ果実の食感をクリスプネスインデックスやフラクタル次元解析、形状を楕円フーリエ法・主成分分析によって定量的に評価することで、世界の多...
要約 トールフェスク中生品種「那系1号」は、寒冷地から暖地において標準品種「ウシブエ」と同程度の収量性を示す。セルラーゼによる乾物分解率は「ウシブエ」より2.4ポイント、推定TDN(可消化養分総量)含量は1.3...
ニホングリ在来品種の丹波地域から地方への伝搬の分子遺伝学的検証
要約 ニホングリ在来品種の遺伝的な解析により、在来品種は丹波地域とそれ以外の地域のグループに分類される。在来品種の親子解析の結果、一部の地方品種の親が丹波地域の代表品種の「銀寄」であったことから、丹...
要約 開発した6種類のマーカーはニホングリの易渋皮剥皮性と強く連鎖する。これらのマーカーを用いた遺伝子型解析の結果、易渋皮剥皮性は在来品種の「乙宗」に由来する。マーカーおよび遺伝子型情報を利用して、...
要約 カンキツの葉を突いた爪楊枝をPCR反応液に浸すことでダイレクトPCRを行うことができる。また、葉を突いた爪楊枝をTE0.2バッファーに浸すとDNAサンプルを作成することもできる。これにより、DNA抽出に要する...
要約 水中でのイネの葉の光合成活性状況をクロロフィル蛍光から把握する技術を開発し、冠水耐性を示すイネの選抜の簡便化を可能にする。 キーワード イネ、冠水、クロロフィル蛍光、光合成、耐性評価 背景・ねら...
要約 クリのSSR濃縮ライブラリーから109種類のSSRマーカーを開発し、遺伝資源の評価に適した12種類のSSRマーカーを選抜した。12マーカーのSSR解析により、216のクリ遺伝資源は異名同品種の20グループと枝変わりの...
めんの食感、色、生地物性に優れ良質多収の小麦新品種候補「東海103号」
要約 「東海103号」はやや低アミロースで、グルテニンの改良により生地物性が適度に強く、めんの食感に優れ、灰分が低く、粉色が明るく黄色味を帯び、日本めん用に適する。早生・短稈で倒伏に強く良質多収の軟質...
要約 3カ月齢までのほ乳期の血液性状(赤血球数、白血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット値および23項目の生化学検査)において、体細胞クローン牛の後代牛と対照牛(人工授精由来)の間には差異なく推移してい...
早生で大果の生食用パインアップル新品種候補「パインアップル沖縄8号」
要約 生食用パインアップル新品種候補「パインアップル沖縄8号」は、「クリームパイン」に「マクグレガ-ST-1」を交雑して育成した早生の大果系統で、葉にとげが無い。果皮は黄橙色で果肉が黄色、肉質が軟らかく果...
要約 発育が向上したブロイラーへの給与飼料は、4日齢から34日齢の代謝エネルギー含量を従来より低くすることにより、循環器障害による死亡の減少や過剰な腹腔内脂肪沈着の防止を図ることが可能である。 キー...
要約 易にゲル化や乳化する天然高分子セリシンと、紫外線遮蔽効果や抗酸化性、抗菌性を示すフラボノイドを同時に分泌するセリシン蚕品種を交雑育種法により開発した。 背景・ねらい 近年、セリシンは生体適合性な...
要約 国産大豆の不作・価格高騰下においても、実需者は国産大豆を製品差別化や安全性などの面で高く評価している。一方、専用品種の育成や製造技術などに関する研究要望を強く抱いており、品質向上へ向けた研究強...
要約 マツタケの個体識別法を開発し、マツタケが遺伝的に多様な生物種であることを証明しました。マツタケの個体識別ができることにより、未だ出来ていない人工栽培法の開発に適した菌株の選抜や栽培化試験の事後...
紫外光と青色光を用いた花弁中のフラボノイドとカロテノイドの簡易判別法
要約 フラボノイドは紫外光を、カロテノイドは青色光をそれぞれ特異的に吸収することから、紫外光下で花弁が暗く見えることでフラボノイドの存在を、青色光下で暗く見えることでカロテノイドの存在を非破壊的に検...
クワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を識別するアレル特異性の高いe-RAPD
要約 開発したe-RAPDにより、クワシロカイガラムシ抵抗性チャ品種‘さやまかおり’に由来する抵抗性遺伝子MSR-1の有無を識別することができる。当DNAマーカーはアレル特異性が極めて高く、‘さやまかおり’後代の集団...