要約 夜温15℃前後の無加温栽培におけるパッションフルーツ(品種:「サマークイーン」)の冬季収穫果実は酸含量が高い。昼温30℃、夜温25℃程度に管理する加温栽培を行うことにより、酸含量が低く糖酸比の高い果...
要約 シロサポテ品種「クシオ」の果実は、肥大停止後も果肉糖度および乾物重割合が上昇する。渋み成分であるポリフェノールの含量は、果実成熟後期も緩やかに減少する。収穫適期は受粉後200日以降である。 背景...
要約 リンゴ新品種「秋陽(しゅうよう)」は、「陽光」に「千秋」を交雑して育成した三倍体の中生種で、9月下旬~10月上旬に収穫できる。果皮色は濃赤色で着色しやすく、果実の大きさは 350g程度と大玉である。肉...
要約 オウトウ新品種「紅きらり」は、「レーニア」に「コンパクトステラ」を交雑して育成した自家和合性の中生種であり、「佐藤錦」と同時期か数日後に収穫できる。果実は8~9gと大きく、着色・外観が良好で、酸...
イタリアンライグラスにおける花粉源からの距離と交雑率との関係
要約 イタリアンライグラスにおいて雄性不稔個体で花粉源から450m、花粉稔性のある小集団で71mの距離で交雑が認められるので、暖地など主要栽培地で広く分布しているライグラス自生集団への組換え体からの距離隔...
要約 カキ「早秋」の加温栽培は、12月下旬から1月下旬加温開始で、7月上旬から9月下旬に高品質果実を 収穫できる。着果対策として、人工受粉およびジベレリン200ppmの開花盛期10日後処理が有効である。 キーワ...
複二倍体シクラメン(Cyclamen persicum×C. purpurascens)の作出と種子稔性
要約 二倍体園芸品種(C. persicum 2n=2x=48)と二倍体野生種(C. purpurascens 2n=2x=34)の種間交雑により不稔の雑種(2n=41)が得られる。雑種の減数分裂で非還元小胞子が形成され、雑種の葯培養により非還元小胞子...
ニホンスモモ「りょうぜん早生」、「李王」、「太陽」間の交配親和性
要約 「りょうぜん早生」と「李王」、「太陽」と「李王」間は相互に交配親和性がある。 キーワード ニホンスモモ、「りょうぜん早生」、「李王」、「太陽」、交配親和性 背景・ねらい スモモはほとんどの品種が自...
ナシ「おさゴールド」の摘らい・摘花による作業時間の平準化と大玉生産
要約 自家和合性のナシ「おさゴールド」は結実数が多く、摘果が遅れると小果になりやすいが、摘らい、摘花と仕上げ摘果を併用することで、摘果に集中する作業時間を分散でき、大果生産が可能となる。 キーワード ...
萎凋細菌病に強いスターチス新品種「紀州ファインホワイト」および「紀州ファインイエロー」の育成
要約 萎凋細菌病に強く、花房が大きくてボリュームがあり、2L率が高いスターチス2品種を育成した。「紀州ファインホワイト」は、がくの色が純白に近い品種で、「紀州ファインイエロー」は、切り花長が長く、が...
要約 単為結果性ナス系統「AE-P03」は、経済的栽培品種の結実率が低下するような高温条件下においても高い結実性を示す。 キーワード 結実率、高温、単為結果、ナス 背景・ねらい ナスは高温や低温によって結...
カラフルポテトの新顔(1)赤肉の新品種「ノーザンルビー(旧系統名 北海91号)」
要約 ばれいしょ「ノーザンルビー」は、調理適性に優れ、アントシアニン色素を含有し、いもの肉色が赤色である。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、「インカレッド」に比べ枯凋期が早く栽培しやすい。 キ...
カラフルポテトの新顔(2)紫肉の新品種「シャドークイーン(旧系統名 北海92号)」
要約 ばれいしょ「シャドークイーン」は、紫肉の既存品種「キタムラサキ」および「インカパープル」に比べ、アントシアニン色素を約3倍含有し、肉色は濃い紫である。 キーワード ジャガイモ、アントシアニン、紫...
カラフルポテトの新顔(3)橙黄肉の新品種「インカのひとみ(旧系統名 北海93号)」
要約 2倍体ばれいしょ「インカのひとみ」は、カロテノイド系色素を含有し、いもの肉色が橙黄色である。表皮は赤色で、目の周りだけが黄色に着色された眼鏡状の様相を呈する。「インカのめざめ」同様、良食味であ...
北海道におけるアカクローバの花粉移動距離の推定と訪花蜂の種類
要約 アカクローバの花粉移動は集団間の交雑調査の結果から400m付近でも認められる。受粉を媒介すると考えられる訪花蜂はマルハナバチ類、ヒメハナバチ類、ハイイロヒゲナガハナバチ、コハナバチ類およびセイヨウ...
自家和合性で着色・食味の良好な新品種候補「オウトウ山形C10号」
要約 オウトウ新品種候補「山形C10号」は、「レーニア」に「コンパクトステラ」を交雑して育成した自家和合性の中生種であり、「佐藤 錦」と同時期か数日後に収穫できる。果実は8~9gと大きく、着色・外観が良好...
要約 イネの小規模隔離栽培実験では風を止め、花粉を通過させない被覆資材で栽培区画を覆うことによって実験品種の花粉による周辺での交雑を防止することができる。 キーワード イネ、交雑防止、被覆資材 背景・...
小胞子培養によるハクサイと在来カブ交雑系統からの多様な固定系統作出
要約 ハクサイ系統と在来カブの交雑系統を用いて小胞子培養を行うと在来カブの形質が導入された多様な固定系統が作出できる。 キーワード 在来カブ、ハクサイ、小胞子培養、育種、F1 背景・ねらい 三...
ヒュウガナツの少核果生産の受粉樹に最適な新品種候補「カンキツ口之津41号」
要約 カンキツ新品種候補「口之津41号」は、茎頂接ぎ木とコルヒチン処理の組み合わせで育成されたヒュウガナツの四倍体である。ヒュウガナツに受粉すると結実率は高く、種子数が著しく減少し、無核果も生産され...
要約 トキワアジサイを種子親にセイヨウアジサイを花粉親に用いて胚珠培養を行うと、種間雑種が作出できる。選抜した優良3系統、スプリングエンジェルシリーズ(仮称)は常緑性、早咲き特性があり、鉢物用アジサ...