要約 大豆の出芽時の冠水は根と胚軸の生育を顕著に阻害し、冠水により早期に根の細胞膜および細胞壁のタンパク質群が変動し、特に細胞壁のリグニン合成やリグニン化等に関与するタンパク質群が減少している。 キ...
ダイズプロテオームデータベースは湿害関連タンパク質の検出に有用である
要約 ダイズの生育時期・器官特異的・細胞内小器官タンパク質を解析し、二次元電気泳動を基盤にしたダイズプロテオームデータベースを構築し公開する。湿害時に増加・減少するタンパク質情報も収録されている。...
寒冷地の転作田等で採草利用に向く新牧草フェストロリウム「東北1号」
要約 「東北1号」は、越夏性及び耐湿性に優れ、寒冷地の転作田・耕作放棄地で採草利用に向く、我が国初のフェストロリウム育成品種である。「バーフェスト」に比べ約10%多収で、夏期が高温となる地域で播種後2...
フェストロリウム「東北1号」は排水不良な耕作放棄水田跡地等でも導入できる
要約 フェストロリウム「東北1号」の耐湿性はきわめて強く、オーチャードグラスが導入できない排水不良な耕作放棄水田跡地等にも容易に導入できる。このような不良環境下でも、利用初年目は年間約1250kg/10aの乾...
めんの食感、色、生地物性に優れ良質多収の小麦新品種候補「東海103号」
要約 「東海103号」はやや低アミロースで、グルテニンの改良により生地物性が適度に強く、めんの食感に優れ、灰分が低く、粉色が明るく黄色味を帯び、日本めん用に適する。早生・短稈で倒伏に強く良質多収の軟質...
要約 灌漑排水設備を有する転換畑に検定圃を設け、試験区周囲に額縁明渠を設置し、湛水処理を7月中下旬から8月上旬まで行い、還元状態とした土壌での萎凋程度を調査することにより、大豆の開花期以降の耐湿性を...
早生で秋まき・春まき栽培に適するそば新品種「宮崎早生かおり」
要約 「宮崎早生かおり」は秋まき栽培では熟期が「鹿屋在来」より7日、「みやざきおおつぶ」より9日早く、収量は「鹿屋在来」および「みやざきおおつぶ」と同程度で、食味は「鹿屋在来」と同程度で良好である。ま...
コムギの節間伸長期以降の湿害症状を指標とする耐湿性簡易評価法
要約 コムギの節間伸長期以降の耐湿性は、下葉の枯れ上がり程度及び穂の枯れ熟れ程度を指標とする観察調査により簡易に評価することができる。 キーワード コムギ、耐湿性、簡易評価法、節間伸長期、下葉の枯れ上...
要約 そば「会津3号」は、福島県の在来種「下郷町在来」から選抜育成された系統で、外観品質に優れ、収量・食味とも「信濃1号」に優る。 キーワード そば、新品種、会津3号、外観品質、収量、食味 背景・ねら...
要約 採取した野菜の根を洗浄し、細断した後、窒素ガスを使って嫌気処理する。その時に生成するアセトアルデヒドおよびエチルアルコール量を測定することで、野菜の湛水害耐性を迅速・簡便に評価できる。 キー...
サイレージ用トウモロコシ市販品種における種子の冠水抵抗性の品種間差異
要約 サイレージ用トウモロコシ市販品種における種子の冠水抵抗性には顕著な品種間差異が存在し、冠水抵抗性が弱~中程度の品種は冠水3日目で発芽率が50%以下に低下する。 キーワード 耐湿性、トウモロコシ、発...
要約 そば「なつみ」は、夏そばとしては食味や麺帯形成性に優れる。「しなの夏そば」に比べ、草丈が高く、主茎節数、1株花房数がやや多く、子実重、千粒重はやや少なく、容積重はやや重い。製粉歩留りは同程度で...
関東中部平坦地のブロッコリー産地における降雨による被害要因の解析
要約 埼玉県内のブロッコリー産地における降雨被害要因としては、栽培ほ場の排水環境及び生育初期にあたる8~9月の多雨の影響が大きい。また、浸水時の生育ステージが小さいほど、浸水中の地温が高いほど影響が...
要約 ダッタンソバ「北陸4号」は、「北系1号」に比べ、草丈がやや短く、成熟期はやや早く、千粒重はやや大きい。子実重は同程度で、ルチン含量はやや少ない。 キーワード 草丈、ダッタンソバ、品種、ルチン、早生...
要約 温暖地の畑圃場および水田圃場において、サトウキビ種間雑種系統は栽培品種に比べて高い乾物生産力を示す。湛水田では乾物収量が減少するが、植付け1ヵ月後から落水することで草丈および茎数の減少は軽減...
要約 温暖地の畑圃場および水田圃場において、サトウキビ種間雑種系統は栽培品種に比べて高い乾物生産力を示す。湛水田では乾物収量が減少するが、植付け1ヵ月後から落水することで草丈および茎数の減少は軽減さ...
要約 「北海90号」は、国際共同研究により育成した単胚・二倍体一代雑種であり、黒根病抵抗性が「強」で耐湿性が「やや強」である。 キーワード [要約] 「北海90号」は、国際共同研究により育成した単胚・二倍...
要約 そば「とよむすめ」は「信濃1号」より晩熟であるが、多収で千粒重が大きく、新潟県産そばの安定生産が図られる。また、食味に優れ、実需の評価も高いことから、良食味な地元産そばを用いた有利な販売が可能...
要約 「イワイノダイチ」を奨励品種に採用する。「イワイノダイチ」は早播きできる早生種で、梅雨前に収穫できる。「農林61号」に比べて倒伏しにくく、耐湿性があり、多収、良質で、製粉性に優れ、灰分が低く、め...
要約 大麦新品種「さやかぜ」は、オオムギ縞萎縮病Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型に抵抗性を有する、渦性の六条皮麦である。短強稈で、耐倒伏性に優れ、多収の中生種である。麦茶用、精麦(押麦)用に適する。群馬県で奨励品種(認定...