環境保全型稲作技術の面的な取り組みによる流出負荷低減効果の定量的評価
要約 化学肥料・化学合成農薬の使用削減と適正な水管理を組み合わせた環境保全型稲作技術の面的な取り組みにより、慣行栽培と同程度の収量・品質を確保しつつ、水稲作付期に安定した流出負荷低減効果が得られ、年...
土壌腐植水準維持と養分供給に基づく家畜ふん堆肥受容量分布算定ツール
要約 農地による家畜ふん堆肥の受容量の地域分布は、畑土壌の腐植を一定水準に維持する視点からは、土壌特性等の区分毎の施用量と当該区分の土壌の地域分布から算定できる。また、適正施肥の視点からは、堆肥の肥...
要約 パイプハウスでのセルリー栽培において追肥重点の点滴灌水・施肥により慣行の半分程度の窒素施肥量でも収量は向上し、土壌浸出液中の硝酸イオン濃度は低く安定する。また、点滴灌水により慣行の半分程度の窒...
カラム装置を活用した有機質資材からの肥料成分の短期溶出特性の測定法
要約 カラム実験装置を活用した測定法により、各種の有機質資材からの肥料成分の短期の溶出特性について、資材間の違いやペレット化による溶出の遅延などを精度良く測定できる。 背景・ねらい 近年、家畜ふんを原...
キーワード アスパラガス、肥効調節型肥料、有機質肥料、省力、減化学肥料 背景・ねらい アスパラガス半促成長期どり栽培では、福岡県の減農薬・減化学肥料認証制度の基準(化学農薬散布回数18成分、化学肥料由来...
おがくず牛糞堆肥を施用したタマネギの減肥と特別栽培に準じた施肥
要約 堆肥連用圃場で、おがくず牛糞堆肥5t/10a施用すれば被覆尿素を用いてリン酸、カリを無施肥、窒素施肥量を3割減肥しても慣行施肥(26.8kg/10a)と同等の収量、品質が得られる。さらに、減肥とともに化学肥料...
イチゴの連続うね利用栽培におけるδ15N値を用いた土壌窒素依存率の推定
要約 基肥量の少ないイチゴの連続うね利用栽培では、果実の全窒素δ15N値は土壌の全窒素δ15N値を反映している。土壌窒素依存率は72~85%と推定され、慣行の53%に比べて高い。6作連続うね利用しても収量は低下しな...
牛ふん堆肥を用いたアールスメロン栽培において土壌養分を集積させない養分管理のための圃場カルテ
要約 作付前土壌および牛ふん堆肥の加里含量から土壌診断基準値以下になるように堆肥施用量を決定し、堆肥、土壌の可給態窒素および無機態窒素から施肥窒素量を求める圃場カルテを用いる施肥は、同一圃場で牛ふん...
速効性の窒素成分を多く含み、窒素とカリの養分バランスが良い窒素付加堆肥の特性
要約 窒素付加堆肥は牛ふんおがくず堆肥をベースとした硝酸態窒素を多く含む窒素とカリのバランス良い速効性の有機質肥料である。堆肥ペレットに成型することで貯蔵中の成分安定性が向上し、かつ、施用後の溶出は...
土壌水分や土性の違いが主要な有機質肥料の窒素無機化に及ぼす影響
要約 灰色低地土における有機質肥料(菜種油粕、豚肉骨粉、魚粕、魚エキス)の窒素無機化率に及ぼす土壌水分変動(pF1.2~2.1)や土性(細粒質、中粗粒質)の影響は小さいが、中粗粒質に比べ細粒質では無機化が速...
要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
うね内部分施用法を用いた夏秋キャベツ作の窒素収支に基づく施肥削減量
要約 夏秋キャベツ作の窒素収支によれば、慣行施肥量では窒素施肥量は過剰となる。うね内部分施用法を用いると、結球部搬出では慣行量の50%削減、全量または地上部搬出では30%削減が窒素収支から見て適正であるが...
露地早生ウンシュウミカンの全量施肥用配合肥料による省力施肥法
要約 露地早生ウンシュウミカンに複数のシグモイド型被覆尿素と無機、有機肥料を配合した全量施肥用配合肥料を、11月上旬に全量1回施用すると、慣行施肥に比べ収量・品質を落とすことなく、年間窒素施用量が20%...
要約 アスパラガスの立茎夏秋どり栽培において、堆肥5~7t/10aをうね上施用すると、全層施用に比べてアスパラガスの1本重が重く株当たりA品収量が多くなる。このとき、うね上施用の堆肥と土壌との間にアスパ...
牛ふんたい肥の連用は雨よけホウレンソウの収穫後しおれを低減する
要約 牛ふんたい肥連用土壌で育った雨よけホウレンソウは収穫後しおれが少ない。しおれ低減効果には生育中の土壌物理性の影響が大きいと考えられ、しおれが少ないホウレンソウが育つ土壌条件はpF1.5 における気相...
要約
要約 牛ふん堆肥の局所施用により、土壌の気相率が高くなり、ウメの細根量が増加する。同じ箇所に肥料を局所施肥すると施肥量の2割減肥が可能であり、窒素流亡量が減少する。地下水位の高い水田転換畑で掘削によ...
有機質資材の層状施用とプール育苗の組合せによる有機水稲育苗技術
要約 水稲有機栽培における育苗では、pHの高い有機質資材は育苗箱の底面に層状に施用することにより床土のpHが上昇せず、プール育苗で管理することにより生育ムラの少ない苗が生産できる。 キーワード 水稲、有機...
早生ウンシュウのマルドリ栽培における高水圧剥皮機を利用した土壌改良
要約 早生ウンシュウのマルドリ栽培において高水圧剥皮機の水圧を利用するとかん水チューブを 切断することなく土壌改良用の穴が掘削でき、軽労化できる。さらに掘削した穴にバーク堆肥を 投入することで、慣行の...
要約 在来「毛馬」キュウリの果実の苦み発現は、果梗部に近い果実上部が中部、下部に比べ強く、果皮や肉部に発現する場合がある。苦みには系統間差があり、「新土佐」への接ぎ木で軽減されるが、化成肥料と 有機...