要約 直播テンサイにおいて、慣行の全量作条施肥に替わる低ストレス型施肥技術とし て全層施肥と分肥の効果を検討した結果、両者とも初期生育が向上し、増収する。ただし 全層施肥には、多雨時に窒素肥効が低下す...
要約 植物の必須微量元素であるホウ素の主な働きは、細胞壁でペクチンをラムノガラクツロナンII-ホウ酸複合体の形で架橋して、細胞壁構造を安定化することである。 キーワード ホウ素、ペクチン、ラムノガラクツ...
要約 てんさいの耐病性系統の選抜・検定に用いる病原簡易接種機を開発した。本接種機をてんさい褐斑病抵抗性の検定に用いることにより、従来の人手による接種法に比べて、接種の効率が飛躍的に高まるとともに、検...
要約 粉砕したてんさい果実に含まれる真正種子の比率が近赤外分光法により効率的に測定でき、比率と果実重から真正種子重が効率的かつ高精度に推定できる。 キーワード てんさい、果実、真正種子重、高精度、簡易...
要約 直播てんさいの出芽率85%以上を確保するための砕土条件は20mm以下の土塊径割合を90%以上とし、播種後の鎮圧を狭幅鎮圧輪とする。ビートハーベスタの作業速度は粘質土壌用の掘取り刃で1.5m/s以下、石礫地用...
要約 てんさい直播栽培の収益性は移植栽培より低いため、基本的には、移植から直播へ転換すると所得は低下する。しかし、移植収量が低く、かつ労働力の少ない経営群のうち、(1)小規模経営で全面直播栽培をおこな...
要約 次作に対する肥効、菌根菌感染、根粒菌着生、ネグサレセンチュウ発生抑制から、エンバク(野生種)はダイズと、ヒマワリ、マメ科緑肥はタマネギ、トウモロコシと、シロカラシ、マメ科緑肥はテンサイと組み合...
種子プライミング処理による直播てんさいの初期生育向上と根重増加
要約 種子プライミング処理は、てんさい真正種子中の糖含有率および総デンプン分解酵素活性を高める。これにより、低温下における発芽・出芽が早まり、初期生育が向上し、さらには、収穫期の根重が増加する傾向が...
種子分配・交換機構を装備した真空播種機によるてんさい直播試験法
要約 マガジンシステムを搭載した真空播種機の播種深度をてんさい用に改良することにより、高精度・高能率に播種できる。また,生育初期に欠株が生じた場合には、単純補正式から最低補償作用分の0.5本を引いた新...
テンサイそう根病の媒介菌休眠胞子の直接観察のための蛍光染色法の改良
要約 土壌中のテンサイそう根病の媒介菌(Polymyxa betae)休眠胞子は、SDSによる前処理により各種蛍光色素ならびにFITC標識レクチンによって染色され、蛍光顕微鏡観察が可能となる。 キーワード てんさい、そう...
要約 迅速、省力、省スペースで周年実施可能なテンサイ根腐病に対する室内抵抗性検定法を開発した。植物体を試験管に播種し人工気象室内で56日間育生し、フスマ培地で培養した根腐病菌を接種することにより、抵抗...
要約 土壌成分マップと施肥標準マップから作成した必要施肥量マップに従い施肥量制御可能な施肥機(開発機)の実施肥量は設計値の約95%である。 背景・ねらい 精密農業は環境負荷の低減と収益性の向上を目的とし、...
要約 リン酸吸収を菌根に依存しないアーバスキュラー菌根菌非宿主作物の生育は、前作物の影響を受けにくい。一方、宿主作物の生育・収量は宿主作物跡地で優る。しかし、前年に宿主を栽培することによる増収効果に...
要約 連作および短期輪作では、各作物とも土壌病害虫の発生に伴って収量低下が認められる。収量の長期変動パタ-ンは作物によって異なるが、いずれも4年以上の長期輪作より低収で推移する。根菜類、麦類、豆類を...
要約 てんさい直播栽培における初期生育障害の主原因は土壌の低pHである。対策として、石灰質資材の全面全層施用により作付け前の土壌をpH5.8以上に矯正することが必要である。その上で石灰質資材を作条施用する...
要約 露地野菜地帯の窒素収支は収穫物として搬出される窒素量の約2~4倍の投入超過で、多量の無機態窒素が残存する。これの回収には深根性畑作物の活用が期待できる。さらに、窒素流出量の削減には深根性畑作物の...
要約 てんさい直播栽培は移植栽培と比較して、根重及び糖量が10~15%減少するものの、労働時間は4割程度減少し、省力化に役立つ。また、今回の結果及び過去の試験成績、実態調査を基にてんさい直播栽培技術体系...
要約 8月下旬以降にキャベツ残さを鍬込んだ後で秋まき小麦を栽培する場合の窒素減肥可能量は2~4kg/10aであり、降雨量によって増減する。9月下旬以降にキャベツを収穫し翌年てんさいを作付けする際の窒素減肥可能...
要約 CaO換算で40kg/10a程度の石灰質資材を作条施用すると、低pH土壌における根近傍のpH上昇をもたらし、石灰欠乏症状が改善されて収量が増加する。 背景・ねらい pH5.5以下の圃場では土壌診断基準値以上にpHを矯...
要約 前作が豆類・スイートコーンの場合、後作の根菜類にさまざまな生育障害が発生する。前作の野菜の違いが後作の畑作物の生理障害や病害発生に与える影響は認められない。現地における根菜類のリゾクトニア病は...