要約 土壌凍結は微生物バイオマスの低下をもたらすが、有機物施用はその水準の維持や活性増大に寄与し、これを介して養分供給を促進する。融凍後の根圏微生物フロラも凍結の影響を受けるが、有機物施用は根圏フロ...
エンドファイトに感染した暖地型イネ科牧野草の害虫に対する摂食阻害作用
要約 石垣島において、暖地型イネ科植物15草種においてエンドファイトの1種 Ephelis sp.の感染が確認された。これらの草種のうちパンゴラグラスにおいては、アワヨトウ幼虫およびマダラバッタ成虫が感染葉よりも...
暖地における黒毛和種雌牛(妊娠牛)のバヒアグラス草地放牧による子牛生産
要約 黒毛和種妊娠牛をバヒアグラス草地で夏期放牧を行っても、体重増加量、血液性状、子牛生時体重および分娩後の繁殖機能は標準飼養の舎飼牛と差異はなく、バヒアグラス草地の放牧利用による暖地における低コス...
要約 寒地直播水稲の安定多収には主稈と下位(1~4節位)分げつ穂を確保する必要があり、好適生育相は苗立数200本/m2以上と側条施肥による栄養制御が大切である。このため影響の大きい分けつ盛期(6葉期)を中心に好...
要約 抑草作用を有するマメ科外来植物のコメツブツメクサをシバ型草地の造成期および維持管理期に導入すると、春~初夏に繁茂し、広葉草本の発生を抑えることが可能である。 背景・ねらい 低投入で持続的に利用...
春まき栽培向き根腐病抵抗性サヤエンドウ新品種‘さやたろう’(普及)
要約 エンドウ‘さやたろう’は、根腐病抵抗性を有し、草姿が高性で、植物体特性、さや特性、収量性が‘電光30日絹莢’と同等で優れ、温暖地及び寒冷地の春まき栽培に適したキヌサヤエンドウである。 キーワード エン...
要約 ノシバ単独草地での放牧可能期間は4月~10月であり、この期間外を補完する寒地型草種の導入により冬期牧養力の向上が図られ、放牧期間の延長が可能となる。 背景・ねらい ノシバ単独草地での放牧可能期間...
春まき栽培向き根腐病抵抗性キヌサヤエンドウ新品種候補「桔梗4号」
要約 エンドウ「桔梗4号」は、根腐病抵抗性を有し、草姿が高性で、植物体特性、さや特性、収量性が「電光30日絹莢」と同等で優れ、温暖地及び寒冷地の春まき栽培に適したキヌサヤエンドウである。 背景・ねらい ...
中山間傾斜地水田畦畔に適するペレニアルライグラスとセンチピ―ドグラスの導入技術
要約 雑草の多い畦畔及び造成後の畦畔におけるイネ科で寒地型のペレニアルライグラスの秋播種による導入と造成後の畦畔におけるイネ科で暖地型のセンチピ―ドグラスの春播種による導入は、畦畔の草刈り回数が1~2...
低水分ストレス条件におけるオ−チャ−ドグラス草地の乾物生産モデル
要約 土壌水分の減少に伴う乾物生産量の低下を、吸水量と水利用効率の減少によって表したオ-チャ-ドグラスの乾物生産モデルは、牧草乾物重、蒸発散量および土壌水分の実測値と良く対応し、低水分ストレスの影響...
要約 田水温と用水温の変動傾向を調査して間断かんがいの効果を再確認し、現地の水管理での、特定の時刻への水需要の集中・掛け流しによる給水ロス等の実態を把握し、自動給水栓・自動止水栓等の試作品を現地に取...
要約 水稲「北海278号」は寒地では中生の早に属し、耐冷性が極強、葉いもち耐病性がやや強の酒造用系統であり、やや大粒・低蛋白で製麹性がすぐれ、酒造に適する。 背景・ねらい 北海道には酒米品種がなく、酒造...
越夏性等に優れる放牧・採草兼用向け多収ペレニアルライグラス「ヤツカゼ」
要約 ペレニアルライグラス「ヤツカゼ」(旧系統名「八ヶ岳T-19号」)は越夏性に優れ、収量性はヤツボクより高い。冠さび病・葉腐病抵抗性、耐雪性にも優れ、採種性は高い。本州以南の高冷地、準高冷地の主として...
要約 トールフェスク及びケンタッキーブルーグラスの芝草品種は収量の季節変動が少なく、不耕起造成により省力的に草地造成が可能で、造成後は各放牧後に追肥を行うことで良好な草勢が維持できる。 背景・ねらい ...
要約 ノシバは5月以降10月まで高い生産量を維持するが、寒地型短草種は5月以降の生産量は低下する。これらを組み合わせると、夏期生産量の落ち込みが少なく高い生産量を維持し、春から秋にかけた牧養力が安定す...
イネ・キチナーゼ遺伝子を導入した形質転換トールフェスクの作出
要約 プロトプラストへの直接遺伝子導入法によりイネ・キチナーゼ遺伝子を導入したトールフェスク組換え体を多数作出し,その中から葉腐病菌に対する抵抗性程度の高まった個体を見いだした。 背景・ねらい 重要...
要約 二酸化炭素濃度2倍時の永年牧草地の収量と栽培地帯の面積変化を3次メッシュで予測した。寒地型地帯の90%で増収が期待できるが、東北地方を中心に3万3千haが夏枯地帯となる。現在の夏枯地帯は暖地型地...
ノシバと短草型トールフェスクの組み合わせによる牧養力の安定化
要約 ノシバと寒地型の短草型トールフェスクを組み合わせた放牧草地の総TDN量を試算すると、7月から10月まで10a当たり30カウデー以上を維持し、安定した牧養力を保つことが可能である。 背景・ねらい ノシバと...
要約 二酸化炭素濃度2倍時の永年牧草地の収量と栽培地帯の面積変化を3次メッシュで予測した。寒地型地帯の90%で増収が期待できるが,東北地方を中心に3万3千haが夏枯地帯となる。現在の夏枯地帯は暖地型地帯...
乳牛におけるイタリアンライグラスサイレージの自由採食量の推定
要約 刈り取り時期の異なる4種のイタリアンライグラスサイレージでの乳牛による乾物摂取量(DMI)を測定した。その結果,DMIは繊維の消化率,消化速度を表現する酸性デタージェントリグニン,酵素分析法によ...