耐寒性が強くクワシロカイガラムシ抵抗性のある中生緑茶用品種「かなえまる」
要約 「かなえまる」はクワシロカイガラムシ、輪斑病の防除の必要性はほとんどなく、通常の気象条件であれば炭疽病ともち病の防除の必要性もない。また、耐寒性が強く中山間地を含む主要な茶産地で広く栽培が可能...
要約 水田の熱収支モデルに、流入・流出による貯熱量変化や水深による田面の粗度長変化を組み入れることで、日単位の気象データから水田水温を精度よく推定するモデル。深水管理による水温上昇効果や灌漑時刻によ...
早生多収の飼料用米に適する水稲新品種候補系統「奥羽409号」
要約 「奥羽409号」は、東北地域中部では出穂期が"早生の晩"に属する粳種である。普及予定地において、多収品種「ふくひびき」より粗玄米重が多い。耐倒伏性は"やや強"である。大粒で品質が劣るため、食用品種と...
ミルキークイーンの出穂性を改変した水稲新品種「ミルキーサマー」
要約 低アミロース米品種「ミルキーサマー」は「Kasalath」の出穂遺伝子Hd1を有する「ミルキークイーン」の準同質遺伝子品種である。出穂性は「ミルキークイーン」と比較して関東で早生に、亜熱帯環境で...
ミルキークイーンの出穂性同質遺伝子水稲新品種候補系統「関東IL7 号」
要約 「関東IL7 号」は、「ミルキークイーン」の遺伝的背景に出穂遺伝子Hd1 を含むインド型品種「Kasalath」の染色体断片約560kb を有する低アミロース米系統である。出穂性は、「ミルキークイーン」と比較して関...
寒地稲作においては農家の栽培経験に応じた冷害リスク情報の伝達が重要
要約 水稲栽培の歴史が比較的新しい中国黒龍江省においては、農家の冷害発生リスクに対する認識、さらには耐冷性品種の作付けという実際のリスク対応が十分に進んでいない。特に、栽培経験の浅い水稲作経営農家の...
中山間地向き多収、良質な紫黒糯の新品種候補系統「中部糯114号」
要約 「中部糯114号」は温暖地東部では早生の晩に属し、「朝紫」より多収の紫黒糯系統である。中山間部においてアントシアニン含量が高く、品質も良好となるため、中山間部の特産米として、また、新開発の赤色み...
要約 床内の塩ビパイプに30℃の温水を循環させ、促成温度を15~20℃とし、軟化用資材にもみがらを利用して、低発泡ポリウレタンシート等の二重被覆で保温する装置を用いると、ふせ込み後23日前後で品質の良い山ウド...
オウトウ「佐藤錦」のシアナミド剤による休眠打破と収穫期の前進化
要約 オウトウ「佐藤錦」に対し、7℃以下低温遭遇時間1000時間時点(12月下旬)から自発休眠覚醒期(1月中~下旬)までの期間にシアナミド剤0.5~1.0%溶液を散布することにより自発休眠が打破され、収穫時期の前...
要約 「山形84号」は熟期が早生の低アミロース米である。「はえぬき」並の良食味で、収量は「はなの舞」に優り、品質もやや優る。2004年度から山形県で山間から中山間地域を対象に認定品種として採用する。 キー...
要約 恒温深水処理での障害不稔発生に基づき、幼穂の発育ステージを示す有効積算気温ごとに冷却量に対する偏回帰係数を求め、重回帰モデルを作成すると、耐冷性の異なる品種の障害不稔割合も予測することができる...
心白発現の良好な酒造好適米水稲新品種候補「山形酒86号」の育成
要約 「山形酒86号」は熟期が中生の晩、障害型耐冷性が“極強”、心白発現が安定して良好な酒造好適米である。「出羽燦々」に比較し、収量性はやや低いものの玄米品質は明らかに優り、醸造特性は並である。 キーワ...
要約 最も冷温感受性の高い穂ばらみ期に根圏部を加温すると、障害型不稔の発生程度が減少する。 キーワード 水稲、穂ばらみ期、障害型不稔、根圏部加温 背景・ねらい 平成5年の大冷害により東北の稲作は大被害を...
要約 冷涼地域の乾田における水稲に対する土づくり資材の増収効果は、稲わら堆肥と転炉さいで高く、特に冷害年にこれらの併用でさらに高まる。また、10a当たり稲わら600kgあるいは稲わら堆肥1,000kgの施用で土壌...
要約 水稲「兵系酒65号」、「兵系酒66号」は、「兵庫北錦」より耐冷性がやや強く、収量性、品質がやや優れる極早生の酒米品種である。高温登熟条件下での乳白米の発生が少なく、酒造適性の評価も良好である。 キ...
要約 覆雪期間の大幅な延長と寒気暴露処理ができる積雪制御装置を用いて、秋播小麦の耐雪性と耐凍性の検定が可能である。 キーワード 秋播小麦、耐雪性、耐凍性、積雪制御、装置 背景・ねらい 寒地の小麦栽培にお...
要約 いもち病抵抗性、耐冷性に優れ、食味もよい「峰ひびき」を採用し、中山間地域の生産安定を図る。 キーワード いもち病抵抗性、耐冷性、峰ひびき 背景・ねらい 中山間地域は、いもち病だけでなく冷害の被害に...
要約 水稲「空育163号」は北海道で中生の早に属する耐冷、やや多収、良食味の粳種である。「きらら397」の一部に替えて作付けすることにより寒地における産米の食味向上と安定生産を図る。 背景・ねらい 平成12年...
早生、多収の低アミロース米水稲新品種候補系統「上育433号」
要約 水稲「上育433号」は、北海道で中生の早に属するやや早熟で良食味の低アミロース粳種である。収量性、耐冷性、いもち病耐病性に優れる。「はなぶさ」に替えて作付けすることにより、寒地における産米の食味...
要約 覆雪期間の大幅な延長と寒気暴露処理ができる積雪制御装置を用いて、秋播小麦の耐雪性と耐凍性の検定が可能である。 背景・ねらい 寒地の小麦栽培においては、冬期の積雪や凍結環境に対する耐性、すなわち耐...