要約 水田で雑草化している多年生のヌマツルギクは、摂氏20度以上で不定根を旺盛に発根する切断茎で栄養繁殖し、種子での繁殖は認められない。防除法は代かきによる耕種的防除が優れ、薬剤防除ではベンスルフロン...
要約 キシュウスズメノヒエの茎は乾燥によって死滅するが、耕耘による切断と土中への埋没では防除できない。早期水稲刈跡では、非選択性除草剤による防除効果が高く、グリホサート液剤、グルホシネート液剤、ビア...
アゼトウガラシにおけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性の単因子優性遺伝
要約 虫媒花である水田雑草アゼトウガラシを用いて,スルホニルウレア系除草剤抵抗性個体と感受性個体を掛け合わせ,F1,F1B1の除草剤抵抗性の分離比を調査した。この抵抗性は単因子優性遺伝するので,虫媒によ...
要約 スギナの根茎切片を用いて塊茎形成を誘導する培養方法を確立した。この培養方法により約2ヶ月で塊茎が形成されるため,維管束周辺の形態変化を解析することができる。 背景・ねらい スギナは除草剤等に...
要約 グラウンドカバープランツのセル成型苗と肥料、培養土、水等をタンク内で混合後、法面に吹付け植栽する方法を開発した。448穴セル成型苗を50セル/㎡の密度で植栽すれば、春施工の場合約3か月でほぼ全面被覆...
要約 ワルナスビの栄養繁殖器官(根)は埋没深5cmの位置では、冬季の寒波と乾燥による影響を受けない。また地表面から50cmの埋没位置からも出芽が可能なことから、プラウ耕による反転、深耕ではワルナスビの蔓延...
要約 山口県阿武郡旭村由来のエコタイプから栄養系選抜によって育成した「方便山4」は、芝密度が高く雑草が侵入しにくいことが特長である。この特性は芝地の早期造成に有効である。 背景・ねらい シバは放牧用の...
要約 実生ワルナスビは出芽後30日頃から急速に伸長し、出芽後5日目の双葉展開時期に地上部が切断されても再生能力がある。さらに、出芽後30日目の地表面から10cmまでの平均根径が1~1.5mmに達した根では萌芽能力...
要約 岩手県で代表的な斑点米カメムシであるアカスジメクラガメは、ヒエ類の多発した水田ではイネの出穂期前から侵入し、繁殖する。1999年の調査では、ヒエ類の密度が高い水田ほど斑点米率が高い傾向が見られたこ...
傾斜地、法面植栽に適したグラウンドカバープランツの選定と植栽法
要約 傾斜地、法面の保護・緑化に適したグラウンドカバープランツとして早期被覆ができ、景観形成能力の高い7種を選定した。これら有望種について、効率的な繁殖法及び適正な栽培用土や、地表面の早期被覆と高い...
要約 多年生外来雑草ワルナスビが種子及び根片繁殖した場合、その根部は水平方向にはあまり伸長しないものの地中深くまで伸長し、作土層の根群がロータリ耕耘により切断、攪乱されることにより地上茎の分布域も圃...
シバザクラ(Phlox subulata L.)の効率的な挿し芽繁殖法
要約 シバザクラの挿し芽繁殖における発根適温は20℃、好適照度は2,500lx以上である。9月採取における挿し穂の貯蔵可能期間は、0℃で30日、5℃では15日である。 背景・ねらい 地被植物は畦畔等に栽植して、景観向上...
要約 イワダレソウ (Lippia nodiflora) は、矮性であり、被覆進展の早さ、強健性に優れ、開花期が長い特徴を備えており、水田法面用保護植物として有望な草種である。 背景・ねらい 中山間地の水田は傾斜地に位...
水田雑草コナギの開花・生育への日長と水温の影響にみられる産地間差異
要約 コナギは14.0および13.5時間の日長では、開花までに要する日数は産地間で顕著な差が認められる。13.0時間日長では、産地間差はなくなる。また、水温17℃では花芽形成率は低いが、18℃では花芽形成率は高まり北...
要約 トビシマカンゾウの種子繁殖での育苗時の生育は、鉢上げ後のポットの径が大きい(ポット直径15cm)ほど大苗となり、定植1年後の開花率も高まる。また育苗中の追肥は肥効が安定している化成肥料が適して...
異なる採食圧を想定した刈取条件下におけるチカラシバの種子生産と栄養特性
要約 チカラシバの種子生産は出穂以前の採食圧を想定した異なる刈取強度に対応して変動したことから、放牧によっても種子生産を制御できる可能性がある。また、出穂前のチカラシバの栄養価と生産性はシバに比べて...
ペレニアルライグラス草地の密度に及ぼす放牧強度・頻度及び掃除刈の影響
要約 ペレニアルライグラスの個体数及び茎数の減少率は頻繁に軽く放牧した場合が最も小さい。掃除刈を行う場合,時期が遅れるとかえって密度低下を起すと考えられる。また,夏期に強い利用を行うと密度低下が大き...
水田雑草ミズアオイにけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性の遺伝様式と他殖による拡散
要約 スルホニルウレア系除草剤抵抗性ミズアオイは、感受性型に比べて72~112倍の抵抗性を示し、その抵抗性形質は完全優性の1遺伝子によって支配される。本種は10~68%の他殖率(昆虫媒介)を有するため、感受性集...
実験室内で塊茎形成を比較観察できるショクヨウガヤツリ簡易培養法
要約 ショクヨウガヤツリを寒天培地で、10および16時間日長で培養することにより、省スペースで連続的に塊茎形成が比較観察できる。10時間日長では、約3週間で塊茎が形成され、16時間日長では塊茎が形成されない...
要約 公共草地において標高差とチモシーの品種特性を活用すれば、収穫適期幅が拡大でき、効率的な流通貯蔵粗飼料生産が可能になる。刈取った牧草を水分40%以下、6層3回巻きで調製することにより廃棄率の少ない...