要約 気候変動による気温や降雨量等の変化が、作物単収、外観品質及び洪水被害を通じて、稲作の経営利潤(生産額と費用から算定した総合生産性)に及ぼす影響を評価するモデルである。将来の気候変動の経済影響予測...
早生多収の飼料用米に適する水稲新品種候補系統「奥羽409号」
要約 「奥羽409号」は、東北地域中部では出穂期が"早生の晩"に属する粳種である。普及予定地において、多収品種「ふくひびき」より粗玄米重が多い。耐倒伏性は"やや強"である。大粒で品質が劣るため、食用品種と...
北海道向け多収水稲品種「きたあおば」の粗玄米収量ポテンシャルと多収要因
要約 「きたあおば」は、気象条件が良好な年には多肥条件でシンク容量が約1.8t/10aに達し、1t/10a以上の粗玄米収量ポテンシャルを示す。主食用品種「きらら397」と比較した多収要因は成熟時地上部乾物重、シンク...
圃場排水性を改善して施肥・播種を1工程で行うチゼル式不耕起播種機
要約 条毎にチゼルで排水溝を作溝し、同時に施肥・播種を行うトラクタ直装式の不耕起播種機で、降雨後の排水が促進され、大豆収量は1割程度向上する。作業幅は1.5~2.4mで、条間は30~80cmまで変更でき、30kW(40P...
リン酸吸収係数を用いた汎用的な黒ボク土用改良 RothC (RothC-26.3_vPAC)
要約 汎用的な土壌特性値であるリン酸吸収係数(リン吸)を用いることにより、土壌炭素動態モデルRothCの黒ボク土用改良モデル(RothC-26.3_v)を再改良しました。この再改良モデル(RothC-26.3_vPAC)は従来よりも汎...
気候変動影響下におけるバングラデシュの長期的な食料安全保障の条件
要約 コメを主食とするバングラデシュでは、21世紀中の気温上昇が2.5℃程度までならば、現在の単収(収量)成長率で食料供給が保たれるが、それ以上では減少する可能性がある。今後は長期的な視点から、高い収量成...
トウモロコシ品種の耐湿性と畝立て播種及び肥効調節型肥料の湿害軽減効果
要約 飼料用トウモロコシ品種の幼苗検定での耐湿性程度は、生育期間中の約3割が地下水位10cm以上となる圃場での耐湿性程度に一致する。耕うん同時畝立て播種及び肥効調節型肥料の湿害軽減効果は、高地下水位期間...
要約 浅いロータリ耕とチゼル耕を組み合わせた耕うん作業により、大豆の乾・湿害を軽減する有芯部分耕と類似した形状の土壌の硬軟構造を作出できる。作業速度は現状の有芯部分耕に比して50%程度高めることができ...
要約 麦類をリビングマルチに用いる大豆栽培の播種には、普通畑圃場では平畝型、転換畑圃場では畝立て型の麦類・大豆同時播種機を用いる。麦類の抑草効果は播種後50日頃で乾物重150g/㎡以上確保した場合に認めら...
泥炭土水田における耕起由来のN2O排出量は0.30kgN2O-N/ha/年と見積もられる
要約 泥炭土水田、転換畑の年間亜酸化窒素排出量(kgN2O-N/ha)は、0.59、8.75である。この結果、有機質土壌の耕起に由来する水田からの亜酸化窒素排出量は、国独自の数値(0.30)が採用され、IPCCデフォ...
要約 「なつあおば」は極早生の多収系統で、熟期の異なる稲発酵粗飼料用品種との作期分散による収穫期拡大により、刈り遅れによるサイレージ品質の低下を防ぐことができる。 キーワード イネ、飼料イネ、極早生、...
エリアンサスは乾物生産性が高くセルロ-ス系資源作物として有望である
要約 エリアンサスは、年間乾物収量5トン/10ア-ル程度の高い乾物生産性を示し、永続的に生産性を維持し、構成成分の灰分割合は6.5パ-セント少ないのでセルロ-ス系資源作物として有望である。機械収穫には既存...
耕うん同時畝立て播種機を利用した飼料用トウモロコシの湿害軽減技術
要約 飼料用トウモロコシは、生育期間中の地下水位が-40cm以上になる日数割合が増加すると収量が低下する。耕うん同時畝立て播種機で畝立て栽培を行うと、土壌水分が低下し、収量が増加する。湿害を受けて低収量...
要約 短節間かぼちゃ「TC2A」は、育苗に深型セルトレイを用い、施肥窒素量の30%程度を緩効性肥料(40日タイプ)とし、2条千鳥植えとすることで収量・品質の安定化と省力・低コスト化が可能である。また、機械定...
外観品質が優れるビール大麦「サチホゴールデン」の佐賀県における特性
要約 「サチホゴールデン」は「ほうしゅん」と比較して出穂・成熟期が1~2日早く、稈長が4~7cm短く、耐倒伏性は優れる。オオムギ縞萎縮病ウイルスのⅠ~Ⅲ型系統に抵抗性を示し、大粒、多収で、外観品質は安定して...
要約 小畦立て播種栽培は、水田大豆の湿害を軽減し、慣行平畦栽培に比べて概ね10 %増収する。小畦立て播種機は、代かきローターをベースに簡単に組み立てることができ、1行程で3~4条の施肥・播種作業が高能...
ダイズ・コムギ作での浅耕栽培の継続が水田転換畑作土層の理化学性に及ぼす影響
要約 水田転換畑のダイズ・コムギ栽培において、小明渠作溝同時浅耕施肥播種と無中耕無培土管理を連続して行うことにより、浅耕部分の全炭素、全窒素含有量、交換性カリ、有効態リン酸含量が増加する。 キーワ...
要約 サチホゴールデンの施肥水準は、収量・麦芽品質が安定する標肥からやや多肥(N6.5~7.5kg/10a)が、播種水準は標播(8.5kg/10a)が、播種時期は被害粒の発生が少なく麦芽品質が安定している標準播(11/5~11...
要約 耕うん同時畝立て播種作業機のロータリ両端耕うん爪配列を内向きにし、畝幅150cm以上の平高畝を作りながら同時に3条以上のダイズを播種する作業技術である。一工程で耕うんから播種までの作業を行い、畝...
要約 「北陸207号」は、寒冷地南部では中生の早に属する粳種で、日本型で、やや短稈、偏穂重型の高アミロース米の製麺用系統である。製麺時の麺離れが良く、麺への加工適性が高い。 キーワード イネ、高アミロ...