要約 昆虫の脱皮ホルモン生合成の制御に、液性のペプチド性因子だけでなく神経軸索を介した機構も関与することを解明した。これは、神経投射による脱皮ホルモン生合成制御機構を分子レベルで解明した初の例である...
要約 クワの葉がカイコ以外の昆虫に対して強い毒性と耐虫性を持つことと、その原因がクワの葉から滲出する白い乳液に高濃度で含まれる糖代謝の阻害剤として知られる3種の糖類似アルカロイド物質や高分子物質など...
要約 凍結真空乾燥した桑葉をヘキサン等で脱脂後、気流粉砕機等で微粉砕とすることにより、従来の通風乾燥法に比し有効成分を多く含み食品への利用性の高い桑葉粉末が調製できる。 キーワード 桑葉、凍結真空乾燥...
要約 施設栽培コマツナにおいて、UVカットフィルム、防虫ネットおよび太陽熱処理を用いた物理的防除体系によって虫害を大幅に軽減できる。品種により軟弱徒長となる傾向があるが、品種選定により品質の確保は可能...
要約 蚕品種「セリシンホープ」より得られる未変性セリシンを原料とし、セリシンのみからなり、弾力性と成形性を有するハイドロゲルを作製した。セリシンハイドロゲルは、組織再生や創傷治癒への応用が期待できる...
要約 抗生物質の一種であるニッコーマイシンZをカイコに投与すると、核多角体病ウイルスに対する感受性が飛躍的に高まることを明らかにした。同剤を10ppm以上含む飼料を食下させることにより、約400万倍の感受性...
要約 カイコの幼虫期におけるアミノ酸生合成系の代謝速度はグルタミン酸合成酵素(GOGAT)の活性によりコントロールされている。GOGAT自身は幼若ホルモンにより発現制御を受けていることが示唆された。 キーワー...
要約 複数種の園芸害虫を捕食する捕食性天敵オオメカメムシ、ヒメオオメカメムシは、オオタバコガまたはスジコナマダラメイガの冷凍卵を餌とし、脱脂綿等の起毛性柔軟材料を産卵基質とすることにより簡易に飼育で...
背景・ねらい 土壌や環境への負荷低減のため化学農薬の使用をできる限り抑えた、天敵昆虫などを利用した生物的防除が注目されている。鱗翅目害虫の防除素材としての利用が期待できるハリクチブトカメムシは冷凍ハ...
要約 カイコを宿主として、ブタインターロイキン-2の大量発現を行い、カイコ体液から生理活性を有する状態で大量に抽出することに成功した。 背景・ねらい カイコを用いた外来遺伝子の発現系は、複雑な構造を有す...
要約 DNA型のトランスポゾンであるpiggyBacにGFP(緑色蛍光タンパク質)遺伝子を挿入したベクターを利用して、カイコ胚子由来培養細胞株NISES-BoMo-DK10に外来遺伝子を安定的に導入できる。 背景・ねらい 昆虫の...
要約 蚕品種「五眠白」の胚の頭部断片から連続継代性培養細胞株(NISES-BoMo-BEN5と命名)を作出した。この培養細胞株は培地に添加したカイコ体液に反応して球形から網目状に形態変異をすることから、細胞の形を...
広食性蚕と人工飼料利用による農作物中の残留農薬・昆虫生理活性物質の検出法
要約 広食性蚕と簡易調製人工飼料とを利用し、農作物を対象に、残留農薬の場合は磨砕液を、生理活性物質の場合は粉末を乾物換算で、10%添加した飼料を蚕児に摂食させることで、それらの存在が検出できる。 背景・...
要約 蚕座へのヨードホール製剤および木酢液の散布は、こうじかび病発病抑制に対して高い効果がある。また、蚕の計量形質に与える悪影響は認められないので、ヨードホール製剤および木酢液の散布によるこうじかび...
要約 プロピコナゾールを含む殺菌剤が付着した桑葉を3齢または4齢に食下した蚕は、三眠蚕が多発する。本薬剤が桑園に飛散した場合、散布13日以降は蚕に影響がない。 背景・ねらい 桑園の点在化にともなって野菜畑...
昆虫ポックスウイルス封入体による核多角体病ウイルスの感染力の増進
要約 ドウガネブイブイ昆虫ポックスウイルスが生成する封入体の一種であるスピンドルを添加することにより、カイコおよびクワゴマダラヒトリの核多角体病ウイルスの感染力が著しく増進する。 背景・ねらい 核多角...
要約 バキュロウィルスをベクターとし、カイコ2万頭を1単位として有用物質を生産する系を作るため、組換えウィルスの接種から接種蚕の自動飼育装置による飼育、自動飼育装置からの蚕の回収及び体液採取までを一連...
要約 アブラムシの天敵であるナミテントウについて、孵化直後から成虫までの全齢期間に飼育の可能な飼料は、各種カイコ資源の中で蚕蛹の凍結乾燥粉末である。これは、ナミテントウの代替飼料として活用の可能性が...
要約 家庭用洗剤は、核多角体ウイルスの不活化効果が高く液剤のため使い易く、即効性があることから、個別稚蚕人工飼料育における飼育時の手や機器の消毒に有効である。 背景・ねらい 年8回以上の大規模多回育養...
要約 散水後に顆粒状の塩素系消毒剤を散布する消毒法は、作業の簡略化と塩素ガスの回避が図られる。また1粒で直径3cm以内が完全に消毒できることから、飼育時における通路や作業場の簡易消毒法として有効である。...