土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムを基本としたイネ稲こうじ病の総合防除技術
背景・ねらい イネ稲こうじ病は近年全国的に多発生しています。本病の病粒が販売種子に混入するとクレームにより返品され、本菌の胞子や色素が玄米に付着すると農産物検査で規格外となります。また、病粒が混入し...
要約 このマニュアルは果樹・果菜類の受粉を助ける花粉媒介昆虫の調査に有用な手法を中心に、受粉のしくみや花粉媒介昆虫の見分け方等について解説したものである。このマニュアルを用いることで、花粉媒介昆虫の...
要約 気候変動が世界の穀物生産に及ぼす影響とその適応に要する費用を試算すると、対工業化以前+2°Cでは、気候変動がない場合と比較して世界全体の生産額は年間800億ドル減少し、このうち610億ドル分は同額の費用...
BT剤の有効成分の一つ、Cry2Aに対する抵抗性の原因遺伝子
要約 ABCA2遺伝子に機能欠損変異を導入したカイコはBT剤の有効成分Cry2A毒素に対する感受性が著しく低下することから、Cry2A毒素に対する抵抗性因子はABCA2である。ABCA2変異のモニタリングにより、BT剤抵抗性発...
要約 イネの病害抵抗性遺伝子BSR2を遺伝子組換えによって導入し、高発現させることにより、4種の重要病害(灰色かび病、苗立枯病、青枯病、斑葉細菌病)に抵抗性を示すトマトを作出できる。 キーワード トマト、病...
NAC水和剤によるリンゴの摘果に影響を及ぼす要因と摘果効果の推定
要約 NAC水和剤処理によるリンゴの落果程度(摘果効果)は、処理した果そうの着果数と果そう葉数、処理後3日間の日最高気温の平均値および満開後3週間から1週間の日射量の影響を受け、これらを変数とする重回帰式に...
創薬に有用な「高い経内皮電気抵抗値を有するヒト微小血管内皮培養モデル」の開発
要約 ヒト血管内皮細胞をコラーゲンビトリゲル膜上で培養して、高い経内皮電気抵抗値を有するヒト微小血管内皮培養モデルを開発した。この培養モデルは、「生理活性物質が引き起こす内皮バリア機能の変動の定量的...
要約 野菜、花卉、果樹等の重要害虫であるナミハダニのミトコンドリア電子伝達系複合体II(SDH)阻害剤3種に対する強抵抗性は、それぞれ作用点であるSDH遺伝子上の変異を主要因とする。これらの変異は、遺伝子診断...
要約 幼若ホルモン(JH)受容体とJHとの結合をコンピューター上でシミュレーションすることで得られた新規骨格を有する化合物は、JHの作用を抑制し、昆虫の変態を阻害する活性を示す。本化合物は、新規作用機序を有...
Mycoplasma bovisの抗菌剤感受性低下に関わる点突然変異検出法
要約 牛乳房炎原因菌であるM. bovisは、近年様々な抗菌剤に対する感受性低下が懸念されている。わが国のM. bovis抗菌剤感受性変化に関わる点突然変異を特定し、これら点突然変異を簡易迅速に検出可能な方法を開発...
乳房炎治療に有効な免疫調節因子に中鎖脂肪酸モノグリセリドを配合すると効果が高まる
要約 組換え牛顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子(rbGM-CSF)に中鎖脂肪酸モノグリセリドを基剤として配合することによって、rbGM-CSFの乳房内拡散性および分散性が高まり、rbGM-CSF単独に比べ乳房炎用注入剤...
要約 チョウ目昆虫7種から新たに樹立した培養細胞は、遺伝子機能解析、薬剤開発等に利用することができる。本細胞は、農業生物資源ジーンバンクに登録されているため、配布申請によって国内の試験研究機関で利用...
クロラントラニリプロールによるアリモドキゾウムシ・イモゾウムシの省力的防除
要約 サツマイモ栽培期間中のクロラントラニリプロール葉面散布によるアリモドキゾウムシ・イモゾウムシの防除効果は、慣行防除でのクロルピリホス株元施用と同等である。本剤のドローンによる散布は、散布時間を...
イミダクロプリドで選抜したトビイロウンカにおける寿命の短命化および産卵数の減少
要約 同一のトビイロウンカ個体群からイミダクロプリドで選抜した系統では、アセトンで選抜した系統に比べて、イミダクロプリドに対する感受性が低下し、短命、少卵となる。トビイロウンカではイミダクロプリド抵...
要約 イネ稲こうじ病の発生リスクや耕種概要を総合的に判断した防除計画の作成から、土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムの利用方法、収穫後の病粒除去までの一連の技術体系を作成した。生産者や普及指導機関...
コナガのジアミド系殺虫剤の抵抗性遺伝子の起源と抵抗性リスクレベル
要約 アブラナ科作物の害虫であるコナガのジアミド系殺虫剤の日本国内でみられる抵抗性遺伝子の一部起源は海外にある。日本国内の抵抗性リスクについては、非越冬地域でリスクレベル2(使用非推奨)、越冬地域でリ...
スギ材から製造した新素材「改質リグニン」を用いた自動車の開発
要約 スギ材から製造した新素材「改質リグニン」を用いて優れた性能を持つ繊維強化材を開発し、それをボンネット等の自動車用部材として利用した世界初の自動車の試作に成功しました。 背景・ねらい スギ材の約3...
イネ縞葉枯病の総合防除技術および防除体系の構築を支援するマニュアル
要約 イネ縞葉枯病を効果的に防除するためには、媒介虫を対象とした薬剤防除、抵抗性品種の利用、圃場管理を産地の特徴に応じて組み合わせることが重要である。技術を取りまとめたイネ縞葉枯病の総合防除マニュア...
要約 オオバ(青シソ)生産で大きな問題となるシソモザイク病と、その媒介虫シソサビダニに対して、これら病害虫の発生生態等に基づき、収益性を確保しつつ被害を大幅に抑制できる総合防除体系を解説するマニュアル...
イチゴ苗表面の病害虫を防除できる蒸熱処理装置とその利用マニュアル
要約 水蒸気(蒸熱)によりイチゴ苗の表面に寄生した病害虫を防除するための装置であり、ポータブル型と大型の2種類のタイプがある。本装置により、イチゴ苗による施設内への防除困難な病害虫の持ち込みを防ぐこと...