要約 「悠白」と「サラホワイト」は加工品の臭いや黄変の原因となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレートを含まないF1品種である。「悠白」は漬物原料用に、「サラホワイト」は大根おろし等の生食...
SSRマーカーに基づく主要ナシ母本の近縁度および近交度の推定
要約 SSRマーカーに基づく近縁度および近交度の最適な推定法を選定して、ナシ育種母本を評価すると、在来品種間で潜在的な類縁関係が存在することと、交雑育種開始初期より近親交配が生じていることが示唆される...
要約 次世代型DNAシーケンサーを用いて取得したネギの5.5万の独立遺伝子配列には、2,000以上のSSRが含まれるとともに、系統間の配列比較からDNA多型を検出することにより効率的にDNAマーカーを作成できる。 キー...
要約 ナス系統LS1934が有する半枯病抵抗性は第2染色体末端の遺伝子座FM1によって支配されている。同遺伝子座は2つのSSRマーカーによって選抜可能である。 キーワード ナス、半枯病抵抗性、土壌伝染性病害、育種選...
要約 ニホンナシの収穫期マーカーPPACS2とBGA35は、実生集団において実用的な効果を示すことから育種実生の早期選抜に利用できる。これらのマーカーの間に交互作用が認められないため、効果を集積することが可能...
要約 ニホンナシ「おさ二十世紀」、「南水」および「巾着」の第11連鎖群上部末端に位置するDNAマーカーは、ニホンナシ黒斑病感受性と連鎖しており、黒斑病抵抗性を持つ個体の選抜に利用できる。 キーワード ニホ...
要約 リンゴの親水性抗酸化能(H-: Hydrophilic, H-ORAC値)と機能性成分のプロシアニジンを測定する。加工用品種は、H−ORAC値で約4.3倍、プロシアニジン量で約3倍生食用品種よりも高く、H−ORAC値とプ...
要約 ササゲ育種や研究への遺伝資源の利用の活性化のため、ササゲ遺伝資源の子実品質関連形質(計27形質)について、各形質の多様性の幅や特徴的な形質を有する遺伝資源を明らかにし、検索機能付きデータベースを...
要約 ヤマノイモ (Dioscorea) 属作物の一種であるD. cayenensisのゲノムDNAより探索した単純反復配列 (SSR) 領域を増幅する90個のマーカーを作成した。これらのマーカーはアフリカで栽培されて...
要約 ブラジルのダイズ品種FT-Abyaraから単離された耐塩性遺伝子(Ncl)は、植物体地上部のNa+、K+、Cl−の濃度を同時に抑制する。DNAマーカー選抜や形質転換の育...
トマトの高品質多収育種のためのゲノム情報に基づく高精度形質予測
要約 ゲノム全体に配置したDNAマーカー情報に基づく形質予測モデルおよび交雑後代のゲノム構成コンピューターシミュレーションによって、トマトの果実糖度と果実収量を同時に向上させる育種過程を高精度に予測で...
トビイロウンカの吸汁を阻害する栽培イネの遺伝子(BPH26)を特定
要約 インド型のイネ品種から、イネの重要害虫であるトビイロウンカに対して抵抗性を示す遺伝子BPH26(ビーピーエイチ26)を単離した。BPH26遺伝子を導入したイネでは、トビイロウンカは口針を...
熱帯地域のイネ主力23品種における高温感受性と開花時刻の比較
要約 熱帯地域でのイネ主力23品種について開花時の高温感受性と開花時刻を比較すると、高温感受性には大きな品種間差がみられるが、開花時刻に関しては品種間に大きな差がなく、早朝開花性を有する品種は存在しな...
乾燥・低温ストレス環境下におけるイネの代謝関連遺伝子の転写制御の重要性
要約 乾燥・低温ストレス環境下のイネにおける単糖の蓄積量の増加には、デンプン分解、スクロース代謝、グリオキシル酸回路等の酵素遺伝子の転写制御が関与していることが示唆される。また、植物ホルモンであるア...
熱帯のイネ品種の遺伝的背景を持つ早朝開花性準同質遺伝子系統の育成
要約 インド型品種IR64を遺伝的背景にイネ野生種Oryza officinalisに由来し第3染色体に座乗するQTL(qEMF3)を導入した準同質遺伝子系統IR64+qEMF3は、IR64に比べ熱帯での圃場条件では...
要約 生物研などが参加した国際コンソーシアムは、イネゲノムの40倍もあるコムギゲノムの塩基配列の概要を明らかにし、コムギの様々な特徴を決定する遺伝子を約12万個見出した。これにより、農業上有用な特性に関...
要約 温暖化への適応対策として、高水温下でも生残率の高い系統魚を開発することが、斃死を軽減させるための有効な対策の一つと考えられる。本県で飼育してきたヒラメ系統魚の中には、高水温期の低酸素状況下にお...
要約 ニホンウナギ(Anguilla japonica)の遺伝子の目印となる2,787個のDNAマーカーを開発し、これらのDNAマーカーの染色体上の位置を明らかにすることで、遺伝連鎖地図を作製することに成功しました。今回の成果...
要約 スギの育種促進のために遺伝子情報、遺伝子地図、形質データなどのゲノム情報の基盤整備を行いました。これらの情報を用いてスギの優良な苗木を若木のうちから効率的に選抜できるモデルを構築しました。 背...
スギの器官別発現遺伝子の情報を統合 ~スギの品種改良の高速化に向けて~
要約 スギについて、器官別、時期別に発現している遺伝子の情報を網羅的に収集し、それらの情報を統合することにより、ゲノム情報を活用して優良個体選抜のための特性評価に要する期間を短縮する、育種の高速化を...