要約 新たに取得したダイズ紫斑病菌のゲノム配列は、完成度が高く、ダイズ紫斑病菌の病原性関連遺伝子等の研究、分子生物学的情報に基づいた病害診断技術の開発などに利用できる。 キーワード ダイズ ダイズ紫斑...
国内で有効なダイズ茎疫病抵抗性遺伝子を有する育成系統を選抜できるDNAマーカー
要約 国内のダイズ茎疫病菌株に広く効果的な抵抗性を示す「すずみのり」は第三染色体短腕に抵抗性遺伝子RpsT1、RpsT2、RpsT3を保有する。3遺伝子を挟むDNAマーカー(BARCSOYSSR_03_209とBARCSOYSSR_03_385)は「す...
国内野生種に由来する高度なサトウキビ黒穂病抵抗性を選抜できるDNAマーカー
要約 飼料用サトウキビ品種「やえのうしえ」の高度な黒穂病抵抗性は、国内野生種「西表8」に由来する寄与率の大きいひとつのQTLに支配され、STSマーカーを用いて選抜できる。 キーワード サトウキビ、黒穂病抵抗...
ニホンナシ育種における黒斑病抵抗性実生の選抜を効率化するDNAマーカーセット
要約 黒斑病感受性と連鎖する2種類のDNAマーカーは、ニホンナシ黒斑病感受性品種に特異的なバンドを増幅できる。本マーカーセットにより検出される特異的なバンドを利用することで、幅広いニホンナシ間の交配にお...
安定して強い根こぶ病抵抗性を有するナバナ品種「CR早生-B1」
要約 「CR早生-B1」はハクサイ由来の抵抗性遺伝子座の導入により育成された安定して強い根こぶ病抵抗性を有するナバナ品種である。既存の在来品種と同等の収量性および食味を持つ。 キーワード ナバナ、アブラナ...
Dickeya chrysanthemiによるジャガイモ黒あし病の発生
要約 2017年に北海道後志地方のばれいしょ生産ほ場で発生したジャガイモ黒あし病の病原細菌は、Dickeya chrysanthemiである。本細菌が黒あし病を引き起こすことは初知見である。 キーワード 種いも伝染性、細菌病...
根こぶ病に強い暖地および温暖地向けナタネ品種「CRななしきぶ」
要約 「CRななしきぶ」は暖地および温暖地向けの無エルシン酸品種であり、栽培特性は「ななしきぶ」とほぼ同じである。ハクサイから導入した根こぶ病抵抗性を備えており、根こぶ病発生圃場において強い抵抗性を発...
リンゴ斑点落葉病の罹病性原因遺伝子Altを識別できるDNAマーカー
要約 リンゴ斑点落葉病の罹病性原因遺伝子Altに特異的な多型を検出できるプライマーを用いたPCRによりAltの有無を判別できる。本手法により、罹病性個体の効率的な淘汰が可能となり、抵抗性品種育成が促進される...
トマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子TYNBS1
要約 トマトのTYNBS1遺伝子はトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子である。TYNBS1はcoiled-coil domainをN末端に有するNB-LRRタンパク質をコードする。 キーワード トマト黄...
要約 新規に開発したカンキツグリーニング病原細菌(CLas)培地により、人工条件下でCLasを再現性よく高効率に培養できる。さらに、本培地にオキシテトラサイクリンを添加することで、CLasの増殖促進作用が認められ...
要約 アワノメイガやコナガの匂い物質結合タンパク質遺伝子クラスターの構造を解明し、チョウ目昆虫のゲノムデータと比較することにより、ある特定の種で重複・欠失していること遺伝子を同定でき、種特異的な機能...
DNAマーカーによるネギネクロバネキノコバエの近縁他種からの識別法
要約 種特異的プライマーを用いたPCRにより、国内で新規発生したネギネクロバネキノコバエを国内既知害虫種から迅速に識別する手法である。 キーワード クロバネキノコバエ、種特異的プライマー、分子系統解析 背...
要約 豚NLRP3遺伝子の2906番目の一塩基多型(A2906G)は、細菌感染症に対するワクチン接種後の有効性と関連しており、この多型を種豚選抜時のDNAマーカーとすることで、ワクチン応答能を指標とした豚の抗病性改良が...
「サチユタカ」に難裂莢性を導入した大豆新品種「サチユタカA1号」
要約 「サチユタカA1号」は、近畿中国地域の主力品種「サチユタカ」に難裂莢性を導入した品種で、成熟期・品質などの特性はほぼ同じである。成熟しても裂莢しにくいので、収穫ロスが少なく、実質的に多収となる。...
日本のムギ類に感染するPolymyxa graminisの系統と感染ウイルス種
要約 日本のコムギとオオムギの根に感染しているPolymyxa graminisのrDNA-ITS配列は、Ia、Ib、IIa系統(リボタイプ)に類別される。日本のコムギからは主にリボタイプIbのP. graminisが検出され...
要約 寄生蜂個体をキレックス溶液中で24時間以上加温した後、短時間加熱することにより、塩基配列が解読可能なDNAを抽出できる。この処理による個体の触角、翅などの形態的な変化はほとんど認められず、DNA抽出し...
「エンレイ」に難裂莢性を導入した大豆新品種「えんれいのそら」
要約 「えんれいのそら」は、北陸地域の主力品種「エンレイ」に難裂莢性を導入した品種であり、収量損失が少なく実質的に増収する。それ以外の生態・形態的特性および品質特性は「エンレイ」とほぼ同じであるが、...
ダイズさび病に高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ
要約 ダイズさび病に抵抗性を示す4種の判別品種を含む7品種は、さび病抵抗性遺伝子Rpp1、Rpp1-b、Rpp2、Rpp3の1つを保有する。高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ。DN...
要約 愛知県河口域のノリ漁場でしばしば発生するバリカン症の原因を明らかにするため、西尾漁場及び野間漁場でバリカン症発生モニタリングを行った。その...
要約 ニホンナシ「おさ二十世紀」、「南水」および「巾着」の第11連鎖群上部末端に位置するDNAマーカーは、ニホンナシ黒斑病感受性と連鎖しており、黒斑病抵抗性を持つ個体の選抜に利用できる。 キーワード ニホ...