要約 qSOR1は根張りを制御するイネの新規遺伝子である。qSOR1は根を土壌表面に伸長させ、塩害水田で起こる土中の酸欠による被害の軽減に有効であり、塩害水田に適した品種の開発に利用できる。 キーワード 根系、...
地球温暖化による穀物生産被害は過去30年間で平均すると世界全体で年間424億ドル
要約 過去30年間(1981-2010年)の温暖化による主要穀物の世界の平均収量の低下は、トウモロコシ4.1%、コムギ1.8%、ダイズ4.5%と推計される。また、推計された生産被害額は合計で年間424億ドル(トウモロコシ223億ド...
複数の気象機関の季節予測データを利用した新たな穀物収量予測手法
要約
関東の稲・麦・大豆の水田作経営がオペレータ1人で耕作できる面積の到達点
要約 現状の土地条件と技術体系を前提とした場合、関東の平坦水田地帯における稲・麦・大豆作経営がオペレータ1人で耕作できる上限面積は39haである。この面積を上昇させるには、特に大豆のは種、小麦の収穫、乾...
要約 土壌中の磁性体成分量を測定することにより、植物試料に混入した土壌量を簡易に推定できる。磁性体成分量は植物試料中に含まれる放射性セシウムが土...
南方さび病に強い飼料用トウモロコシ一代雑種の新親品種「Mi29SRR」
要約 飼料用トウモロコシの親品種「Mi29SRR」(エムアイニジュウキュウエスアールアール)は、九州での早晩性が"中生の早"の自殖系統で、南方さび病抵抗性が強く、採種性に優れる。南方さび病抵抗性の一代雑種(F
要約 ブラジルのダイズ品種FT-Abyaraから単離された耐塩性遺伝子(Ncl)は、植物体地上部のNa+、K+、Cl−の濃度を同時に抑制する。DNAマーカー選抜や形質転換の育...
要約 生物研などが参加した国際コンソーシアムは、イネゲノムの40倍もあるコムギゲノムの塩基配列の概要を明らかにし、コムギの様々な特徴を決定する遺伝子を約12万個見出した。これにより、農業上有用な特性に関...
要約 イネの根を深い方向に伸ばす遺伝子を発見した。根の張り方が浅いイネに本遺伝子を導入すると、根が深くまで伸び、干ばつに強くなることが実証された。 キーワード 干ばつ耐性、深根性、量的形質遺伝子座、重...
放射性セシウムを含む玄米配合飼料を給与したブタ体組織の放射性セシウム濃度
要約 暫定許容値未満の放射性セシウムを含む飼料用玄米を70%配合した飼料を体重約28kgの肥育前期豚に3週間給与すると、飼料中の放射性セシウムが体組織に移行する。その濃度は給与飼料中の濃度よりも低値を示し、...
世界の主要生産地域における過去25年間の主要作物の推定収量データベース(全球作物収量データベース)
要約 世界の主要生産地域における1982~2006年の主要4作物(トウモロコシ、コメ、コムギ、ダイズ)の推定収量データベースを約120kmのメッシュごとに整備しました。 背景・ねらい 世界を対象とする作物収量デー...
衛星リモートセンシング技術を用いて米国トウモロコシ単位収量を広域把握する
要約 高頻度観測衛星センサ(MODIS)によって観測された植生指数(WDRVI)のトウモロコシ絹糸抽出期7~10日前の値が単位面積あたりの子実収量と高い相関関係を示すことを発見し、アメリカコーンベルトのトウモロコシ...
要約 中国における化学肥料の利用と中国のし尿、畜頭あたりの1日に排泄する、養分含有率を用いて、肥料資源量と農作物生産量からみかけの養分収支を算出した結果、穀類への化学肥料施肥と穀粒の生産で見た収支は...
ArcGIS上で利用可能な飼料作物・作型適地判定・マップ化システム
要約 指定した地域、栽培期間を対象に有効積算気温や発育指数(DVI値)を算出し、単一飼料作物や多年多作を含む飼料生産体系の適地判定を行うシステムである。指定時点の有効積算気温・DVI値や、収穫が可能となる日...
要約 ニホンナシから単離した8種類の新規レトロトランスポゾンは、約9kbpのコピア型の遺伝子配列を持ち、構造的に2種類に大別できる。蛍光 in situ ハイブリダイゼーション解析から、数十のコピーが染色体に散在...
オオムギ完全長cDNA 24,783配列をデータベースから公開
要約 全ゲノム情報が解読されていないオオムギから大規模な完全長cDNAライブラリーを構築し、このうち代表的な24,783のcDNAの全長配列を解読した。本配列は各遺伝子の機能情報と共に生物研のウエブサイトから公開...
飼料作物病害標本データベースの作成と飼料作物病害図鑑による公開
要約 畜産草地研究所で保管する飼料作物病害さく葉標本の病名、採集地等の情報をデータベース化し、これをインターネット版飼料作物病害図鑑で公開する。この図鑑には主要病害の病徴、病原菌、生理・生態および防...
汎用GISを利用した飼料生産支援用データベースの構築と運用方法
要約 市販汎用GISとExcelを用いて大規模飼料生産における作業計画の策定、指示書の作成、各種集計作業を効率的に行うことができるシステムを実証した。GPSロガーによる作業履歴の電子化も可能であり、広域かつ分...
プロファイリングによる暖地・温暖地向きトウモロコシ親系統の系列分け
要約 プロファイリングによる系列分けは暖地・温暖地向きトウモロコシ親系統にも有効で、親系統間の近縁関係を正確に把握できる。この方法で、晩播用デント種と春播き用デント種は別系列となり、両系列間の交配に...
圃場情報および利用管理の一元化はコントラクタの収穫作業効率を改善させる
要約 分散圃場の収穫を担うコントラクタでは、圃場情報および利用管理の一元化を行うことにより収穫機械の圃場間移動距離と圃場間移動時間が短縮され、収穫作業効率(圃場間移動効率)が改善する。 キーワード コン...