摘要 調査地域におけるニホンジカの個体分布および雌雄のホームレンジサイズを調査した。スポットライトセンサスの結果,シカは少数で行動し,若齢造林地周辺でメス個体の利用頻度が高いこと,オス個体の中には交...
摘要 ニホンジカの個体群動態をモニタリングしながら変動を予測するモデルを開発することを目的とした。Leslie(1945)の射影行列(projection matrix)を用いて,齢別生存率と齢別出生率の変化が個体群構成にどのよ...
被害発生過程におけるシカ等の生態・行動パターンの解明(729)
摘要 ニホンジカによる農林業被害発生機構を明らかにするための基礎調査として食性分析を行い,被害情報データベースを作成して民有林・国有林における被害動向を明らかにした。胃内容物中には,13科20種の葉,3科...
摘要 竹筒営巣性ハチ類を生物多様性評価の指標群集として利用するために,竹筒トラップでその生息状況を調べた。春から梅雨明けまでの期間に較べて,梅雨明け後から秋までの期間のほうが営巣が多かった。しかし,...
暖温帯の野崎島に生息するニホンジカの行動生態学的研究(726)
摘要 暖温帯に属する西南日本のニホンジカ個体群にみられるオスジカの交尾戦術ついて明らかにした。毎年11月に区画法を用いて生息個体数を調査した結果,1997年に537頭,1998年に521頭とほぼ横這いであったが,19...
九州地域の森林におけるカラ類等の鳥類と昆虫類との相互作用(724)
摘要 照葉樹二次林におけるカラ類の繁殖とその餌となる森林昆虫現存量との関係を調査し,他の地域との比較を行った。照葉樹林のカラ類では繁殖開始が早く,一腹卵数が少なく,2回目の繁殖を行うつがいの割合が高...
摘要 ガイマイツヅリガは東南アジアなど熱帯から亜熱帯地域で大きな問題となる貯穀害虫である。我が国でも沖縄本島の精米工場などで問題となっており、沖縄以外での害虫化の可能性を検討するため、本種の生理・生...
摘要 各地で広葉樹の造林地が増えてゆくと予想されるが、これまで大規模な広葉樹の造林は実施されていなかったので、どのような害虫が発生するのか懸念されている。また、森林管理にあたっては省力化や環境への配...
摘要 人工林、天然林、自然公園、耕作地、住宅地などの異なる環境における生物の多様性を評価する指標生物として、膜翅目ハチ類を選定した。ハチ類のうち、天敵として重要なカリバチ及び植物の結実更新に重要なハ...
社会性狩りバチ類の個体群動態の記述と密度制御機構の解明(782)
摘要 野外における社会性狩りバチ類の生息場所や生息密度の変動を解明するために、誘引トラップでスズメバチ類を採集して、創設メスの受精状態と卵巣発達経過、スズメバチネジレバネの寄生率などを調べた。全国の...
摘要 農林業被害をもたらすシカ等個体群の動態については、生息地の環境的・生態的条件とその変化(分断、隔離、配置等)の影響が指摘されてきた。しかしながら、農林業被害の回避・防除技術を確立するために必要...
暖温帯の野崎島に生息するニホンジカの行動生態学的研究(783)
摘要 調査地である長崎県五島列島野崎島では、奈良公園や金華山にみられるテリトリーやハーレムよりもルーズなdominance areaが形成されることがこれまでの研究から明らかにされてきた。10年度実...
大型草食獣が暖温帯の植生に及ぼすインパクトの評価と軽減(781)
摘要 スズタケを指標植物にしてニホンジカが植生に及ぼすインパクトを評価した。1972年に設定されたスズタケ刈り払い試験区に2箇所、無処理区に4箇所、スズタケ群落内に1箇所調査区を設け、それぞれ刈り払...
摘要 熊本県産のニホンジカの個体群特性について調査した。7年2~3月にかけて熊本県八代郡、球磨郡内9町村で合計172個体(オス87、メス85)が捕獲され、第一切歯を用いて年齢を査定した。最高死亡年齢...
九州地域の森林におけるカラ類等の鳥類と昆虫類との相互作用(779)
摘要 照葉樹二次林内の調査区25haにカラ類用巣箱100個を架設し、巣箱で繁殖したシジュウカラのつがいを対象に親鳥による雛への給餌行動を記録・解析した。調査地では餌の66%がチョウ目幼虫によって占め...
摘要 1998年1月から12月までの間に、虫害15種21件、獣害1種1件、および病害16件の発生情報が寄せられた。虫害ではクスサンの発生が各地で目立ち、獣害では長崎県福江島でタイワンリス被害が発生し...
摘要 オオゾウムシによる木材の穿孔被害回避の指針を得るため、本種の産卵時期、発育期間、成虫の発生時期等を調査した。大分県九重町の調査林分では、本種の産卵は4月下旬に始まり、6~7月にピークとなり、8...
摘要 1997年1月から12月までの間に、虫害21種24件、獣害2種12件、および病害21件の発生情報が寄せられた。吉無田試験地で長期モニタリングを続けているスギザイノタマバエの発生数は、例年通り、...
摘要 前年夏にオオゾウムシに産卵された丸太の回収調査の結果、多くの個体が産卵翌年の夏以降に羽化脱出することが確認された。産卵翌年の11月時点でも材内には幼虫が見られたがその数は少なく、産卵2年後の羽...
九州地域の森林におけるカラ類等の鳥類と昆虫類との相互作用(797)
摘要 照葉樹二次林に100個のカラ類用巣箱を架設し、そこで繁殖するシジュウカラの繁殖生態と餌となる森林昆虫の発生量との関係を調査した。調査地における一腹卵数はやや少なかったが、1繁殖期のデータだけで...