摘要 カンキツグリーニング病の病原検出法の簡易化,低コスト化のため,モノクローナル抗体の作出を試みたが,完全なモノクローンは得られなかった。同時に作製したポリクローナル抗体は非特異反応が強く現れたも...
摘要 ミカンキジラミの石垣島内での発生消長は捕獲個体数は春季に多い傾向があったものの特徴的な一定の傾向は認められなかった。ミカンキジラミに寄生する2種の寄生蜂が発見されたが,寄生率自体は低く,寄生率...
被害発生過程におけるシカ等の生態・行動パターンの解明(832)
摘要 被害情報データベースを作成するため民有林・国有林における被害動向を把握しその特徴を明らかにした。シカ被害調査のためのチェックシートを作成し,九州森林管理局,森林開発公団九州事務所,各県の林務課...
摘要 鹿児島県でキオビエダシャクが発生してイヌマキに大きな被害を与えた。宮崎県でニホンザルによるクヌギ被害,佐賀県でノウサギによるヒノキ被害が発生した。大分県でヒノキ苗畑にペスタロチア病が発生した。...
摘要 ガイマイツヅリガは東南アジアなど熱帯から亜熱帯地域で大きな問題となる貯穀害虫である。我が国でも沖縄本島の精米工場などで問題となっており、沖縄以外での害虫化の可能性を検討するため、本種の生理・生...
摘要 調査地域におけるニホンジカの個体分布および雌雄のホームレンジサイズを調査した。スポットライトセンサスの結果,シカは少数で行動し,若齢造林地周辺でメス個体の利用頻度が高いこと,オス個体の中には交...
摘要 ニホンジカの個体群動態をモニタリングしながら変動を予測するモデルを開発することを目的とした。Leslie(1945)の射影行列(projection matrix)を用いて,齢別生存率と齢別出生率の変化が個体群構成にどのよ...
摘要 ガイマイツヅリガは熱帯から亜熱帯地域で大きな問題となる貯穀害虫であるが、わが国でも沖縄に侵入し、問題となり始めた。こうした状況をふまえて、本種の貯穀害虫としての性質について検討を行った。その結...
熱帯・亜熱帯における資源作物遺伝資源の特性評価と利用技術の開発
摘要 熱帯・亜熱帯地域には不良環境耐性、病害虫抵抗性、機能性・薬用成分等の有用特性を備えた遺伝資源が豊富に存在している。しかし、地域開発によってこうした遺伝資源は消滅しつつあり、その収集保存、特性解...
八重山諸島におけるコナガとその寄生性天敵の発生動態の解明(57)
摘要 キャベツを周年作付けした圃場の近くでは,圃場のキャベツの現存量にほぼ依存した数のコナガ成虫が性フェロモン粘着トラップで捕獲されたのに対し,キャベツ圃場から離れた場所では性フェロモン粘着トラップ...
摘要 ニホンジカでは日本の南北の地域個体群間で個体群動態や食性、個体の行動圏、生息地の利用様式等に変異があることが予想されている。シカ個体群および生息地としての森林の適正な管理、また農林業被害の防除...
摘要 本課題では、ニホンジカの個体群動態をモニタリングしながら、その変動を予測するモデルを開発することを目的としている。研究終了時には以下の成果を得ることとする。(1)日本の最南域に生息するニホンジ...
摘要 九州管内の5ヵ所の試験地(都市の住宅地,都市近郊の公園,農山村の小規模な住宅地,スギ人工林,照葉樹天然林)に竹筒トラップを設置して,竹筒内に営巣するハチの種類と営巣数を調べた。その結果,スギ人...
摘要 調査地選定のため,各地の広葉樹幼齢造林地で虫害状況を観察した。そのうち,支所実験林内のケヤキ造林地に調査区を設けて全立木916本の虫害の有無を調査した。クワカミキリ被害木は253本(27.6%),クワカ...
摘要 竹筒トラップを用いてハチの営巣時期及び羽化時期を調査した。スダレ型よりも束型のトラップのほうが利用されやすかった。3月にトラップを設置して,営巣が確認されたのは主に5月以降であった。営巣した種...
暖温帯の野崎島に生息するニホンジカの行動生態学的研究(829)
摘要 交尾期の行動観察の結果、これまで野崎島でみられていた「dominance area」は形成されず,mating systemは不安定なものとなった。メスの数が減少したため,「dominance area」に留まることで得られる交尾成...
大型草食獣が暖温帯の植生に及ぼすインパクトの評価と軽減(827)
摘要 ニホンジカの採食によって森林の構成が変化しつつある自然林を対象にして,インパクトの発現状況を明らかにし,大型草食獣のインパクト下にある自然林の保全指針を策定することを目的とした。宮崎県椎葉村に...
九州地域の森林におけるカラ類等の鳥類と昆虫類との相互作用(825)
摘要 立田山の照葉樹林における鳥類の個体数,種数ともに冬期に増加するという,照葉樹林の一般的なパターンと一致した。また,データをもとに算出した多様性指数は夏期には2.2-3.1,冬期で2.3-2.6となり差がある...
摘要 森林病虫獣の発生情報を収集した。虫害は12種17件の報告があった。宮崎県でヤシオオオサゾウムシ被害が発生し,鹿児島県でカシノナガキクイムシに寄生されたマテバシイが大量に枯死した。獣害はニホンジカと...
摘要 立田山実験林において台風による撹乱前後の鳥類群集を比較した。台風より林冠木の13.6%が枯死,72.7%が幹折れ・根返り・重度の落葉などの損傷を受けた。撹乱直後の冬期には種数には変化は見られなかったが...