要約 「十育147号」の成熟期は、「エリモショウズ」や「きたのおとめ」より早い“早の晩”で、落葉病・茎疫病(レース1)・萎凋病に対して抵抗性である。開花期頃の低温に対する抵抗性は“やや強”で「エリモショウズ...
基準品種の不稔歩合平均値を用いた水稲耐冷性「極強」以上の判定手法
要約 耐冷性検定において、基準品種の不稔歩合平均値とそれに対応した各品種の不稔歩合との関係を複数年にわたり比較することで、明瞭な耐冷性の判定が可能である。この手法での耐冷性「極強」以上での強弱判定に...
要約 イネ葯の小胞子期に特異的に蓄積し、低温により顕著に蓄積量が低下する糖タンパク質を見出し、サチラーゼと同定、遺伝子を単離した。イネ葯サチラーゼ遺伝子は低温により発現が抑制されることから、葯に特異...
要約 穂いもちの多発した水田圃場を航空機搭載ハイパースペクトラルセンサ(HSS)で計測することにより、506.44±8.56 nm と708.57±8.88 nmバンドの比演算値から穂いもち被害度を精度良く評価できる。また、航空写真...
耐冷性・耐病性に優れる良質・良食味水稲新品種候補「岩手68号」の採用
要約 「岩手68号」は岩手県では“中生の中”の粳系統である。耐冷性・穂いもち圃場抵抗性は「あきたこまち」より強く、多収である。品質・食味は「あきたこまち」と同等であり、耐冷性・耐病性に優れる良食味品種と...
耐冷性・耐病性に優れる良質良食味水稲新品種候補「岩手68号」の育成
要約 「岩手68号」は「あきたこまち」熟期よりやや遅い‘中生の中’の粳米系統である。耐冷性‘極強’、穂いもち圃場抵抗性‘強’で、強稈、多収、品質・食味は「あきたこまち」並に優れることから、岩手県の奨励品種に...
要約 2003年の穂いもち多発要因の一つとして,転作復元圃場における穂いもち発生の危険性が明らかとなった。大豆作からの転作復元初年目では穂いもち多発の危険性が極めて高く,2年目以降になると,その危険性は...
低温に特異的に応答するイネ S- アデノシルメチオニン脱炭酸酵素遺伝子
要約
要約 障害型冷害によって不稔が発生した飼料イネは硝酸態窒素濃度が上昇する傾向にあるが、窒素多量施用条件下においても極めて低い水準に留まる。 キーワード 飼料利用、飼料イネ、ウシ、粗飼料、硝酸態窒素 背...
要約 「山形84号」は熟期が早生の低アミロース米である。「はえぬき」並の良食味で、収量は「はなの舞」に優り、品質もやや優る。2004年度から山形県で山間から中山間地域を対象に認定品種として採用する。 キー...
要約 寒冷地黒ボク土畑地で堆肥を施用することにより地温が上昇する。その上昇の程度は堆肥の施用量が多いほど大きい。これは、堆肥施用によって土壌表層での毛管水の連絡が切断されやすくなることに、その一因が...
心白発現の良好な酒造好適米水稲新品種候補「山形酒86号」の育成
要約 「山形酒86号」は熟期が中生の晩、障害型耐冷性が“極強”、心白発現が安定して良好な酒造好適米である。「出羽燦々」に比較し、収量性はやや低いものの玄米品質は明らかに優り、醸造特性は並である。 キーワ...
要約 葉いもち接種前20日間における日平均気温20℃以下の積算冷却度により、イネの葉いもちに対する感受性を評価できる。水稲早期警戒システムホームページ上で、東北地方のイネの葉いもち感受性の評価を公開して...
要約 恒温深水処理での障害不稔発生に基づき、幼穂の発育ステージを示す有効積算気温ごとに冷却量に対する偏回帰係数を求め、重回帰モデルを作成すると、耐冷性の異なる品種の障害不稔割合も予測することができる...
冷害気象下の「コシヒカリ」の移植と直播の作期による気象条件と収量・品質変動
要約 H15年の冷害気象条件下で、晩生品種「コシヒカリ」の作期の違いによる登熟温度(出穂後40日間の平均気温)の変動幅は16~21℃であった。主な低収要因は、籾数及び日射量の低下による千粒重の減少及...
平成15年の不稔歩合は減数分裂期15日間の冷却量と関係が高かった
要約 平成15年の水稲冷害において、花粉母細胞分化期から減数分裂盛期の期間が長くなった場合には、減数分裂期10日間の冷却量を指標とするよりも、減数分裂盛期前10日~後4日間の15日間冷却量を指標とした方が不...
黒ボク土壌水田でのベントナイト施用による畦畔漏水防止と水温上昇効果
要約 水田畦畔1m当り8kgのベントナイト施用により、畦畔漏水が減少し、日減水深は50%程度に減少する。このことから、灌漑回数が半減し、平均水温で0.4℃の水温上昇が認められる。また、水管理に要する労働時間は...
要約 障害型冷害によって不稔が発生した飼料イネは硝酸態窒素濃度が上昇する傾向にあるが、窒素多量施用条件下においても極めて低い水準に留まる。 キーワード 飼料利用、飼料イネ、ウシ、粗飼料、硝酸態窒素 背...
要約 水稲の障害不稔に対する危険度は、幼穂伸長モデルによる危険期の特定とその期間の冷却量を求めることで、予測できる。 キーワード 水稲、障害不稔、幼穂伸長モデル 背景・ねらい 水稲の障害不稔は、低温が長...
要約 「夢あおば」は寒冷地南部では早生の晩に属する粳種で、中稈、穂重型の稲発酵粗飼料向き系統である。中生の主力品種の刈り取り前に稲発酵粗飼料用として収穫が可能で、耐倒伏性が強く、湛水直播栽培に適する...