オーチャードグラス黄さび病(仮称)の新発生と抵抗性の系統間差異
要約 北海道、岩手、宮城、福島、栃木各県の牧草地、道路法面等のオーチャードグラスにおいて、本邦未報告のさび病の一種、黄さび病(仮称、英名:Yellow Rust)が発生している。本病への抵抗性には品種・系統...
不耕起大豆栽培におけるカバークロップとしての冬作大麦の雑草抑制効果
要約 冬作大麦をカバークロップとして栽培すると、次作の不耕起大豆栽培において雑草を抑制する効果がある。この抑草効果は主として一年生夏雑草の出芽抑制に由来する。 キーワード ダイズ、カバークロップ、不耕...
要約 麦芽α-アミラーゼ活性には大きな品種間差異があり、低蛋白質系統「大系HL138-8-5」やその後代系統のα-アミラーゼは高活性である。高α-アミラーゼ特性は、高ジアスターゼ力、低麦汁β-グルカンなどの好ましい...
早生・短強稈・多収で精麦白度が高い大麦新品種「シルキースノウ」
要約 「シルキースノウ」は、播性Ⅳの秋播型の早生で、短強稈で耐倒伏性に優れた並性六条大麦である。大麦縞萎縮病Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型に極強の多収品種であり、硝子率がやや低く、精麦白度が高い。栃木県で奨励(認定)...
多収でオオムギ縞萎縮病に強い焼酎醸造用二条大麦新品種「はるしずく」
要約 二条大麦新品種「はるしずく」は、オオムギ縞萎縮ウイルス系統Ⅰ型とⅢ型及びうどんこ病に抵抗性で、短稈で穂数が多く多収である。軟質で精麦白度が高く、精麦品質が優れる。澱粉含量は多く、焼酎醸造適性が高...
要約 麦芽α-アミラーゼ活性には大きな品種間差異があり、低蛋白質系統「大系HL138-8-5」やその後代系統のα-アミラーゼは高活性である。高α-アミラーゼ特性は、高ジアスターゼ力、低麦汁β-グルカンなどの好ましい...
要約 栽培イネ、コムギなど8種の植物に生息する細菌約15,000株の定性・定量的解析を行い,それらの情報をデータベース化した。この解析により,植物固有の細菌相の存在を明らかにするとともに,世界ではじめて栽...
トウモロコシ形状が黒毛和種去勢牛の産肉性および美味しさ成分に及ぼす影響
要約 黒毛和種去勢牛への加工形状の異なるトウモロコシ給与は、牛肉の美味しさ成分(グルタミン酸、イノシン酸)に影響することが明らかとなる。 背景・ねらい 家畜用飼料のトウモロコシは、1995年から圧ぺんや粉...
一工程混播播種機を使った飼料麦とイタリアンライグラスの混播栽培
要約 麦条播播種機の後部にイタリアンライグラス散播播種機を取り付けて、飼料麦とイタリアンライグラスを混播栽培すると、従来の方法と比べ、乾物収量は同等以上で播種作業時間を1/2~1/4に短縮できる。 キーワ...
作業競合を回避して実収量を高めるための飼料イネ生産体系の要点
要約 収穫時に「コシヒカリ」との作業競合がなく、1t/10a以上の乾物実収量を得たのは、直播栽培では「夢あおば」を用いて穂数が400本/㎡程度の時である。6月中旬の移植では、「クサユタカ」を用いた時であるが、...
要約 閉花受粉性小麦遺伝資源「U24」と開花受粉性品種との交配後代及び倍加半数体を用いて遺伝様式を調査した結果、「U24」の閉花受粉性は劣性3遺伝子による遺伝と推定され、その導入には半数体育種法が有効であ...
要約 大麦の精麦品質として重要な胚乳の硬軟質性には、胚乳細胞壁の主要な多糖であるβ-グルカンとアラビノキシランの含量が関与し、これらの含量が高いと胚乳が硬質化する。 キーワード オオムギ、精麦品質、硬軟...
在来のもち性大麦の澱粉糊化特性の系統間差および殻粒内外層間の差
要約 もち性大麦澱粉のRVA(ラピッドビスコアナライザー)による糊化特性には品種・系統間で明瞭な差が認められる。また在来品種に由来するもち性大麦系統の種子胚乳澱粉の糊化特性は一様ではなく、穀粒の内層と...
在来もち性大麦の澱粉糊化特性の系統間差および穀粒内外層間の差
要約 もち性大麦澱粉のRVA(ラピッドビスコアナライザー)による糊化特性には品種・系統間で明瞭な差が認められる。また在来品種に由来するもち性大麦系統の種子胚乳澱粉の糊化特性は一様ではなく、穀粒の内層と...
秋まき性が高い小麦を用いた大豆リビングマルチ栽培の雑草抑制効果
要約 大豆の播種適期に秋まき性の高い小麦を大豆と一緒に播種すると、小麦はリビングマルチとして地表面の被覆を早め、雑草を抑制したのち自然に枯死する。リビングマルチ栽培に加えて大豆播種後に除草剤を土壌処...
ビール大麦の殻粒SKCS硬度による極高ジアスターゼ系倒の選抜
要約 ジアスターゼ力が600WK/TNを超える極高ジアスターゼ系統は穀粒SKCS硬度が特異的に高い。極高ジアスターゼ系統は麦芽エキスが平均1%低くなるが、麦芽エキスが83%程度の「極高ジアスターゼ・高エキス系...
要約 試験用小型脱穀機を用い、扱き胴回転数1000rpm、脱穀時間5秒を1回として3~4回と脱穀回数を変えることで2回の脱穀では判別できない剥皮粒耐性品種の選抜が可能である。また、穀皮の貼付きの良い品種では剥...
被害粒の発生が少なく醸造品質の優れるビール大麦新品種「しゅんれい」
要約 ビール大麦新品種「しゅんれい」は、側面裂皮粒と凸腹粒の発生が少なく、多収で早播適応性を有する。オオムギ縞萎縮ウイルスⅠ型系統とうどんこ病に抵抗性で外観品質とビール醸造品質が優れる。福岡県で準奨...
大豆「リュウホウ」の連作畑における小粒化低減のための有機物施用効果
要約 「リュウホウ」の子実小粒化は豆腐破断強度を低下させるため、連作により小粒化した場合には、大麦すき込みや堆肥施用の有機物施用を行うことにより、粒大が増加し、豆腐加工適性が向上する。 キーワード ダ...
LCA手法による休耕地を活用した濃厚飼料供給システムの環境評価
要約 ライフサイクルアセスメント(LCA)手法を用い、国内畜産業への濃厚飼料供給システムを変更した場合の環境影響を評価した。米国産とうもろこしの一部を休耕地に作付けした大麦に代替えすれば、CO2換算量7.8...