日本のムギ類に感染するPolymyxa graminisの系統と感染ウイルス種
要約 日本のコムギとオオムギの根に感染しているPolymyxa graminisのrDNA-ITS配列は、Ia、Ib、IIa系統(リボタイプ)に類別される。日本のコムギからは主にリボタイプIbのP. graminisが検出され...
要約 播種から収穫まで耕起しない狭畦不耕起栽培は、慣行の耕起播種・中耕培土栽培と比較して、ダイズ白絹病の発生を減少させる。狭畦不耕起栽培による白絹病の抑制は中耕培土前の段階でも認められる。 キーワー...
要約 コムギ縞萎縮病抵抗性品種Ibisに由来する抵抗性遺伝子YmIbは染色体2D上に座乗する。抵抗性遺伝子近傍の4種類のDNAマーカーの中から、多型が得られるマーカーを選ぶことにより、本抵抗性遺伝子の戻し...
要約 硬質春まき小麦「Thatcher」の赤さび病抵抗性準同質遺伝子系統の本病発生程度および品質の評価結果から、北海道で赤さび病に対する有用遺伝子源として活用できるものはLr9、Lr18等を有する11...
オオムギ縞萎縮病抵抗性に関わるrym5座複対立遺伝子の判別DNAマーカー
要約 rym5座の縞萎縮病抵抗性を司るeIF4E遺伝子内の塩基配列変異をもとに開発したfra2Bマーカーは、Ⅰ型ウイルス抵抗性のrym5遺伝子、Ⅰ型とⅢ型に抵抗性のrym5a及びrym5b遺伝子、罹病...
葉枯病の不稔粒が少ない中生多収性のはとむぎ新品種候補「九州3号」
要約 はとむぎ「九州3号」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。耐倒伏性が強く、着粒数が多くて多収である。葉枯病には強く、葉枯病に起因する不稔粒の発生が少ない。製茶加工適性はよい。 キーワード ハ...
AHP(階層分析法)による大規模畑作経営の技術開発ニーズの評価
要約
要約 六条大麦「シルキースノウ」は「カシマムギ」に比較して収量は多収で、耐倒伏性に優れ、オオムギ縞萎縮病ウィルスⅠ・Ⅱ・Ⅲ型系統に抵抗性を有しており、栽培特性が優れている。また、精麦適性が優れるため、...
多収で葉枯病に強い温暖地、暖地向けはとむぎ新品種候補「あきしずく」
要約 はとむぎ「あきしずく」は熟期が中生で関東以南の栽培地域に適する。短稈で耐倒伏性が強く、茎数が多くて多収である。葉枯病に比較的強く、製茶加工適性はよい。 キーワード ハトムギ、中生、葉枯病、製茶、...
大粒で収量が多く醸造適性の優れる二条大麦新品種「サチホゴールデン」
要約 二条大麦新品種「サチホゴールデン」は、早生で千粒重が大きく整粒歩合が高く多収である。オオムギ縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型及びうどんこ病に抵抗性である。麦芽エキス及びジアスターゼ力が高く麦芽品質は...
要約 オオムギ雲形病では、レースにかかわらず、幼苗接種試験で抵抗性と判定された品種の多くが、圃場試験で出穂期以降に著しく発病する。このため、抵抗性品種育成のための評価は圃場試験を主体に行う必要がある...
要約 試験用小型脱穀機を用い、扱き胴回転数1000rpm、脱穀時間5秒を1回として3~4回と脱穀回数を変えることで2回の脱穀では判別できない剥皮粒耐性品種の選抜が可能である。また、穀皮の貼付きの良い品種では剥...
要約 試験用小型脱穀機を用い、扱き胴回転数1000rpm、脱穀時間5秒を1回として3~4回と脱穀回数を変えることで2回の脱穀では判別できない剥皮粒耐性品種の選抜が可能である。また、穀皮の貼付きの良い品種では剥皮...
要約 次作に対する肥効、菌根菌感染、根粒菌着生、ネグサレセンチュウ発生抑制から、エンバク(野生種)はダイズと、ヒマワリ、マメ科緑肥はタマネギ、トウモロコシと、シロカラシ、マメ科緑肥はテンサイと組み合...
春まき小麦のデオキシニバレノール(DON)汚染低減に向けた当面の総合的対策
要約 DON汚染低減のためには抵抗性品種の利用と早期播種が有効である。また、薬剤散布は開花始から1週間間隔での4回散布が有効である。粒厚選別、比重選別は製品中のDON汚染を低減する。 キーワード 春まき小麦、...
早掘りに向くでん粉原料用ばれいしょ新品種候補系統「北育5号」
要約 ばれいしょ「北育5号」はでん粉原料用系統で、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもつ。早掘り収穫のでん粉重は「コナフブキ」並で、「コナフブキ」よりも枯凋期が一週間ほど早い。でん粉品質は「コナフブ...
小麦品種の赤かび病抵抗性とマイコトキシン産生性とは相関しない事例
要約 赤かび病罹病小麦品種に産生されるトリコテセン系マイコトキシンの種類、産生量は、必ずしも赤かび病抵抗性程度とは一致しない。あやひかりは抵抗性が強くないが、マイコトキシンの一つデオキシニバレノール...
パキスタン大麦遺伝資源から得られた優性の大麦縞萎縮病抵抗性遺伝子
要約 パキスタンにおいて収集した大麦遺伝資源からこれまで明らかにされた遺伝子とは異なる単因子優性の大麦縞萎縮病抵抗性遺伝子を持つ六条・皮性・並性の系統が得られ、本病抵抗性品種育成に利用できる。 キー...
要約 小麦から、種子の休眠性やアブシジン酸感受性に重要な役割を果していると考えられているトウモロコシ等のVP1転写因子と相同のcDNAクローンを単離した。単離したcDNAは、全翻訳領域を含み、TaVP1遺伝子と命...
要約 根腐病菌を接種・培養したオオムギ培地の粉末を接種源に用いた地上部接種によるテンサイ根腐病(Rhizoctonia solani)に対する抵抗性検定手法を開発した。本手法では、従来の埋設接種より発病が遅れるが、接種...