簡易茎頂接ぎ木法によるパッションフルーツのウイルスフリー化技術
要約 簡易茎頂接ぎ木法により、トケイソウ潜在ウイルス(PLV)に感染したパッションフルーツ株からPLVフリー株を得ることができる。無菌操作や特殊な施設は不要なうえ、処理約2カ月後にはウイルス検定が可能で、現...
Xylella属細菌の感染植物を早期発見するためのPCR検定法
要約 Xylella属細菌は、世界的に分布が拡大している重要病原体であり、日本への侵入も警戒される。果樹類を中心に葉焼けや枝枯れなどの症状を引き起こすが、他要因による類似症との区別が必要であり、感染植物を...
カキから検出されるウイルス・ウイロイドと、カキ品種「麗玉」の生育不良
要約 カキの新品種「麗玉」は、一部の中間台木に高接ぎすると、接ぎ木不親和や樹勢低下を生じることがある。その原因の一つとして、特定のウイルスの関与が推察され、非感染の台木に接ぎ木することで被害を回避で...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導にアブシジン酸が関与する
要約 ウンシュウミカンでは低温によりCiFT遺伝子発現が増加して、花成誘導が起こる。この時、CiFT遺伝子の発現を高める内生アブシジン酸(ABA)含量も増加することから、ABAは花成誘導に関与する...
無病苗定植と圃場内および地域一斉防除によるグリーニング病の発生抑制
要約 カンキツグリーニング病常発地域において、無病苗の定植後に媒介虫ミカンキジラミの地域一斉防除と圃場内の慣行防除を継続すると、定植後5年経過してもシークワーシャーにおける同病の発生は低頻度にとどま...
カンキツ台木の枝内水分通導性を利用した樹冠拡大能力の早期予測法
要約 5か月齢の台木実生の枝内水分通導性は、その台木を用いたカンキツ樹の幹周と相関が高く、これにより台木として利用した場合の穂木品種の樹冠拡大程度を早期に予測することができる。 キーワード カンキツ、...
温州萎縮ウイルス感染樹からの無毒化個体作成に有効な抗ウイルス剤
要約 簡易茎頂接ぎ木法による温州萎縮ウイルスの無毒化において、ウイルス感染樹の伸長中の芽に週3回1000ppmの抗ウイルス剤foscarnetを塗布すると、無毒化個体の獲得率が高まる。 キーワード ウンシュウミカン、...
要約
コルヒチン処理したえき芽を接ぎ木した個体からの選抜、あるいは珠心胚実生からの選抜により、カンキツ32品種において、四倍体として交雑に利用できる個体が得られ、これらは三倍体...
要約 早期加温ハウススダチでは夏枝が自己摘芯した日に環状切り込み処理あるいは夏枝から二次枝が萌芽した日に環状切り込みとエチクロゼート散布の併用処理を行うと、二次枝の発生を抑制する効果が高く、加温後の...
ウンシュウミカン強樹勢系統へのガンマ線照射によるわい性系統の獲得
要約 樹勢が強いS1152(「青島温州」珠心胚系統)にガンマ線を照射し、わい性傾向にあり果実品質は「青島温州」と同等である2系統を選抜する。わい性形質は接ぎ木二代目においても比較的安定している。 キーワ...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導時期には茎のCiFT 遺伝子発現が増大する
要約 ウンシュウミカンでは低温により花成が誘導されるが、これに対応して茎におけるCiFT 遺伝子のmRNA発現量が増大することから、低温による花成誘導にはCiFT 遺伝子の発現が重要である。 キーワード ウンシ...
「ヒリュウ」台「青島温州」の主幹形整枝による軽労働・高品質化
要約 「ヒリュウ」台「青島温州」を主幹形に整枝し、マルチ栽培を組み合わせた新しい栽培システムでは、樹高が約2mに維持されるので収穫労力を省力・軽労働化でき、また、果皮色の紅が濃く、糖度が13度以上の果...
要約 8月上旬~9月上旬に、黒色化繊布でユズ果実を被覆すると、長期貯蔵中の果皮障害である 「こはん症」の発生を大幅に軽減できる。 キーワード ユズ、果皮障害、こはん症、黒色化繊布、果実被覆 背景・ねらい...
要約 極早生ウンシュウ「崎久保早生」に「サマーフレッシュ」を交配して得られた珠心胚実生の新品種「みえ紀南1号」は、「崎久保早生」に比べて糖度が高く減酸も早い。 キーワード 極早生ウンシュウ、新品種、高...
要約 ウンシュウミカン樹の主幹および根域の土中に挿入した電極間の静電容量をLCRメータを用いて測定することで、カンキツ根の乾燥重を非破壊的に推測できる。 キーワード 静電容量、根量、非破壊測定、ウンシュ...
要約 カンキツ茎頂のコルヒチン処理で得られた二倍性と四倍性のキメラ個体のうち、組織の倍数性調査により茎頂分裂組織の第二層が四倍性であると推定した個体は、完全な四倍体と同様に三倍体育成の交配親として活...
ヒュウガナツの少核果生産の受粉樹に最適な新品種候補「カンキツ口之津41号」
要約 カンキツ新品種候補「口之津41号」は、茎頂接ぎ木とコルヒチン処理の組み合わせで育成されたヒュウガナツの四倍体である。ヒュウガナツに受粉すると結実率は高く、種子数が著しく減少し、無核果も生産され...
カンキツのコルヒチン処理個体における四倍体の効率的な選抜時期
要約 カンキツのコルヒチンによる染色体倍加処理個体のフローサイトメトリーにおける倍数性の識別は、処理3~6ヶ月後ではキメラが多く不安定であるが、約1年半後には90%の個体で倍数性が安定することから、この時...
要約 キンカンはカンキツトリステザウイルス(CTV)に感受性であるが、「ニンポウキンカン」、「マルキンカン」、「四倍体ニンポウキンカン」及び「ぷちまる」は弱毒系の2分離株(M12、M16A)に対して免疫性...
鉢物と庭木に向く観賞用のカンキツ新品種候補「ミニマートル1号」
要約 カンキツ新品種候補「ミニマートル1号」は、「クサイライム」に「マートルリーフオレンジ」を交雑して育成したカンキツである。わい性で葉、花、果実が極めて小さい。着花量が多く、果実は2年程度樹に着...