フォールアウト後に新植したクリ・温州ミカン・カキの放射性セシウムの移行係数
要約 放射性物質が降下した樹園地に定植したクリ、温州ミカンおよびカキの移行係数は10-4~10-3の範囲である。また、カキ果実の137Cs濃度に、定植時の表土管理方法(耕うん、表土剥土、表土戻し)は影響しない。 キ...
カキから検出されるウイルス・ウイロイドと、カキ品種「麗玉」の生育不良
要約 カキの新品種「麗玉」は、一部の中間台木に高接ぎすると、接ぎ木不親和や樹勢低下を生じることがある。その原因の一つとして、特定のウイルスの関与が推察され、非感染の台木に接ぎ木することで被害を回避で...
要約 果樹の害虫であるチャバネアオカメムシは、免疫応答を活性化する、これまで他の昆虫では知られていない微生物認識タンパク質を持つ。カメムシ類だけに作用する新しい害虫制御技術の開発につながる可能性があ...
リナロールを高含有化した遺伝子導入オレンジはカンキツかいよう病菌の生育を抑制する
要約 カンキツかいよう病に罹病性の'ハムリン'オレンジにリナロール合成酵素遺伝子を導入した遺伝子組換え体の葉では、カキツかいよう病菌を接種しても生育が著しく抑制される。 キーワード 香気成分、抵抗性、遺...
ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の効率的な分生胞子形成法
要約 ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の分生胞子形成には希釈したオートミール寒天培地(希釈OMA培地)が適しており、菌糸の細かい断片を希釈OMA培地上に塗布して培養することで、安定的...
ウンシュウミカン加工副産物からβ−クリプトキサンチンを簡便に製造する方法
要約 ウンシュウミカン加工副産物のパルプから溶媒分画のみで濃度15%のβ–クリプトキサンチン高濃度含有物と高純度の遊離型β−クリプトキサンチンを、果皮からは溶媒分画と簡易なクロマトグラフ分離により高純度遊...
要約 果物の家計消費が長期的な減少傾向にある中で贈答用果物への支出は一定水準を維持しており、その市場規模は約2,670億円と推計される。特に、果物生産地における地元消費者の贈答利用が顕著であり、果物の販...
要約 ネギアザミウマには17の新規のミトコンドリアCOIハプロタイプが存在する。カキへの寄生や殺虫剤抵抗性発達で問題となる系統は2タイプに分類され、遺伝子レベルで判別できる。それら問題系統は海外から侵...
要約
フジコナカイガラムシを芽出しソラマメで飼育した結果、雌のふ化から羽化までの発育零点は12.2℃、有効積算温度は331日度と推定された。これらパラメータを用いると発生時期が推測で...
ミカン産地地域住民の血清中β-クリプトキサンチン濃度に影響する要因は食品ではミカンの関与が最も大きい
要約 ミカン産地地域住民を対象にした食品摂取頻度調査と血液分析の結果から、ミカンに多く含まれるβ-クリプトキサンチンのヒト血清中濃度に影響する要因は食品ではミカンの関与が最も大きい。またミカンの摂取頻...
要約 ソラマメ種子を流水中に3~4日さらし,わずかに発根させるとコナカイガラムシ類の餌として継代飼育に利用できる。 キーワード コナカイガラムシ類、飼育、ソラマメ催芽種子 背景・ねらい 近年、ブドウ、カキ...
要約 食品から摂取できる主要カロテノイド6種(α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、リコピン)を中心に、51 品目( 145 点)の果実における含有量の品目間差・品種間...
要約 スダチ果実は30℃以上や5℃以下では果皮は退色しにくい。このため、30~40℃での高温予措や強制予措を行うと、緑色を保持した状態の果実予措が短期間に可能となり貯蔵性が向上する。夏期かん水は貯蔵性をさらに...
要約 ミカンキイロアザミウマは、カキやカンキツ園内の雑草で越冬でき、春~秋には園内の多様な雑草で増殖し、除草後は隣接園に移動分散を繰り返しながら個体群を維持している。 キーワード ミカンキイロアザミウ...
リンゴにおける新害虫ツマグロアオカスミカメの発生とその被害の確認
要約 秋田県鹿角市においてツマグロアオカスミカメによるリンゴへの加害が確認された。被害の症状は、葉では多数のせん孔が生じ、幼果では窪みや奇形、サビの形成が見られた。 背景・ねらい 2000年6月上旬に、秋...
要約 ミカンキイロアザミウマは園内外の雑草・樹木で世代を経過し、夏季のエノコログサ、メヒシバから移動した個体が着色期のカキ果実に被害を与えていると推定される。防除薬剤としてアセタミプリド水溶剤2000倍...