モザンビークにおける乳牛飼養の存立条件を反映した耕畜複合経営計画モデル
要約 モザンビークの小規模農家による乳牛飼養の存立条件を解明し、耕畜連携を通じて効率的に食料と飼料の確保、リスク分散、所得向上等を達成するための複合経営計画モデルを作成する。同モデルは、乳牛飼養の定...
いもち病抵抗性で年内安定収穫が可能なイタリアンライグラス極早生品種「Kyushu 1」
要約 イタリアンライグラス「Kyushu 1」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の合計乾物収量が「さちあおば」より多い。年内草は高栄養...
イアコーンサイレージ給与乳を原料とするUHT牛乳およびヨーグルトの官能評価特性
要約 配合飼料の一部をイアコーンサイレージに代替することで、生産乳を原料とする超高温殺菌(UHT)牛乳は一般消費者からおいしいと評価される。またドリンクタイプヨーグルトは、香り・酸味に特徴があると評価さ...
イアコーンサイレージの給与は乳牛の夏季における乳生産性低下を緩和する
要約 飼料の栄養含量を変えずに配合飼料を節減した飼料設計でイアコーンサイレージ(ECS)を給与すると、305日乳量10,000kg水準の酪農家では、6月から9月におけるECS給与時の乳量低下が無給与時の約50%となる。ECS...
フリーバーン牛舎から排出されるふん尿を湿式メタン発酵に適用するための処理システム
要約 畜舎から排出される敷料を含んだ乳牛ふん尿を、一度液体に溶かしてから固液分離し、固形分を堆肥化、液分を湿式メタン発酵で処理するシステムである。分離後の液分をふん尿を溶かすための液体として循環利用...
泌乳持続性の遺伝的改良は泌乳中後期の乳中体細胞数を低下させる
要約 乳量の遺伝的能力が同程度の場合、泌乳持続性の遺伝的能力が高い個体は、乳房炎の管理指標である乳中体細胞数が低く、特に泌乳中後期で低い。このことから、泌乳持続性の遺伝的改良は泌乳中後期の乳中体細胞...
イアコーンサイレージの反芻胃内分解特性と給与時の泌乳牛の採食パターン
要約 イアコーンサイレージは圧ぺんトウモロコシより反芻胃内での分解性が高い。これを含む混合飼料を泌乳牛に給与すると、飼料給与直後の採食が制限されることがあるものの、その後の採食は活発となり、1日あた...
排せつ物のリサイクルに立脚する牧草生産全体から発生する温室効果ガスのLCA
要約 牧草栽培、排せつ物処理、肥料製造、機械作業を含めた牧草生産システム全体から発生する温室効果ガスは、スラリー施用より堆肥施用の方が少ない。 キーワード 永年草地、一酸化二窒素、二酸化炭素、メタン、...
要約 木材チップ由来のクラフトパルプ飼料をトウモロコシの一部と置き換えることにより、泌乳牛の反芻胃pHの日内変動における低下を抑制する。可消化養分総量(TDN)水準を維持したまま飼料中デンプン含量を下げら...
生きたままの経時的な観察により牛体外受精胚の核や染色体分配の異常を検出する技術
要約 牛体外受精胚の核や染色体分配の異常を生きたまま経時的に観察できるライブセルイメージングにより高品質な牛胚を選別する技術である。形態観察のみの一般的な胚の評価法に比べてより客観的に良好胚を選別し...
黄色ブドウ球菌性乳房炎における乳汁中の乳腺上皮細胞数と黄色ブドウ球菌数には正の相関がある
要約 黄色ブドウ球菌性乳房炎に罹患した牛の乳汁中黄色ブドウ球菌数と体細胞数には相関がないが、黄色ブドウ球菌数と乳汁中に脱落した乳腺上皮細胞数とには正の相関がある。乳汁中の乳腺上皮細胞は、乳腺組織損傷...
要約 ペレニアルライグラス「東北7号PR」は、越夏性、収量性に優れ、本州以南の寒冷地(東北地域や中部高標高地帯:年平均気温9~12°C)を対象に、主に放牧用として利用できる。 キーワード 放牧用、越夏性、ペ...
ヘアリーベッチを用いたリビングマルチ栽培の飼料用大豆への雑草防除効果
要約 ヘアリーベッチのリビングマルチは、飼料用大豆の雑草防除手段として有効だが、防除効果は雑草の種類により異なり、オオイヌタデやシロザが優占する圃場では効果が大きく、ホソアオゲイトウやイネ科雑草が優...
WCS用稲「たちすずか」の高品質サイレージ調製には黄熟期以降の収穫が良い
要約 「たちすずか」を乳熟期にサイレージ調製すると、材料草の乾物率・単少糖類含量が低いため、乳酸菌を添加しても不良発酵するが、黄熟期以降は材料草の乾物率・単少糖類含量が高まるため良好に発酵し、窒素多...
要約 飼養管理技術の進歩、家畜栄養学に関する研究の進展、環境問題、飼料を取り巻く情勢等が変化していることから、日本飼養標準・乳牛を改訂し、2017年版として公表する。 キーワード 日本飼養標準、乳牛、養分...
要約 水と3種類の賦形剤を混合して調製することにより酵母の活性を保ったままペレット化する牛用飼料の製造法を開発した。ペレット化により活性型酵母が取扱いやすくなり嗜好性も向上するため、ルーメン環境改善...
国内の牛群から分離される志賀毒素産生性大腸菌は3つのカテゴリーに分けられる
要約 国内の酪農または肥育農場で採材した牛糞便検体の半数以上から志賀毒素産生性大腸菌を分離できる。分離菌の性状は多様性に富むが、病原因子の有無から3つのカテゴリーに分けられる。 キーワード 牛、志賀毒...
要約 牛乳の一般消費者による官能評価特性は、加工処理(殺菌温度とホモジナイズの有無)および飼養条件(放牧の有無)により類型化できる。ホモジナイズ処理は放牧下で生産した牛乳の一般消費者による嗜好性を改善す...
分娩後306日以降の生産乳量を精度よく推定する泌乳曲線の作成
要約 分娩後305日までの遺伝的な泌乳曲線情報(回帰係数)を説明変数とした重回帰式は、306日以降の個体ごとの泌乳曲線を高い精度で予測できる。これにより、分娩後306日以降の生産乳量の予測が可能となる。 キーワ...
電流検出型DNAチップを用いた乳房炎原因微生物の検出法の開発
要約 牛乳房炎原因微生物のゲノムDNAを特異的に検出する高感度電流型DNAチップを用いた乳汁中乳房炎原因微生物の検出法を新たに開発した。本法は、従来の微生物培養法に比べて迅速かつ高感度であり、より精度の高...