畜産事業場に対する亜鉛と銅の排出原単位の推定と農地河川における亜鉛による生態リスク評価事例
要約 国内の畜産事業場を対象に、亜鉛と銅の排出原単位を推定しました。また農業地域を流れる河川では、畜産事業場からの排水が水系の亜鉛による生態リスクに影響を与える要因となることが分かりました。 背景・...
夏季の脂溶性抗酸化ビタミンと脂肪酸給与は、酸化ストレスと泌乳成績を改善する
要約 夏季高温期の泌乳牛に、脂溶性抗酸化ビタミン混合物と脂肪酸を給与することで、血漿中の過酸化脂質やラジカル代謝産物が低下するなど酸化ストレスが低減され、さらに、泌乳量及び乳脂肪生産量が増加する。 ...
要約 近赤外分析計を用いて、自給飼料の飼料成分を迅速かつ正確に定量できる汎用性の高い検量線である。対象は水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗灰分、中性および酸性デタージェント繊維であり、飼料給与診断の基礎...
要約 北海道の放牧酪農経営は、飼養頭数が同じ規模層の舎飼経営と比べて乳量水準が低く粗収益が低いにもかかわらず同水準の所得が確保されている。その理由は生産資材投入や労働投入等が少ない等技術構造が違い、...
自給飼料利用型TMRセンターからみたコントラクターとの連携効果
要約 北海道で平均的なTMR供給頭数1,000~1,200頭で飼料作面積500~600haのTMRセンターでは、おおむね供給頭数1,200頭で飼料作450haを下回る場合にはコントラクターへ作業委託を行う方が飼料作物の収穫経費は低下...
要約 雌牛の繁殖性の改良指標として初回授精受胎率の遺伝的能力を評価するとき、未経産から2産までの初回授精受胎率の情報に初産305日乳量と空胎日数の情報を加えることで、初回授精受胎率の推定育種価の信頼度を...
国産ダブルローナタネ粕は大豆粕の代替として泌乳牛に給与できる
要約 圧搾での搾油後に生じる国産ダブルローナタネ粕は、カノーラ粕より脂肪含量が高く蛋白質含量は低いが、栄養価は大豆粕並みに高い。蛋白質のルーメン内分解は大豆粕より速い。脂肪含量が適切となる飼料設計で...
牛の乳房炎原因菌であるMycoplasma californicumの分子疫学解析法の開発
要約 牛の伝染性乳房炎原因菌としてわが国で分離例が増加しているMycoplasma californicumの分子疫学解析法を確立し、感染事例を解析したところ、不顕性感染牛の見逃しや感染牛の清浄牛群への導入が本菌...
無線式ルーメン内留置型センサを用いた牛のルーメン収縮運動の検出
要約 新たに開発した経口投与型の無線式ルーメン内留置型センサにより測定したルーメン内容物の流動性とルーメン収縮運動はほぼ完全に同調し、非侵襲的に牛のルーメン収縮運動を検知することができる。 キーワー...
要約 泌乳牛の飼料にカシューナッツ殻液含有製剤を添加すると、乾物消化率ならびに乾物摂取量あたりの乳生産量を低下させることなく、メタン産生量を平均で約6%低減できる。胃液中のプロピオン酸モル比が低い牛ほ...
要約 牧草サイレージ給与時にイアコーンサイレージ(ECS)を圧片トウモロコシの代替に飼料中15%給与すると乳中揮発性成分のラクトン類が増加する。一方、トウモロコシホールクロップサイレージ多給時はECS代替給与...
要約 ウシにアスタキサンチン高含有酵母(ファフィア酵母)を含む補助飼料を給与すると、摂取したアスタキサンチンの約半分は糞中に排泄されるが、一部は消化管から吸収されて血液中に移行する。 キーワード アスタ...
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...
要約 TMR中の穀実混合割合を3割とすれば、飼料用玄米は輸入トウモロコシの代替として泌乳牛に給与できる。 キーワード 乳牛飼養、飼料用米、乳生産、泌乳最盛期、発酵TMR 背景・ねらい 飼料用玄米は可消化エネル...
中国半乾燥地酪農小規模層に対する有機野菜栽培導入の経営的効果
要約 中国半乾燥地域の酪農小規模層は、飼料高騰により経営の持続性が困難になりつつあるが、牛ふんの発酵熱等を利用した有機野菜栽培システムを導入することによって、経営状況を改善させることができる。 キー...
大型ハーベスタによるトウモロコシ収穫事業の成立条件と酪農所得向上効果
要約 大型ハーベスタ等の利用により、大面積のトウモロコシ生産が可能であり、共同利用組織等では、6500円/10aの収穫受託料金と年間160haの稼働面積で採算を確保できる。酪農経営では、トウモロコシの増産と30kg/...
トウモロコシから飼料用玄米への代替は泌乳牛の尿中窒素排泄率を低下させる
要約 泌乳牛に蒸気圧ぺんトウモロコシの代替として蒸気圧ぺん飼料用玄米を給与すると、尿中への窒素排泄率は低下する。尿中へ排泄されなかった可消化窒素は、乳および体蓄積へ配分されるため、代替給与はタンパク...
優性遺伝効果を考慮したゲノム情報に基づく遺伝的能力評価法の開発
要約 ゲノミックBLUP(GBLUP)法では考慮できなかった、優性遺伝効果を含むGBLUP(GBLUP-D)法を開発することで、優性遺伝効果を含んだ遺伝的能力の推定精度を高くすることができる。 キーワード ゲノム情報、優性遺...
放牧後の残草量を少なくすれば放牧草の枯死部が減って栄養価が高まる
要約 放牧草の栄養価(TDN含量)を高く維持するためには牧草中の枯死部割合を減少させることが効果的であるため、放牧強度の調整などにより放牧後の残草量を少なくし、枯死の発生を抑制する管理を行うことが重要で...
要約 泌乳前期の乳牛に中鎖脂肪酸カルシウム(MCFA)を給与すると、血漿中グレリンおよび成長ホルモン濃度が増加するとともにインスリン濃度は減少するが、乳量増加にはつながらない。この理由は、MCFA による乾物...